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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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日本の出版物を韓国の出版社が、まったく同じように複製出版しようとする場合、韓国の出版社が復刻許可を取得する必要がある

解決済みの質問:

日本の出版物を韓国の出版社が、まったく同じように複製出版しようとする場合、韓国の出版社が復刻許可を取得する必要があるのは、日本のその出版物の著者からのみか、出版社からのみか、それとも両者からでしょうか? 日本の出版社の本は、現時点で、少なくとも日本市場では販売されている出版物とします。
投稿: 1 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
質問者: 返答済み 1 年 前.
キャンセルしたいです、申し訳ございません。
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.
知的財産権を専門とする者です。
韓国の出版社が複製して出版しようとしている日本の著作物(出版物)の著作権者が、その出版物の日本における出版社とどのような契約を結んでいるかによって結論が変わってきます。
そこでまず、出版契約につきましては大きく分けて二通りあります。
一つ目は、「出版許諾契約」というものであり、これは、著作権者が同一範囲について複数の出版社に複製することを許諾できる権利であって、債券的な権利です。
このような契約により複製・出版を許可された出版者は、単にその複製・出版ができるだけであって、著作権者が同一範囲において更に別の者や社に複製・出版の許諾をしても、それに対して何もいえないことになります。
そのため、もし、著作権者と日本の出版社が「出版許諾契約」を結んでいるにすぎない場合には、著作権者が日本の出版社に許諾した出版物を更に韓国の出版社に許諾することができます。その反対解釈として、韓国の出版社がその出版物を出版しようとする場合には、日本の著作権者にのみ許諾を得ればよいことになります。
一方、著作権者と日本の出版社の契約が「出版権設定契約」である場合には、その日本の出版社は、設定行為で定めた範囲内においては独占排他的にその出版物を複製して出版することができます(著作権法79条1項、80条1項)。
設定行為とは、出版権を設定する場合の条件であって、対象とする出版物はもちろんのこと、出版できる期間や地域・国などを定めることをいいます。
このような契約が結ばれた出版社は、設定行為で定めた範囲内では、例え著作権者といえども複製できず、その他の第三者も複製して出版することはできません。
ただし、この契約による出版社は複製して出版する権利だけが独占排他権であるのであって、出版社が設定行為で定めた範囲内において更に他人に許諾するには、著作権者の承諾がなければできません(同法80条3項)。
要するに、設定行為で定めた範囲内において、第三者に複製・出版の許諾をするには、著作権者はそのような権限はなく、出版社も著作権者の承諾を得なければ許諾することができないことになります。
したがいまして、著作権者と「出版権設定契約」を結んでいる日本の出版社がいる場合において、韓国の出版社が、日本の出版物を出版する場合には、実質的には著作権者と日本の出版社の両方と交渉をし、その後形式的には日本の出版社が著作権者から韓国の出版社へ許諾することの承諾を得る必要があるということになります。
ただし、韓国の出版社が韓国国内でのみ出版するとした場合において、著作権者と日本の出版社との間の設定行為で定めた範囲内に、韓国での出版が含まれていないのであれば、その場合には、韓国の出版社は著作権者の許諾だけを得ればいいことになります。
また、韓国の出版社が、韓国語に翻訳して出版する場合には、日本の出版社は複製する権利のみを独占しているにすぎないので(出版する行為は義務にすぎません。同法81条1項)、そのような場合には、著作権者から許諾を得るだけでOKということになります。ただし、設定行為において、通常とは異なり、韓国語などへの翻訳する権利も日本の出版社に独占させるような特約を結んでいるときには、日本の出版社の許諾も必要になってくるということになります。
少しややこしい説明となりましたが、以上が本件における許諾が必要となる根拠・理由についてご説明させていただきました。
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