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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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経験:  特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
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フリーのデザイナーです。よろしくお願いします。 私が以前制作したムック本(カバー、中面すべてです。日本語です。)の

質問者の質問

フリーのデザイナーです。よろしくお願いします。
私が以前制作したムック本(カバー、中面すべてです。日本語です。)の、韓国語版出版に際しての著作権のご相談です。
先日版元との間に入っている編集プロダクションより、判型・デザインなど内容そのままに作成してもよいかという承諾を求める連絡をもらいました。そこで、二次使用料を求める内容の返事をしましたが、版元からの返事は、「今回の場合基本的な権利者様は再版印税契約をさせていただいている方々をさしており、基本的には編集プロダクションと著者が権利者様となる。また、今回のデザインについては、デザイナーさんの技量もありますが、編集プロダクションの意見、修正などを反映して作られたものですので、その場合は、著作権というかたちにはならない。」というものでした。
デザインというもの自体、クライアントの意見を反映させる仕事ですので、これを言ってしまうと、「デザインに著作権はない」という事にならないでしょうか?
レイアウトはページによって変化に富んだものであり、こちらで作成した図版やデザインパーツ、こちらで購入した有料のロイヤリティフリー素材がそこに含まれています。
これらを出版社に無償で提供しなければならない理由はあるのでしょうか?
(著作権譲渡等の契約は交わしていません)
今回のような場合、デザイナーは正当に二次使用料を請求できる立場にはないのでしょうか?
「デザインに著作権はある」と信じたいです…
よろしくお願いいたします。
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 2 年 前.
知的財産権を専門とする者です。
著作権は「著作物」に生じます。
著作物であれば著作権が生じ、著作物でなければ著作権は生じません。
そして、著作物とは、「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」をいいます(著作権法2条1項1号)。
端的にいいますと著作物とは「創作的なもの」であって、かつ「表現」に対して生じます。
「創作的なもの」ですので、他人のものを模倣したようなものは著作物となりませんが、特段の芸術性が高いものである必要はありません。他人のデッドコピーであるとか、似ているものでなければ「創作的なもの」として認められます。
一方、著作物は「表現」そのものをいいますので、アイデアのみや意見のみでは「表現」となりませんので、それらは「著作物」とはいえません。
また、著作権は、原始的には著作者に生じます。
著作者とは「著作物を創作した者」をいいます(同法2条1項2号)。
そのため、思想又は感情を創作的に表現した者である著作者に原始的に著作権が生じることになります。
アイデアのみや意見のみを提供した者(または社)には、著作権は生じず、具体的に創作した者に生じます。
これらのことから判断しますと、図版やデザインパーツは、それらが他人の模倣であったり、類似しているものでない限りは「思想又は感情を創作的に表現した」ものとなり、「著作物」として認められます。
また、意見のみを提供した編集プロダクションは著作者とはいえず、具体的に「表現」をして創作したデザイナーである質問者様が著作者となり、原始的に著作権を取得することになります。
一方で、職務上作成した著作物については、実際の創作者ではなく、所属する法人等が著作者となりますが(同法15条)、この職務著作となるための条件の一つに「法人等の業務に従事する者」によって創作されたものというのがあります。質問者様は編集プロダクションの従業者でも、版元の従業者でもないので、この職務著作の一条件は満たしていないので、原則通り、質問者様が著作者ということになろうかと思われます。
その他、ご質問には、「著作権譲渡等の契約は交わしていません」とあるので、著作権は質問者様にあるということになります。
そのため、版元が言われている「今回の場合基本的な権利者様は再版印税契約をさせていただいている方々をさしており、基本的には編集プロダクションと著者が権利者様となる。また、今回のデザインについては、デザイナーさんの技量もありますが、編集プロダクションの意見、修正などを反映して作られたものですので、その場合は、著作権というかたちにはならない。」というのは誤った認識ということになります。
したがいまして、韓国版に翻訳する権利(同法27条)、複製権(21条)、譲渡権(26条の2)は図版等の著作権者である質問者様にありますので、当然に質問者様には二次使用料を請求できる権利があります。

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