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patent777
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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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初めて投稿させていただきます。 ネットショップを運営しております。当社のメルマガで読者様向けに初心者向けヨガ講座を

解決済みの質問:

初めて投稿させていただきます。
ネットショップを運営しております。当社のメルマガで読者様向けに初心者向けヨガ講座を企画しております。参考本として市販の本を紹介し、読者さんがご自身で購入されて読んでいる前提でヨガのポーズなどの説明をすることがあるのですが、この場合、市販の本の知的財産権を侵害していることになりますでしょうか?
メルマガはテキストベースですのでイラストや写真はありません。
ご教授のほどよろしくお願いします。
投稿: 11 ヶ月 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 11 ヶ月 前.
知的財産権を専門とする者です。 著作権の侵害となる場合とは、著作物を複製する行為が典型です。 本件で申しますと、著作物とは「市販の本」が該当します。 この市販の本に掲載されている文章、写真、イラスト、など(以下「コンテンツ」とします)を質問者様のメルマガに複製した場合には、著作権のうち、複製権の侵害となります(著作権法21条)。 また、市販本のコンテンツを複製されたメールマガジンはネットに掲載されますので、間接的には、市販本のコンテンツがメールマガジンのサーバー記録される、すなわち複製されることになり、この場合にも複製権の侵害となります。さらには、公衆からの求めに応じてメールマガジンが送信されることになりますので、市販本のコンテンツが自動公衆送信されることになり、公衆送信権の侵害ともなります(同23条)。 ただし、ご質問では、「イラストや写真はありません」ということですので、メルマガに掲載されるヨガのポーズを説明する文章を質問者様の独自の表現としたもの、すなわち、市販本の文章とは異なる文章を掲載した場合には、複製権の侵害にはなりません。 著作権法は、アイデアは保護せず、「創作的」な「表現」を保護します。そのため、実質的には市販本の文章と同じことを意味する文章であっても、その表現(文章表現)が異なっていれば、複製とはなりません。 また、著作権は「著作物」を保護するものですので、「著作物」でなければ保護されません。この著作物とは著作権法上は「思想又は感情を創作的に表現したもの・・・」と定義されています(同法2条1項1号)。そのため、市販本の文章のうち、創作性のない箇所を複製しても、著作権の侵害とはなりません。例えば、単なる事実を述べたに過ぎない文章、「東京タワーの高さは333メートルです」とか、定型的な挨拶文章、「拝啓 猛暑の候、貴社におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。」とか、雑報などといった「創作性」のないものは著作物となりませんので、この部分を複製しても侵害とはなりません。 さらには、著作権法上の「引用」(同32条)に該当すれば、この場合にも侵害とはなりません。 この「引用」に該当するには、①公表された著作物であること。②公正な慣行に合致していること、③報道・批評・研究その他の引用の目的上正当な範囲内であること、の3つの要件を満たす必要があります。 この要件を踏まえた上で、裁判上認められた引用基準というものがございます。以下の6つの要件を全て満たした場合です。 1.明瞭性→引用する側の著作物と、引用される側の著作物との区別が明瞭であること。例えば、引用部分をかぎかっこで括るなどです。絵や写真のように引用した範囲が明確であれば線で囲むなどをしなくても明瞭の要件を満たすと思われます。 2.付従性→引用する側の文章が主体で、引用される側の著作物が従たる存在であること。要するに引用した部分が文章の中に吸収されており、引用部した分がメインであるような内容になっていないということです。 3.必要最小限→引用の範囲が引用の目的上必要最小限の範囲であること。例えば、美術作品・写真・俳句のような短い文芸作品であれば、全部の引用が可能ですが、小説・学説・論文等については全部の引用はできないというようなことです。 4.質問者様の文章も著作物であることを要します。高度な独創性は不要ですが、何らかのご自身の表現を用いていればいいという程度のものです。 5.また、元の著作物を引用するにあたりましては、出所を明示する必要があります(著作権法48条1項1号)。例えば、著作者名(氏名、筆名、雅号、サイン、略称など)、題号、出版社名などの明示が必要です。 以上ご説明した要件を全て満たした場合には、『引用』に該当し、違法とはならないとの判例が存在します。​ 本件で申しますと、質問者様のメルマガが引用する側の著作物となり、市販本の文章が引用される側の著作物となります。そのため、市販本のある文章が質問者様のメルマガの中に吸収されており、メルマガが主で、市販本の文章が従の関係であり、メルマガの中に、引用した市販本の文章を【】で括るなどして引用部分を明確に区分するといった態様であれば、引用となり、侵害にはならないことになります。ただし、引用に関しましては、判断が難しいので、できれば引用は避けた方がよろしいかもしれません。
