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patent777, 弁理士
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現在、WEBサイトを制作しているのですが、一つ疑問に思っていることがあります。 youtubeを自分のwebサイト

解決済みの質問:

現在、WEBサイトを制作しているのですが、一つ疑問に思っていることがあります。
youtubeを自分のwebサイトに埋め込むことは規約上可能なのですが、そのyoutube動画の文字起こし(そっくりそのままではなく、内容を汲み取ったものに編集する)を自分のwebサイトに動画と一緒に掲載することは、法律上、違法とみなされるのでしょうか。
詳しい方、ご教示下さい。よろしくお願いいたします。
投稿: 1 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.
知的財産権を専門とする者です。
YouTube動画の内容を要約している説明文に著作権が発生している場合には、その説明文をそっくりコピーし、ネットにUPすると、複製権(著作権法21条)及び公衆送信権(同法23条)の侵害となり、また、そっくりではなく多少編集したものであっても、その編集した文章から、元の説明文を直接感得しうるようであれば、翻案権(同法27条)の侵害となります。
質問内容では、「そっくりそのままではなく、内容を汲み取ったものに編集する」とありますので、質問者様がご自身で新たに創作した文章にして、それがオリジナルの説明文と表現が異なっていれば、上述したような著作権の侵害とはなりません。
ここで著作権がどのような場合に発生するかをご説明します。オリジナルの説明文に必ずしも著作権が生じているとはいえないので、オリジナルの説明文に著作権が生じていなければ、その説明文をそっくりそのまま使用(複製)しても著作権の侵害を問われることがないためです。
まず、著作権法によって保護されるのは「著作物」であって、著作物であれば著作権が生じます。反対解釈としまして、「著作物」でなければ「著作権」は発生しません。著作権が発生しなければ著作権法によって保護されることはないということになります。
そのためYouTube動画の内容を要約している説明文が「著作物」であるか否かということがキーポイントとなります。
ここに著作物とは著作権法上では「思想又は感情を創作的に表現したもの・・・」と定義されています(同法2条1項1号)。
端的に申しますと、著作物とは「創作的な表現」であることが必要です。
例えば、「東京タワーの高さは333メートルである」とか、人事異動や死亡記事などのような単なる事実を述べたに過ぎない表現、「暑中見舞い申し上げます」やそれに続く「猛暑が続いておりますが、皆様にはますますご健勝のことと存じます。」などのような暑中見舞いの挨拶や季節の挨拶に使われる文言、通常の表現による契約書など、定型的な文章といったもの、などは創作的な表現とは認められず、「著作物」とはなりません。
ただし、著作物における「創作性」とは、高度な芸術的、文芸的なものである必要はなく、上述した事実のみや定型的なものではく、また、先行する他人の表現と似ていなければいいという程度のものですので、創作が高度であるか否かは関係がありません。
極端な例としましては、人間が猿に指示して描かせた絵であっても「著作物」となりえます
(この場合は、猿が描いていますが、実質的には指示を出した人間が描いた絵ということになります)。
そのため、オリジナルの説明文が、創作性のないものでしたら、それを無断でコピーしても何ら問題はありませんが、オリジナルの説明文に「創作性」があるか否かの判断に100%の確証が持てない場合も多々あろうかと思われますので、オリジナルの説明文に創作性がなさそうと思えても、安全策として、やはり質問者様ご自身で創作された文章を掲載することをお勧めします。
質問者: 返答済み 1 年 前.
申し訳ありません。説明不足だったかもしれないのですが、youtubeの動画(商品を紹介している動画など)を私自身が文字起こしをして、それをそっくりそのままwebに掲載するのではなく、内容を汲み取った形に編集をして、webサイトに掲載するという感じになります。この場合、自身が文字起こしをしているのですが、その起こした文章の権利は動画の投稿者に属するのでしょうか?それとも、動画投稿者の創造物とは見なされないのでしょうか?お答え頂けますと、幸いです。よろしくお願い致します。
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.
動画の中で、例えば商品を紹介している話し手の音声(口述)を文字にして、文章化したものをそっくりそのまま掲載するのではなく、質問者様ご自身が新たに商品の紹介文などを創作したものをWebに掲載するということですね。
そうであるならば、当然に質問者様ご自身が創作した(文字起こしをした)文章は、新たな著作物となり、これを創作した質問者様が著作者となり、質問者様に著作権が生じます。
著作権は原始的には「著作者」に生じます。
そして、著作権法上の著作者とは「著作物を創作する者」をいいます(著作権法2条1項2号)。
ただし、画像のみならず、動画において紹介している音声(口述)も著作物となりえますので、その音声をそっくりそのまま文字起こしをしたにすぎないものは、著作物の複製となり(同法2条1項15号)、複製権の侵害となります。
また、音声を多少変更したに過ぎない程度で文字起こしをしたにすぎず、その文字起こしをした文章から、元の動画音声(口述)を直接感得できる程度のものは元音声を翻案したものにすぎないこととなり、翻案権の侵害となる可能性がでてきます。
そのため、元の音声とは異なる内容で文字起こしをした文章である必要があります。そしてそのような文章は、その創作者である質問者様の著作物となり、著作権が生ずることになります。
なお、著作物は、先にご説明したように「創作的な表現」ですので、その具体的な「表現」に対して、著作権が生じます。
したがいまして、実質的には同じ商品を紹介する内容のものであって、一方が音声表現であり、他方が文章表現である場合であっても、その具体的な表現(言葉、文章それ自体)が異なっていれば、各々が別個の著作物として成立しますので、実質的な内容が同じであっても具体的な表現を変えることで、著作権とは抵触しないことになる点を意識して文字起こしをしていただければとよろしいかと思われます。
例えば、動画では「このテレビの解像度が極めて高く、従来のテレビよりも高画質です」と【表現】されているのに対して、新たに文字起こしをした文章では「このテレビは、従来のテレビよりも色鮮やかできめの細かい映像を映し出すことができます」というように、実質的な内容は同じであっても、その【表現】が異なっていれば、問題はないということになります。
patent777, 弁理士
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