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patent777, 弁理士資格を取得
カテゴリ: 特許・商標・著作権
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経験:  特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
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有名ブランドの名前を含んだ言葉を商品に印刷することができますか。

解決済みの質問:

有名ブランドの名前を含んだ言葉を商品に印刷することができますか。
初めまして、若手の起業者です。現在いろいろなデザインTシャツ、雑貨などを開発していますが、その上に、有名ブランドの名前を含んだ言葉を印刷したいと思います。例えば、デザインTシャツやカップの上に「I love TOYOTA」のような言葉を印刷したら、著作権あるいは商標権他の法律を違反しますか。
そして、モンスターボール、ドラゴンボールのようなアニメの中に出現したアイテムを商品に印刷したら、著作権あるいは商標権他の法律を違反しますか。
どうぞよろしくお願いします。
投稿: 1 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.

知的財産権を専門とする者です。

本件では、商標権と不正競争防止法上の不正競争行為が影響しそうです。

詳しいご説明をしますので、今しばらくお待ちください。

専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.

有名なブランド名を印刷した商品の場合と、アニメ中のアイテムを印刷した商品の場合とに分けてご説明いたします。

1.有名ブランドを印刷した商品の場合

これにつきましては、商標権と不正競争防止法が問題となりそうです。

まず、商標権についてですが、有名ブランドはほとんどの場合、商標登録されていると思われますので、その商標登録されているブランド名またはこれに類似するブランド名を、その商標登録において指定されている商品もしくはサービスまたはこれらに類似する商品もしくはサービスに【使用】しますと、商標権の侵害となります(商標法2条3項、25条、37条等)。

そのため、質問者様が印刷を予定されている商品が、その有名ブランドの指定商品または類似商品である場合には、商標権の侵害となり、指定商品等でなければ商標権の侵害とはなりません。

商標登録は特許庁のホームページから「J-PlatPat」という無料のデータベースシステムより検索することができますが、使い慣れていない場合には検索漏れとなる場合もあります。そのため、まずご自分で検索してみて(操作マニュアルは特許庁で無料にて配布しています。また特許庁のウェブページからダウンロードもできたはずです)、うまくいかないようでしたら、特許事務所に依頼して調査してもらった方がよろしいかと思われます。

もし、印刷しようとしている商品がその有名ブランドの指定商品等であれば、それへの印刷は原則的には登録商標の【使用】となり、侵害となりますが、ここでい登録商標の【使用】と申しますのは、中々難しい概念でして、形式的には登録商標の【使用】となっても、実質的な【使用】でなければ、ここでいう【使用】にはならず、商標権の侵害にはならないことになります。

ではどのような【使用】が侵害にならないかと申しますと、商標の機能が発揮されないような態様での【使用】は、登録商標の【使用】にはならないということになります。

例えば、その登録商標の使用が、商品の出所を表わすような態様で使用していなければ、商標の機能を発揮していないため、登録商標の【使用】にはならないとこになります。

Tシャツに大きく装飾的に「TOYOTA」の文字を描いた場合には、その登録商標「TOYOTA」を模様として【使用】しているのであって、そのTシャツがトヨタ自動車株式会社ないしは関連企業等が販売したTシャツであるとの誤認混同が生じないと判断される可能性がでてきます。その場合には登録商標である「TOYOTA」は、出所表示機能を発揮していることにはなりませんので登録商標の【使用】とはならず、商標権を侵害しないことになります。

ただし、どのような【使用】が商標の機能を発揮しない場合なのかの判断は、使用態様・方法等によりケース・バイ・ケースでなされますので、断定することができません。

そのため、安全策をとるのであれば、やはり指定商品や類似商品には使用しないという方法になろうかと思われます。

ただし、指定商品等や類似商品へ使用しない場合であっても、不正競争防止法の不正競争行為となる場合には、指定商品や類似商品であるか否かとは関係なく、その使用が違法とされることになります。

不正競争防止法においては、周知著名な商品等表示(人の業務の係る氏名、商号、商標など)と同一または類似する商品等表示を使用したり、それを使用した商品を販売したりすると、不正競争行為となり(不正競争防止法条2条1項1号・2号)、民事(同法3条、4条)及び刑事罰(同法21条2項)の対象となります。

この場合にも、出所表示機能を発揮しない態様で使用する場合は問題ないのですが、そうでない場合には、違法となってしまいます。

したがいまして、有名ブランドの名称を使用する場合には、商標法および不正競争防止法の観点から、需要者、消費者等がその有名ブランドから出所した商品であるとの誤認・混同を生じない態様で使用する必要がでてきます。

一方、著作権との関係におきましては、有名ブランドの「名前」につきましては著作権は生じませんが、図案化した「ロゴ」につきましては、それがありふれたものでない限りは著作権が生じていると予想されますので、そのような図案化されたロゴにつきましてはどのような商品に使用しても、その行為は著作権と抵触するおそれがあります。

2.アニメ中のアイテムを印刷した商品の場合

この場合は、著作権の問題が出てきます。

それらのアイテムが【著作物】であれば、著作権が生じます。

この【著作物】とは、法律上以下のように規定されています。

「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」(著作権法2条1項1号)。

すなわち、著作物とは、「創作的な表現」であることをいいます。

著作物における「創作性」とは、高度な芸術的、文芸的なものである必要はなく、先行する他人の作品と似ていなければいいという程度のものです。

そのため、アニメに登場するアイテムがよほど単純なものでない限りは著作物として著作権が生じていると考えていた方が安全であると思われます。

したがいまして、これらのアイテムを商品に印刷した場合には、私的使用目的の場合でない限り、著作権のうち複製権と抵触し(著作権法2条1項15号、21条)、また、それを販売する行為は譲渡権(同法26条の2)と抵触することになってしまいます。

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