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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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書籍や雑誌のレビュー(書評)を自分のホームページで行う場合、著作権法上の問題はございますでしょうか?

解決済みの質問:

書籍や雑誌のレビュー(書評)を自分のホームページで行う場合、著作権法上の問題はございますでしょうか?
■条件1=「書店で購入した書籍・雑誌」または「Amazon・kindleストアで購入した電子書籍」について、その要点を自分の言葉でまとめ(一部、引用も発生すると思われます)、それに対する私の意見・感想を述べます。
その際、書籍名・表紙画像(スキャンデータ/kindleはダウンロードデータ)・著者・版元・発行日・価格を掲載し、版元およびAmazonへのリンクを貼ります。
レビューの形式は文章と映像の2タイプを想定。公開場所は、私が所有&管理するホームページとYouTubeまたはVimeoです。
■条件2=上記レビューの一部を無料で私のホームページに公開し、さらに読みたい(映像を見たい)場合は「有料」とする場合。
以上、よろしくお願いいたします。
投稿: 1 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.

知的財産権を専門とする者です。

結論から先に申しますと、ご自身で独自に表現した書評であれば、それをホームページやYouTube等に掲載しても問題はありません。

ただし、一部、引用する場合には、著作権法32条1項の条件を満たす方法で引用する必要があります。

また、表紙画像につきましては、その表紙が絵などとして創作性が認められれものであるならば、著作権が生じている可能性があります。ただし、その他書籍名等の掲載は問題ありません。また、リンクを貼ることも問題はありません。

とりあえず、結論だけ先に回答します。詳しいご説明は本日中に送ります。

専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.

ご説明を続けます。

1.書評の掲載について

書籍や雑誌は著作物として、著作権が生じています。

そのため、それらを複製する行為は著作権と抵触してしまいます。

ここで、著作権の保護対象となる「著作物」とは、「思想又は感情を創作的に表現したもの・・・」をいいます(著作権法2条1項1号)。

そのため、書籍等の複製ではなく、質問者様ご自身が創作して表現した文章(書評)であれば、それは、書籍等とは別個の「創作的表現」として、著作物となり、著作権が生じますので、その書評をホームページやYouTube等へ掲載しても、書籍等の複製とはならず、著作権とは抵触しないことになります。

2.書籍、雑誌、電子書籍の一部の表現を引用する場合について

この場合には、著作権法でいうところの「引用」の要件を満たす場合には、著作権とは抵触しないことになります。

この「引用」に該当するためには、①公表された著作物であること。②公正な慣行に合致していること、③報道・批評・研究その他の引用の目的上正当な範囲内であること、の3つの要件を満たす必要があります(著作権法32条1項)。

この要件を踏まえた上で、裁判上認められた引用基準というものがございます。以下の6つの要件を全て満たした場合です。

(1)明瞭性→引用する側の著作物(質問者様の書評)と、引用される側の著作物(書籍等)との区別が明瞭であること。例えば、引用部分をかぎかっこで括るなどです。絵や写真のように引用した範囲が明確であれば線で囲むなどをしなくても明瞭の要件を満たすと思われます。

(2)付従性→引用する側の文章(書評)が主体で、引用される側の著作物(書籍等)が従たる存在であること。要するに引用した部分が文章の中に吸収されており、引用部した分がメインであるような内容になっていないということです。

(3)必要最小限→引用の範囲が引用の目的上必要最小限の範囲であること。例えば、美術作品・写真・俳句のような短い文芸作品であれば、全部の引用が可能ですが、小説・学説・論文等については全部の引用はできないというようなことです。

(4)質問者様の文章も著作物であることを要します。高度な独創性は不要ですが、何らかのご自身の表現を用いていればいいという程度のものです。そのため、この要件はあまり気にすることはないと思われます。

(5)報道・批評・研究その他の引用の目的上正当な範囲内であることを要します。書評として利用する分には問題ないと思われます。

(6)また、元の著作物を引用するにあたりましては、出所を明示する必要があります(著作権法48条1項1号)。例えば、著作者名(氏名、筆名、雅号、サイン、略称など)、題号、出版社名などの明示が必要です。これにつきましては、ご質問に著者、版元、発行日を掲載するとありますので、さらに、引用したページ番号も加えていただければいいかと思われます。

以上ご説明した要件を全て満たした場合には、『引用』に該当し、違法とはならないとの判例が存在します。

3.書籍名の掲載について

書籍名(題号)につきましては、短い文章であり、著作物には該当しないといわれていますので、著作権との問題は生じにくいと思われます。一方、商標権との抵触の可能性があります。題号につきましては、書籍の題号には商標権は生じないとされていますが、雑誌などの定期刊行物の題号につきましては、商標権の対象となります。そのため、雑誌の題号につきましては、商標調査(例えば、無償の特許庁のJ-PlatPatというデータベースで調べることができます)をして、商標登録されていないことが確認できた場合に掲載するか、または、出所表示機能を発揮しない態様で掲載するという方法もあります。

この辺は、少し専門的となり、分かりにくいと思われますが、登録商標がその出所標識としての機能を発揮しない形で掲載すれば、問題はありません。おそらく、ホームページに掲載しても、出所標識とはならないと思われますが、断定はできません。そのため、もし、商標登録されている題号を掲載する場合には、ご注意が必要となります。

4.表紙画像の掲載について

表紙画像につきましては、著作物と認められるほどの創作性を有している場合には、著作権が生じていますので、その掲載は著作権と抵触します。絵や模様のようなものが描かれている場合には、ありふれたものでなければ著作物となる可能性がありますので、その掲載は差し控えた方がよろしいかと思われます。

質問者: 返答済み 1 年 前.
12431;かりやすくご回答いただき、ありがとうございました。
動画内で、書籍を手に持ってお話しするぶんには、問題ないと考えてよろしいでしょうか?
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.

著作権には、口述権という権利があります。

「24条
 著作者は、その言語の著作物を公に口述する権利を専有する。」

「2条1項18号 口述とは、朗読その他の方法により著作物を口頭で伝達すること・・・をいう。」

そのため、動画内で書籍の内容をお話しする行為は、この口述権と抵触してしまします。

質問者: 返答済み 1 年 前.
12354;りがとうございます。状況説明が不十分でした。
動画のオープニングで、書籍を手に取って、表紙を見せ、書籍名や著者、版元、価格、発行日を説明するだけで、内容を朗読するわけではありません。この場合は問題ありませんか?
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.

そうであれば基本的には問題ありませんが、表紙に関しましては、先にご説明しましたように、それが著作物と認められるものであれば、その表紙を動画に掲載するということは、その著作物たる表紙をサーバに複製することとなり、複製権と抵触してしまいます(著作権法21条)。また、公衆送信権とも抵触することとなってしまいます(同法23条)。そのため、表紙につきましては、著作物がどうかが疑わしものである場合には、安全策としまして、動画に掲載しない方がよろしいかと思われます。

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