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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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商業演劇での脚本内にある固有名詞の表現について質問です。

質問者の質問

商業演劇での脚本内にある固有名詞の表現について質問です。
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
質問者: 返答済み 2 年 前.
たとえば映画のタイトルや、俳優の名前などが台詞の中に入っている場合、どこまでが法律的に問題があるのか知りたいです。
質問者: 返答済み 2 年 前.
ローマの休日、オードリーヘップバーン、ロミオとジュリエット、NANA、ワタミなど台詞の中で軽く触れるものも含め。
専門家:  patent777 返答済み 2 年 前.
知的財産権を専門とする者です。
固有名詞が「著作物」に該当するものであれば、原則としてその固有名詞を複製等する場合には、著作権者の許諾が必要となります。
著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」をいいます(著作権法2条1項1号)。
端的に申しますと、著作物とは「創作的な表現」であることが必要です。
例えば、「東京タワーの高さは333メートルである」とか、人事異動や死亡記事などのような単なる事実を述べたに過ぎない表現、「暑中見舞い申し上げます」やそれに続く「猛暑が続いておりますが、皆様にはますますご健勝のことと存じます。」などのような暑中見舞いの挨拶や季節の挨拶に使われる文言、通常の表現による契約書など、定型的な文章といったもの、などは創作的な表現とは認められず、「著作物」とはなりません。
ただし、著作物における「創作性」とは、高度な芸術的、文芸的なものである必要はなく、上述した事実のみや定型的なものではく、また、先行する他人の表現と似ていなければいいという程度のものですので、創作が高度であるか否かは関係がありません。
極端な例としましては、人間が猿に指示して描かせた絵であっても「著作物」となりえます
(この場合は、猿が描いていますが、実質的には指示を出した人間が描いた絵ということになります)。
これらのこと踏まえた場合、ご質問にあるような映画の題号や俳優の人名、会社名などの短いものにつきましては、創作的表現とはいえず「著作物」には該当しないので、著作権法上は問題ありません。
また、著名な俳優名につきましては、パブリシティ権との関係がでてきますが、その俳優名の有する顧客吸引力を利用する態様で使用するものでなければ問題はありません。
この『顧客吸引力』とは、簡単に申しますと、「消費者の購買意欲を発揮させる力」、とでもいうようなもので、例えば、AKB48の写真等をプリントした商品の方が、プリントしていない商品よりも売れる可能性が高いといったような、購買力を発揮させる力をイメージしていただければ結構です。
ご質問では脚本の台詞として俳優名を使用するということですので、その俳優名の持つ顧客吸引力を利用して商品を販売するといった態様ではないので、このパブリシティ権との問題は生じないと思われます。
ワタミなどの会社名につきましては、商標権と抵触するおそれがありますが、本件のように台詞として利用するということであれば、その会社名を出所表示として使用するものではないので商標権とも抵触しないと思われます。
したがいまして、これらの固有名詞を脚本の台詞として利用しても知的財産権法上は問題はないと思われます。
ただし、名誉を害したり、公序良俗に反するような用い方をすると、知的財産権とは別個の問題が生ずる可能性があるので、その点にはご留意してご利用していただければと思います。
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質問者: 返答済み 1 年 前.
例えば、オードリーヘップバーンはもはや大丈夫だとして、話の例えで日本の俳優の名前を⚫︎⚫︎に似ている、という表現は氏名権の侵害に関わりますか?また、この演劇をDVDなどのパッケージとして販売する際はこのあたりの部分はどうかわるでしょうか。
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.
肖像権の問題は生じないでしょうが、●●に似ていると表現した場合の●●に当たる部分がその俳優の名誉を傷つけるとか、侮辱するとか、嫌悪感を抱かせるような表現であれば、名誉棄損といったことになりかねないと思われます。
演劇を収録したDVDを販売しても問題はないと思われます。DVDを販売する目的で著名な俳優の名前を用いてその顧客吸引力を利用するわけではなく、単なる演劇の台詞として俳優名を用いている限りはパブリシティ権と抵触することはありません。
質問者: 返答済み 1 年 前.
ちなみに、俳優の名前が商標登録されている場合は問題ありますでしょうか
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.
商標登録されていても、台詞として使用する限りは、問題ありません。
商標を識別標識、出所表示、品質保証、宣伝広告として使用する場合には商標権と抵触しますが、台詞として使用する場合には上記の諸機能を発揮する態様ではないので問題ありません。
ご安心してください。
質問者: 返答済み 1 年 前.
この考え方だと、映画やドラマでも、単なるセリフとして出てくるだけなら既存の映画のタイトルや俳優の名前、その他商標に当たる文言でも知的財産的には問題はないということでしょうか。
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.
そうです問題はありません。
商標はそもそも自己の商品やサービスと他の商品やサービスを識別するという自他商品等識別機能を発揮させるためのものであり、この機能が商標の有する基本的な機能ということになり、そして商品等の出どころを表す出所表示機能、商品等を広く消費者に知らしめる宣伝広告機能、また、同一の商標を付した商品等は同一の品質を有することを保証する品質保証機能の諸機能を発揮させるのが商標の役割ということになります。
そのため、映画やドラマで上記の諸機能を発揮させるような商標の用い方をした場合は問題がありますが、単なる台詞として商標名を使用しても、そのような使用は商標の有する上記の諸機能を発揮させるものではないので商標権と抵触することはないということになります。
質問者: 返答済み 1 年 前.
勉強になりました。ありがとうございます!
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.
ご評価していただきありがとうございました。
また何かございましたらご質問してください。
質問者: 返答済み 1 年 前.
後学の為に知りたいのですが、小説のように文字として固有名詞を使用した場合は変わりますか?
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.
小説に商標である固有名詞を使用しても、先に申したような諸機能を発揮しない態様で利用している限りは、問題はありません。
小説のカバーに商標を使用するといったようなことをしますと、出所表示機能の発揮と認められ、商標権と抵触する可能性がでてきますが、ストーリーを構成する要素として商標を使用する場合には、諸機能を発揮するものではないので、商標権の問題は生じないということになります。

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