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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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経験:  特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
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合同会社スキンケアラボラトリの松本です。 小規模に、OEMにて製品を製造してもらい、販売をしています。

質問者の質問

合同会社スキンケアラボラトリの松本です。
小規模に、OEMにて製品を製造してもらい、販売をしています。
ホームページ開設に当たり、ご相談です。
ある医学博士の書いた書籍の内容を、ホームページに出典本を表記して、転載は、法律的に合法でしょうか?
出版した出版社に確認しようとしましたら、倒産していましたので、確認ができませんでした。
また、執筆者の医学博士は、出版前にお亡くなりになり、一部厚生を、他の医師が引き継ぎ、出版されたようです。
その引き継いだ医師に、現在電話で、確認中ですが、まだ返信がありません。
法律の観点からのご回答をお願いいたします。
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 2 年 前.
知的財産権を専門とする者です。
著作物を利用する場合には、原則的には、著作権者の承諾を得る必要があります。
著作権者は、原始的には著作者ということになります。
著作者とは、「著作物を創作する者」をいいます(著作権法2条1項2号)。
本件で申しますと、執筆者である医学博士が著作者となり、原始的に著作権を取得することになります。
また、著作権は、財産権的な性質を有しますので、譲渡することができます(同法61条)。
そのため、当該医学博士が、原始的に取得した著作権を生前に、ないしは遺言により、出版社などの第三者に譲渡している場合には、その第三者が著作権者となりますので、その第三者から書籍の利用許諾を得る必要があります。
また、医学博士が第三者に譲渡せずにお亡くなりになられた場合には、遺族が著作権を承継するのが一般的です。そのため、この場合には当該遺族から書籍の利用許諾を得る必要があります。
ただし、著作者である医学博士が死亡して遺族などに著作権が承継されなかった場合には、著作権は消滅します(同法62条)。この場合には、著作物である当該書籍の内容をホームページに転載することは自由です。
一方、著作権が消滅していない場合において、著作権者の許諾を得ずに利用することができる場合がございます(同法30条~49条)。
本件のケースで申しますと、著作物である当該書籍の利用が著作権法上の「引用」に該当する場合には、著作権者の許諾を得ずに利用することができます(同法32条)。
この引用が認められるための要件は厳しく、①公表された著作物であること。②公正な慣行に合致していること、③報道・批評・研究その他の引用の目的上正当な範囲内であること、の3つの要件を満たす必要があります。
この要件を踏まえた上で、裁判上認められた引用基準というものがございます。以下の5つの要件を全て満たした場合です。
①明瞭性→引用する側の著作物(質問者様のホームページ)と、引用される側の著作物(書籍)との区別が明瞭であること。例えば、引用部分をかぎかっこで括るなどです。記号、図形、写真のように引用した範囲が明確であれば線で囲むなどをしなくても明瞭の要件を満たすと思われます。
②付従性→引用する質問者様のホームページ上の文章・写真・図形等が主体で、引用される元の著作物(当該書籍)が従たる存在であること。要するに引用した書籍の内容部分が質問者様のホームページの中に吸収されており、引用部分(当該書籍)がメインであるような内容になっていないということです。
③必要最小限→引用の範囲が引用の目的上必要最小限の範囲であること。例えば、美術作品・写真・俳句のような短い文芸作品であれば、全部の引用が可能ですが、学説・論文等については全部の引用はできないというようなことです。
④人格権への配慮→著作者の人格権侵害や名誉棄損とならないように配慮する必要があります。
⑤質問者様のホームページなども著作物であることを要します。高度な独創性は不要ですが、説明文などにおいて何らかのご自身の表現を用いていればいいという程度のものです。質問者様のホームページが他人のホームページをそっくり模倣したものでない限り、この要件は満たすものと思われます。
結構、細かい条件ですが、この判例の条件を全部満たすことで引用が可能になると思われます。
また、元の著作物(当該書籍)を引用するにあたりましては、出所を明示する必要があります(著作権法48条1項1号)。

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