質問者: 返答済み 11 ヶ月 前.
早速のご回答ありがとうございます。
とても参考になりました。
尚、追加で質問になり恐縮なのですが、
①たとえばメルマガ文中で引用ではなく下記のような記述をした場合は如何でしょうか?
「***(書名)の**ページの右上のポーズみたいに・・・」
②また、このメルマガと同じ内容を音声ファイルにして配信した場合は如何でしょうか?
合わせてご教授いただけると助かります。
よろしくお願いします。
専門家:  patent777 返答済み 11 ヶ月 前.
①につきましては、問題ありません。著作物たる市販本の文章を複製しているわけではないないからです。しかし、②につきましては、口述権(著作権法24条)と抵触することになります。なお、口述とは、「朗読その他の方法により著作物を口頭で伝達すること・・・」をいいます(同2条1項18号)。また、「この法律において、・・・「口述」には、著作物の・・・口述で録音され、又は録画されたものを再生すること・・・を含むものとする」と規定されています(同2条7項)。
質問者: 返答済み 11 ヶ月 前.
ありがとうございます。
>口述とは、「朗読その他の方法により著作物を口頭で伝達すること・・・」をいいます
朗読はその文章をそのまま読む、イメージですが、そのケースはないと思うのです。
口述権抵触について、具体例の記載などがある参考サイトなどありますでしょうか?
質問者: 返答済み 11 ヶ月 前.
ネットから拾ってきましたが、下記のようなケースに類似していると思うのです。
『原告は,被告らにおいて,…維持講習の際に,…(講習)資料を,原告の許諾なく使用し,不特定多数又は特定多数の公衆に対して口頭で伝達したものであり,原告の有する12年度資料を公に口述する権利を侵害した旨主張する。しかし,維持講習の講習資料は,講演の内容を示し,解説しているものではあるが,その性質上,内容が朗読等によって口述されるものではないのであって,同資料をもとに講演をすることをもって,同資料を口述したということはできない(。)』
質問者: 返答済み 11 ヶ月 前.
http://www.kls-law.org/cce.086.html
こちらからの引用でした。
専門家:  patent777 返答済み 11 ヶ月 前.
質問者様の送られた判例を調べてから後ほど再度回答させていただきます。
質問者: 返答済み 11 ヶ月 前.
よろしくお願いしますm(__)m
専門家:  patent777 返答済み 11 ヶ月 前.
大変お待たせしました。 質問者様からいただいた判例について調べてみました。 その結果、著作権法上の「口述」とは、昨日ご説明したとおりです(著作権法2条1項18号)が、ここでいう「朗読その他の方法により著作物を口頭で伝達すること」とは、朗読等によって、著作物(本件では市販本)の内容を伝達することをいいますので、その伝達によって受け取る側は初めて著作物の内容を知ることとなる場合をいい、伝達する前からすでにその著作物の内容を知っている者に対して、著作物(市販本の内容)を伝達しても、それは口述にはならないということになります。 要するに「口述する」とは読むことで著作物の内容を伝達することですから、本件のように、「読者さんがご自身で購入されて読んでいる前提」ですので、その著作物の内容は読者がが保有している市販本に最初から書かれていますので、読んで録音した音声ファイルを再生しても、著作権法でいう口述にはならないということになります。 そうなりますと、ご質問にあるような「メルマガと同じ内容を音声ファイルにして配信」しても、口述権とは抵触しないこととなります。そのため、昨日の当方の説明を訂正させていただくこととなり、お詫び申し上げます。 ただし、市販本の内容を音声ファイルに録音する行為は、私的使用の目的での複製ではないので、複製権と抵触することになってしまうと思われます。 著作権法上の「複製」とは、「印刷、写真、複写、録音、録画その他の方法により有形的に再製することをいい・・・」と定義されています(同2条1項15号)。 言語で構成される著作物を音に変換して記録媒体に録音する行為は、著作物が音声ファイルという媒体に有形的に再製されるため「複製」となります。 そのため、市販本の内容と実質的に同じであっても、その文章(表現)を質問者様独自の表現に置き換えた上で音声ファイルに録音すれば、複製権の問題は解消されると思われます。
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質問者: 返答済み 11 ヶ月 前.
諸々お手数お掛けしました。
大変参考になりました。ありがとうございますm(__)m

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