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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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西條八十さん作詞の「まりと殿様」の合唱用の作曲をしており、うちのアマチュア合唱団の定期演奏会で演奏予定です。著作権が

解決済みの質問:

西條八十さん作詞の「まりと殿様」の合唱用の作曲をしており、うちのアマチュア合唱団の定期演奏会で演奏予定です。著作権が関係してくると聞きましたが、許可をとるためにどこに連絡したらいいかわかりません。アドバイスをお願いします。
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.
知的財産権を専門とする者です。
西條八十の「まりと殿様」は童謡の歌詞ということになろうかと思われます。
ご質問では、歌詞のみを利用し、曲(作曲者:中山晋平)は利用せずに質問者様が自ら作曲した曲を使用されるという趣旨のようですので、以下に、歌詞の利用についてのご説明をさせていただきます(歌詞と曲はそれぞれ別個の著作物として各々に著作権が生じます)。
そうしますと、童謡の歌詞につきましてはJASRAC(日本音楽著作権協会)などの著作権等管理事業者が著作権を管理している可能性があります。
著作権等管理事業者には、JASRAC以外も存在しますが、音楽の管理業務はほぼJASRACの独占状態であり、また、西條八十自身がJASRACの会長を務めていた経緯を踏まえますと、JASRACで管理している可能性があると思われます。
そのため、JASRACのデータベースで登録があるかどうか調べてみるか、または直接問い合わせしてみて、管理しているかどうかを確認してみてはどうでしょうか。
JASRACが管理している場合には、そこに利用を申し込むことになります。
もしJASRACが管理していない場合には他の著作権等管理事業者、レコード会社(ソニー・ミュージックエンタテインメント、ユニバーサルミュージック、ワーナーミュージック・ジャパンなど)、音楽出版会社(EMI、エイベックス、日本コロムビアなど)か、遺族などの作家側によって著作権が管理されているはずですので、そちらから許諾を得る必要があります。
一方、「営利を目的としない演奏」となる場合には、著作権者の承諾がなくても利用することができます(著作権法38条1項)。
この「営利を目的としない演奏」とは、どのような場合をいうのかと申しますと、「公表された楽曲であって、営利を目的とせず、聴衆・観衆から料金を受けず、かつ、演奏を行う者に対して報酬が支払われない場合」には、許諾を得ずに、無償で利用できることを意味します。
①「営利を目的とせず」という要件は、演奏によって直接的に利益を得る場合だけでなく、間接的に利益が得られる場合にも営利目的になってしまいます。
例えば、入場は無料であっても、演奏会場で何らかの商品の販売や何らかの営利目的のサークル、クラブ、組織への入会、会員の募集をするような場合、ある商品の購入者に入場を限定しているような場合には、その演奏会が、それらの集客を目的に行われていると判断され、営利目的と判断される可能性があります。
また、演奏行為によって第三者が利益を得るような場合、例えば、ある企業の宣伝のために行われる演奏会のような場合にも、営利目的と判断される可能性があります。
②「聴衆等から料金を受けない」場合の「料金」は、演奏会での会場整理費、クロークでの一時預かり料金、プログラム料金、飲料料金など、演奏とは関係なく提供されるものの実費ないし通常の料金の範囲内であれば料金ではないと考えられています。
問題となるのは、料金はいずれの名目をもってするかを問いませんので(著38条1項かっこ書)、例えば、聴衆から入場料の名目ではなく、寄付金というような形で徴収される場合には、その寄付金は「料金」に当たるとされた東京地裁の判例がある点に注意してください。
③演奏を行う者に対して報酬が支払われない場合の「報酬」は、金銭による報酬だけでなく、豪華な記念品や通常の飲食を超える接待なども「報酬」に該当する可能性があります。
一方、通常の花束、記念品、食事代、交通費の実費などは「報酬」ではないと考えられています。
そのため、アマチュア合唱団の定期演奏会での演奏が、上記の要件をすべて満たす場合には、許諾を得ずに利用することができることになります。
ただし、この場合であっても、歌詞の一部を変えるなどをして演奏(歌唱)をすることはできず、「まりと殿様」の歌詞を原形のままで利用しなければなりません(同法43条)。
また、出所を明示する慣行がある場合には、その出所(歌詞名、作詞家名など)を明示する必要があります(同法48条1項3号)。
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