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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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お世話になっております。 コチラを拝見させて頂き、同様の疑問について回答がありましたので、大変参考となりました

解決済みの質問:

お世話になっております。
http://www.justanswer.jp/intellectual-property-law/8157b-.html
コチラを拝見させて頂き、同様の疑問について回答がありましたので、大変参考となりました。
追加の質問となりますが、効力の切れた公用の著作物パブリックドメインの葛飾北斎の浮世絵をそのまま例え話とさせて頂きます。
自由に利用が可能となっているはずの著作物ですが、
http://www.arc.ritsumei.ac.jp/guide.html
このようにデジタル公開された場所の素材を利用するのに金銭が発生するのはなぜでしょうか?
東京国立図書館の所有物などでも同様に利用に際してお金がかかるようですが、
これらは図書館が所有・公開しているデータ使用に際しての利用料であって、例えばまったく同じ作品を他の画集などから利用する場合にはその著作に対して、ここでいう東京国立図書館が利用差し止めを求めるといった事態になる事はないのでしょうか?
投稿: 1 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.
知的財産権を専門とする者です。
著作者の死後50年が経過しているなどによって著作権の保護期間が経過している場合には、そのような著作権にかかる著作物(例えば葛飾北斎の浮世絵)については、何人も無料で自由に利用することができます。
本件でご指摘の立命館大学のデータベースに保存されているパブリックドメインであるはずの著作物を利用するに際して料金が生じるのは、著作権料という名目ではなく、そのような著作物をデジタル画像化したり、デジタル画像を検索するためのデータベースを構築したり、サイトを運営したりするためには、費用が掛かっているため、その費用を回収したり、利益を得るために、必要な料金ということであろうかと思われます。
例えば、青空文庫のようなボランティアで運営されているようなサイトに掲載されている著作物を利用する場合には、パブリックドメインとなった著作物を無料で利用できますが、立命館大学のデータベースのように大学といえども、利益を求める機関が運営するサイトに掲載されているパブリックドメインとなった著作物を利用する場合には、料金が発生するということになります。
また、まったく同じ作品を他の画集などから利用する場合にはその著作に対して、ここでいう東京国立図書館が利用差し止めを求めるといった事態になる事はありません。
パ ブリックドメインとなった著作物ですので、すでに著作権は消滅しているため、東京国立図書館が著作権を有しているということがないからです。
ここで一つ注意が必要なのは、著作権は保護期間がきれていても、「著作者人格権」は半永久的に存在するということです。
著作物には財産的権利である著作権の他にも人格権的権利である「著作者人格権」という権利も存在します。
この著作者人格権とは、著作者が著作物を公表するか否かを決めることができる権利である公表権(著作権法18条)、著作者名を表示するか否かを決めることができる権利である氏名表示権(同法19条)、そして、著作物を意に反して改変させない権利である同一性保持権(同法20条)があります。
このうち特に注意しなければならないのが同一性保持権です。
例えば、著作物である絵画や写真のモナリザに髭を付けるといったようなことをしますとこの著作者人格権である同一性保持権の侵害となってしまいます。
そして、この著作者人格権は、著作者の死後であっても半永久的に保護されることになります(同法60条)。
『(著作者が存しなくなつた後における人格的利益の保護)
第六十条
著作物を公衆に提供し、又は提示する者は、その著作物の著作者が存しなくなった後においても、著作者が存しているとしたならばその著作者人格権の侵害となるべき行為をしてはならない。・・・』
そして、この著作者人格権の侵害に対しては、刑事罰の対象となります(同法120条、123条)。
したがいまして、パブリックドメインとなった著作物を利用する場合には、この著作者人格権を侵害しない態様で利用する必要がでてきます。
質問者: 返答済み 1 年 前.
的確なご返答をありがとうございました。今回の相談にあたって、具体的に説明させて頂きますが、
日本画(浮世絵など)著作権の効力を失った昔の作品(葛飾北斎などメジャーで周知のものとなっているものが中心)をアメリカにて小さなポスターにして販売したいという意図からであります。
実際の予定としてはそのままの作品を出力するもので「同一性保持権」について原作に対しオリジナルの内容を付加するような操作は致しません。http://www.dh-jac.net/db/nishikie/
http://www.arc.ritsumei.ac.jp/guide.html公共のデジタル貯蔵(データベース)サイトなどを拝見している限り、著作や所有について大きな権利を有するもののように書かれておりとても躊躇しておりました。実際に当該サイトからの利用にあたって利用料が発生する事については、どことなく理解できるのですがまるで本作品すべての権利を有するように解釈してしまうところでありました。当該サイト以外から法律内の範疇で作品をデータ化し本件のような展開を目論む場合、違法性やその他危惧される点など在りましたらアドバイスを頂きたく思います。
また国を跨ぐ取引となる事についても注意点があればお知らせくださいませ。今回の相談については、本当に心配事がひとつ解消された気分で安堵しております。
本当に本当に感謝いたします。引き続きどうぞ宜しくお願い致します。
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.
パブリックドメインとなった著作物をそのままの形でご利用なさるということですので、先ほど申しましたように著作権の問題は生じず、また、そのままの利用ですので著作者人格権の問題もないということになります。
立命館大学のデータベースのエントランスの「利用に当たって」において、「公開している資料のデジタル画像には、著作権があり・・・」との文言が掲示されていますが、これが何を指しているのかよく分かりません。
例えば、パブリックドメインとなった著作物の浮世絵をそのまま機械的に撮った「写真(画像)」につきましては、新たな創作物とはならず、単なる浮世絵を写真にしただけですので、その写真は浮世絵の複製物でしかなく、写真自体が浮世絵と別個の著作物となるものではありません。
著作権法上の複製とは「印刷、写真、複写、録音、録画その他の方法により【有形的に再製】すること・・・」をいいます(著作権法2条1項15号)。
しかし、パブリックドメインとなった著作物の浮世絵を撮影するに際して、露出、アングル、陰影、シャッター速度、背景、構図などに工夫を凝らして撮影した写真につきましては、単なる浮世絵の複製とはならず、浮世絵とは別個の創作的表現として、新たな写真(画像)の著作物となることはあります。
したがいまして利用するデータベースに掲載されている浮世絵などの著作物の画像(写真)が忠実に再現したに過ぎないものであれば、そのような画像は浮世絵の複製物にすぎず、画像自体に新たな著作権が生じていることはないので、そのような画像の利用については、著作権の存在を気にすることなく、そのデータベースの利用規約に従った利用をすれば法的な問題はないということになります。
その利用規約に反した利用をすれば、著作権法の問題ではなく、契約違反として民法における債務不履行の問題が生じてくることになります。
その点に気を付ければ、パブリックドメインとなった著作物の浮世絵をポスターにして、アメリカで販売しても問題は生じないということになろうかと思われます。
なお、日本やアメリカを含めた主要先進国では、著作権の国際保護条約であるベルヌ条約に加盟していますので、保護内容に多少の違いはありますが、日本画であってもアメリカにおいて保護されることになります。
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