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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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とあるお店が「ディズニー」のキャラクターである「デール」のぬいぐるみを「リス」と称して自分の玩具店のマスコットキャラクタ

質問者の質問

とあるお店が「ディズニー」のキャラクターである「デール」のぬいぐるみを「リス」と称して自分の玩具店のマスコットキャラクターのように取り扱い、営業しているのですが、私的利用の範囲を越えてますよね?
ディズニーに連絡した方がいいとは思うのですが、方法がわかりません。
投稿: 1 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.

知的財産権を専門とする者です。

そのデールのぬいぐるみをマスコットキャラクターとして営業で利用する行為は、著作権のうちの、複製権(著作権法21条)ないし翻案権(同法27条)の侵害になると思われます。

私的使用の目的で複製する場合には、複製権の効力は及びませんが、それは「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内」で使用することを目的としていなければなりませんので(同法30条1項)、営業目的で複製する場合には、複製権が及びます。

ただし、そのデールの著作権の保護期間が切れている場合には、パブリックドメインとなって、その後に利用しても著作権の侵害とはなりません。

デールのような外国(ディズニーですから米国になると思われます)の著作物であっても、日本におきましては日本国の著作権法で定められている保護期間が適用されます。

我が国の著作権法58条において「相互主義」について規定されています。
 この「相互主義」と申しますのは、外国の著作物であっても日本が条約上、著作権の保護義務を負う著作物については、日本の著作権法の保護期間が適用されるのが原則です。

日本での著作権の保護期間は、原則として著作者の死後50年を経過するまでの間です(著作権法51条)。共同作品の場合には、最終に死亡した著作者の死後50年までとなります。

『(保護期間の原則)
第五十一条
 著作権の存続期間は、著作物の創作の時に始まる。
2 著作権は、この節に別段の定めがある場合を除き、著作者の死後(共同著作物にあつては、最終に死亡した著作者の死後。次条第一項において同じ。)五十年を経過するまでの間、存続する。』

また、無名または変名の著作物の著作権につきましては、公表後50年までが原則となります(同法52条1項)。
『(無名又は変名の著作物の保護期間)
第五十二条
 無名又は変名の著作物の著作権は、その著作物の公表後五十年を経過するまでの間、存続する。ただし、その存続期間の満了前にその著作者の死後五十年を経過していると認められる無名又は変名の著作物の著作権は、その著作者の死後五十年を経過したと認められる時において、消滅したものとする。
2 (省略)』

さらに、法人その他の団体名義の著作物の著作権は、公表後50年までが原則となります(同法53条1項)。
『(団体名義の著作物の保護期間)
第五十三条
 法人その他の団体が著作の名義を有する著作物の著作権は、その著作物の公表後五十年(その著作物がその創作後五十年以内に公表されなかつたときは、その創作後五十年)を経過するまでの間、存続する。
2 前項の規定は、法人その他の団体が著作の名義を有する著作物の著作者である個人が同項の期間内にその実名又は周知の変名を著作者名として表示してその著作物を公表したときは、適用しない。
3 省略』

以上のように規定されています。

さらに、我が国と第二次大戦をした外国の著作物に対しまして、戦時加算がされます。

これは、第二次世界大戦中、わが国において連合国およびその国民の著作権が実質上保護されていなかったことを理由として、わが国は連合国および連合国民の著作権について通常の保護期間に戦時中の期間を加算する義務を負うというものです。いわゆる制裁規定といったものです。
 戦時加算の対象となるのは、昭和16年12月7日に「ベルヌ条約」および「日米間著作権保護二関スル条約」により保護義務を負っていた連合国または連合国民の著作権に限定されるため、平和条約を批准した45か国のうち16か国が対象国とされています。
 そのため、アメリカの著作物については戦時加算がされます。
 具体的には、アメリカ、イギリス、フランスなどは1952年4月28日に平和条約が発効していますので、それらの国の国民が戦争開始前から有していた著作権については、本来の保護期間である映画の公表後50年に、日本が参戦した1941年12月8日から平和条約発効前日までの3,794日(約10年5ヵ月)が加算されます。
 また、戦争期間中(アメリカであれば、1941年12月8日から1952年4月28日)に著作物が完成し著作権が生じたものにつきましては、その著作権が生じた日から平和条約発行の日である1952年4月28日までの期間が、加算されることとなります。

デールにつきましては、ウィキペディアによりますと、「デビュー作は、1943年4月2日の『ブルートの二等兵』 (Private Pluto) で、本作の公開日が誕生日とされている」とあります。

これに基づきますと、仮にデールがディズニー社という団体名義の著作物としますと、日本の保護期間が公表から50年までですので、公開日の翌年(1944年1月1日)から起算して50年目である1993年12月31日となり、これに戦時加算としまして、1943年~1952年までの約8年あまりを加えますと、2001年12月31日の時点で著作権の保護期間が切れているということになります。

以上は、デールの著作の名義がディズニー社という団体名義の場合ですので、団体でなく、デールを実際に考え出した個人が著作権を所有しているとすれば、その個人の死後50年に戦時加算を加えた期間が保護期間ということになります。

その場合には、その著作者の死亡した年月いかんによっては、現在でも著作権の保護期間が切れていないこととなり、そのときには、デールのぬいぐるみを営業で使用する行為は、著作権の侵害となります。

例えば、仮にウォルト・ディズニー氏が創作したとしたならば、1966年に死亡していますので、1966年に、死後50年に戦時加算8年(と仮定)を加えた58年間を加えた2024年まで保護期間があることになります。

著作権侵害の場合の連絡先につきましては、当方も詳しくはないのですが、とりあえずウェブページから検索して、「ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 お問い合わせ 映画・映画作品」の方にしてみてはいかがでしょうか?

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