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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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経験:  特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
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夜分にお世話になります。 私は現在、広告代理サイトの運営を行っております。運営の中で懸念される点が ありまし

解決済みの質問:

夜分にお世話になります。
私は現在、広告代理サイトの運営を行っております。運営の中で懸念される点が
ありましたのでご相談させていただきます。
・当サイトでは、よいと思ったサイトを画像として情報掲載させて頂いております。その際、掲載元
サイトのロゴなどを現状では勝手に使用している状態です。リンクフリーの文言を追加されているサイトが大半ですが、そのロゴ等の使用に関しては、著作権・商標などの法律としてのリスクや対策などお伺いしたく思います。
長々と乱文ではございますが、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 2 年 前.

知的財産権を専門としている者です。

まず、文字のロゴにつきましては、著作権は生じません。

著作権は「著作物」に発生します。

ここに著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したもの・・・」と規定されています(著作権法2条1項1号)。

そして、ロゴとは、例えば「ソニー」、「ソニー株式会社」や「TOYOTA」、「トヨタ自動車株式会社」などの営業標識として使用される社標であるハウスマーク、および「VAIO」や「レクサス」「LEXUS」などの個別の商品名であるペットマークのことを指しますが、これらのロゴは、「思想又は感情の創作的表現」とはならず、著作物とは認められませんので、これらのロゴには著作権は生じません。

ただし、記号や図形のロゴにつきては、「創作的表現」であるとして著作物性が認められ、著作権が生じている可能性があります。

そのため、記号や図形のロゴをサイトに使用すると、著作権のうちの複製権(著作権法21条)や公衆送信権(同法23条)と抵触することになります。

一方で、著作権法上の「引用」に該当すれば、記号や図形のロゴであっても、許諾なく利用することができます(同法32条)。

 ただし、この引用が認められるための要件は厳しく、①公表された著作物であること。②公正な慣行に合致していること、③報道・批評・研究その他の引用の目的上正当な範囲内であること、の3つの要件を満たす必要があります。

 この要件を踏まえた上で、裁判上認められた引用基準というものがございます。以下の5つの要件を全て満たした場合です。

 ①明瞭性→引用する側の著作物(質問者様の文章)と、引用される側の著作物(ロゴ)との区別が明瞭であること。例えば、引用部分をかぎかっこで括るなどです。記号、図形、写真のように引用した範囲が明確であれば線で囲むなどをしなくても明瞭の要件を満たすと思われます。

 ②付従性→引用する質問者様の文章が主体で、引用される元の著作物が従たる存在であること。要するに引用した表現部分が質問者様の投稿文の中に吸収されており、引用部分がメインであるような内容になっていないということです。

 ③必要最小限→引用の範囲が引用の目的上必要最小限の範囲であること。例えば、美術作品・写真・俳句のような短い文芸作品であれば、全部の引用が可能ですが、学説・論文等については全部の引用はできないというようなことです。

 ④人格権への配慮→著作者の人格権侵害や名誉棄損とならないように配慮する必要があります。

 ⑤質問者様の文章、サイトなども著作物であることを要します。高度な独創性は不要ですが、説明文などにおいて何らかのご自身の表現を用いていればいいという程度のものです。

 結構、細かい条件ですが、この判例の条件を全部満たすことで引用が可能になると思われます。

 また、元の著作物を引用するにあたりましては、出所を明示する必要があります(著作権法48条1項1号)。

断定はできませんが、おそらく、質問者様のサイトにロゴを表示させる場合には、引用の要件を満たす可能性は高いのではないかと推察します。

この引用の要件を満たしているのであれば、著作権法上の問題はありません。

引用の要件を満たしていないのであれば、著作権者からの承諾が必要になります。

次に商標権との関係ですが、商標権の侵害になる場合とは、当然に質問者様が利用する標章が登録されて「登録商標」となっている場合であって、それを前提として「正当理由・権原なき第三者が、指定商品もしくは指定役務またはこれらに類似する商品もしくは役務に、登録商標もしくはこれに類似する商標を使用することまたは一定の予備的行為」をいいます(商標法2条3項各号、25条、37条等)。

そのため、使用するロゴが登録商標であることを確認し、その登録商標がどのような商品または役務に対して指定されているのかを確認する必要があります。

登録商標や類似商標を使用しても、指定商品・役務と非類似の商品・役務に使用する場合には商標権の侵害となりません。

例えば、「トヨタ」の文字やマークを広告サイトに表示する行為であっても、トヨタの指定商品が「自動車」だけであれば、質問者様の役務である「広告業」とトヨタの指定商品である「自動車」とは、非類似の関係にありますので、商標権の侵害にはならないということになります。

次に、不正競争防止法との関係ですが、同法においては次のような不正競争となる場合の規定があります。

一 他人の商品等表示(人の業務に係る氏名、商号、商標、標章、商品の容器若しくは包装その他の商品又は営業を表示するものをいう。以下同じ。)として需要者の間に広く認識されているものと同一若しくは類似の商品等表示を使用し、又はその商品等表示を使用した商品を譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引渡しのために展示し、輸出し、輸入し、若しくは電気通信回線を通じて提供して、他人の商品又は営業と混同を生じさせる行為」(同法2条1項1号)。

二 自己の商品等表示として他人の著名な商品等表示と同一若しくは類似のものを使用し、又はその商品等表示を使用した商品を譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引渡しのために展示し、輸出し、輸入し、若しくは電気通信回線を通じて提供する行為」(同法2条1項2号)。

 これらの規定内容を簡単に申しますと、周知ないし著名な商品等表示(ロゴ)と同一または類似のロゴを使用した場合には、不正競争になるというものです(

ただし、周知なロゴの使用は混同を生じさる場合のみが不正競争となります)。

 周知より著名の方がより広い範囲で知れ渡っている場合です。

 そのため、周知・著名なロゴであると思われるものを無断でサイトに表示する場合には、不正競争行為となるおそれがあります。

そのため、権利者に許諾を得てから利用されるのが安全・安心であると思われます。

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