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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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経験:  特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
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静岡県で茶販売業を営んでおります。店内でカフェもしているのですが、店舗から東海道新幹線が走っているのが見えることを生

解決済みの質問:

静岡県で茶販売業を営んでおります。店内でカフェもしているのですが、店舗から東海道新幹線が走っているのが見えることを生かして、新幹線のイラストを配したアイスクリームの資材をオリジナルで作り、アイスクリームを入れて『新幹線アイス』として販売、(アイスを買ってくれた子供には新幹線のイラスト入りのステッカーをおまけでつけて販売)しようかと考えているのですが、これは商標権等でなにか問題が出ますでしょうか?どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: 1 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.
知的財産権を専門とする者です。
問題となる可能性のあるものとして意匠権、商標権、不正競争防止法の不正競争行為が考えられます。
まず、意匠権からご説明しますと、意匠とは「物品」の「形態(形状、模様、色彩又はこれらの結合)」であって、視覚を通じて美感を起こさせるものをいいます(意匠法2条1項1号)。
すなわち、意匠は形態(モチーフ)だけでは保護されず、意匠権は発生しません。形態が物品と一体化して初めて保護され、意匠権が生じます。
そのため、意匠権が生じるためには、願書に「形態」と「物品を特定」して特許庁に出願し、審査に合格しなくてはなりません。
そして、そのようにして生じた意匠権の効力は、第三者が、登録された「形態」と同一又は類似の形態を、「特定した物品」と同一又は類似の物品に使用などする場合に、初めて生じます(意匠法2条3項、23条、38条)。
したがいまして、質問者様がオリジナルで作成した新幹線のイラスト(形態)と同一又は類似の形態に対して、質問者様が使用する予定のアイスクリームの資材と同一又は類似の物品についての意匠権が有効に存在している場合には、たとえ、質問者様がオリジナルで作成したものであっても、その実施(使用など)は意匠権の侵害となります。
反対に、たとえ、質問者様が作成したイラストと同一又は類似の形態についての意匠権が存在しても、その登録意匠の「物品」が異なっていれば(同一でも類似でもない)、質問者様がオリジナルで作成した新幹線のイラストを実施しても意匠権とは抵触しないことになります。
そのため、意匠権の存在の有無を調査して、同一又は類似の登録意匠が有効に存在していないことを確認した上で、ご使用されることになります。
登録意匠の調査は、インターネットから特許庁のホームページにアクセスして、「J-PlatPat」という名称のデータベース(無料)から、条件を設定した上で検索して行うことができます。
ただ、初めての方がこのデータベースを利用するのは、検索漏れなどを起こす可能性が高くなりますので、特許事務所に依頼するのがよろしいかと思われます。この場合、数万円程度の料金がかかると思います。
または、静岡県の知財総合支援窓口で調査のご相談をしてみてはいかがでしょうか?無料で相談を受けてくれるはずです。
以下に、連絡先を提示します。
1.窓口設置場所(機関等名称):静岡県産業経済会館(一般社団法人静岡県発明協会)
窓口支援担当者:宮枝 清美 石垣 春樹
住所:〒420-0853 静岡市葵区追手町44-1 静岡県産業経済会館1階
TEL:***-***-****
ホームページ:http://shizuoka-ipc.gr.jp/chizai/
2.窓口設置場所(機関等名称):東部地域イノベーションセンター(一般社団法人静岡県発明協会)
窓口支援担当者:中村 宏之
住所:〒410-0801 沼津市大手町1-1-3 沼津商連ビル5階
TEL:***-***-****
ホームページ:http://shizuoka-ipc.gr.jp/chizai/
3.窓口設置場所(機関等名称):公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構(一般社団法人静岡県発明協会)
窓口支援担当者:近藤 達憲
住所:〒432-8036 浜松市中区東伊場二丁目7番1号 浜松商工会議所会館8階
TEL:***-***-****
ホームページ:http://shizuoka-ipc.gr.jp/chizai/
続きまして、商標権ですが、商標権も意匠権と同様に、願書に登録を求める「商標」と、その商標を使用する「商品又は役務(サービス)」を指定して、特許庁に出願し、審査に合格して初めて商標権が生じます。
そして、そのような手続きを踏んで登録された商標についての商標権の効力は、第三者が、「登録商標」と同一又は類似の商標を、「指定商品もしくは指定役務」と同一又は類似の商品もしくは役務に使用した場合に生じます(商標法2条3項、25条、37条)。
反対に、たとえ、質問者様が作成したイラストと同一又は類似の商標についての商標権が存在しても、その登録商標の「指定商品又は指定役務」が異なっていれば(同一でも類似でもない)、質問者様がオリジナルで作成した新幹線のイラストを使用しても商標権とは抵触しないことになります。
そのため、登録商標も意匠権と同様に、商標権の存在の有無を調査して、同一又は類似の登録商標が有効に存在していないことを確認した上で、ご使用されることになります。
そして、登録商標の調査も登録意匠の調査と同様に、特許庁の「J-PlatPat」から検索することができますが、検索漏れなどの可能性がありますので、特許事務所または上述した静岡県の知財総合支援窓口にご相談してみてはいかがでしょうか。
最後に、不正競争防止法の不正競争行為についてですが、①他人が先に、質問者様がオリジナルで作成した新幹線のイラスト(商品等表示)と同一又は類似のものを使用しており、②その他人の商品等表示が需要者に「周知ないし著名」なものとなっており、③質問者様が自分で作成したイラストを使用等して、その他人の商品又は役務と混同を生じさせた場合には、質問者様の行為は不正競争行為となってしまいます(不正競争防止法2条1項1号・2号、19条1項3号・4号)。
なお、「周知」と「著名」の関係は、著名の方が周知よりもより多くの需要者の間に知られている場合をいいます(著名>周知)。そして、他人の商品等表示が「周知」の場合には、その他人の商品又は役務と混同する場合に不正競争行為となるのに対して、「著名」の場合には、他人との混同の有無は無関係であり、その他人の著名な商品等表示を使用する行為そのものが不正競争行為となります。
不正競争行為の場合には、上述した意匠権や商標権とは異なり、他人の商品等表示が登録されている必要はないので、その他人の商品等表示をデータベースで調べるということはできません。
不正競争行為に該当するか否かはその他人が立証する必要があり、他人の商品等表示が「周知または著名」であることの立証は困難であるとされています。
この件に関しましても、上述した機関へご相談されるのがよろしいのではないかと思われます。
なお、東京オリンピックのロゴのような著作権の問題は生じないと思われます。
著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したもの」をいいますので(著作権法2条1項1号)、新幹線の形状自体は、「技術的思想の創作」であって、「思想又は感情の創作的表現」とはいえず、著作物とはならないからです。
また、他人がすでに新幹線のイラストを創作していた場合には、その他人の新幹線の「イラスト」は著作物となり著作権が生じている可能性があります。
しかし、このような場合であっても、質問者様がそのような他人のイラストを模倣することなく、オリジナルで創作したものであるならば、たとえ、その質問者様のオリジナルのイラストが他人のイラストと同一であっても、質問者様のイラストにも創作性が認められれば著作権が生じ、他人の著作権の侵害とはなりません。
したがいまして、問題となるのは、意匠権、商標権および不正競争行為ということになろうかと思われます。
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