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yo-shi
yo-shi, 一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門業務)
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 238
経験:  中央大学法学部・文学部卒業。出版社にて校正・編集業務に10年以上従事。書籍の著作権問題に詳しい。
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確認のためご相談させてください。 私が働いている障害者地域活動支援センターでの企画で、ミニコンサートを行うこと

質問者の質問

確認のためご相談させてください。
私が働いている障害者地域活動支援センターでの企画で、ミニコンサートを行うことになりました。すると私の知人である、ある方(以下A)から「そのコンサートは私の企画したものに似ている」と訴えられました。先方の以前開催されたミニコンサートは
・タイトル「音楽のおくりもの」
・メンタルケア関連のイベント(以下イベントa)内のミニコンサート(2時間)
・チューバのAさん、ピアノのBさん、他トランペットの方々による演奏(合奏)
・Aさんの軽妙なトークを売りにしていた(そうです)
です。一方我々の考えた企画は
・◯◯(地活名)コンサート〜歌と笑いの贈り物〜
・ギター、リコーダー、歌、の他、ピアノのBさんにゲストとして演奏していただく(それぞれソロ)
・1時間の企画
です。そして実は私はイベントaの実行委員をしており、ピアノのBさんとはそこで知り合いになりました。
先方の言い分としては
・「贈り物」という文言
・笑いの要素
・ピアノのBさんが出演すること
が酷似していると訴えています。果たしてこれは著作権の侵害になるのでしょうか?
私としてはまず内容、構成は違います。また、Aさんの企画は一切意識せず考えました。まぁ証拠はありませんが…
これを権利侵害と訴えているAさんの行動は妥当なのでしょうか?
お答えいただければ幸いです。
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  yo-shi 返答済み 2 年 前.
ご質問にお答えいたします。
最初に結論を言いますと、著作権侵害にはなりません。
1,「贈り物」という文言が似ていることに関して
著作権は「著作物」に発生します。
「著作物」を複製、改変する等すると、著作権侵害になります。
そこで「贈り物」という文言が「著作物」と言えるかどうかが問題になります。
「著作物」とは、
「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう」(著作権法2条1項1号)
と定められています。
ここでのポイントは、「創作的に表現」、つまりオリジナリティーのある創作物である必要があります。
では「贈り物」が、Aさんのオリジナルの表現かというと、そんなことはありません。
世の中で広く使われている、ありふれた表現です。
従って、「贈り物」は「著作物」ではありませんので、誰が「贈り物」という表現を使っても、著作権侵害とはなりません。
2,笑いの要素について
ここでは、「要素」が「著作物」であるかどうかを検討します。
「著作物」は、「表現したもの」(上記の著作権法2条1項1号)である必要があります。
すなわち、目に見える「もの」でなければなりません。
頭の中にあるアイデアの段階では、表現された「もの」とは言えませんので、著作権は発生しません。表現されて初めて著作権が発生します。
(アイデアを保護するのは、特許権等の別の法律になりますが、これらは登録しないといけないので、今回のケースでは問題になりません)
従って、この「要素」も著作権侵害とはなりません。
3,ピアノのBさんが出演すること
これは、同じピアノ演奏者が別のコンサートに出演したら著作権侵害になる、という決まりは、当然ありませんので(あったら、その演奏者は一つのコンサートにしか出演できず、生きていけません)、別の観点での検討が必要になります。
例えば、Aさんのコンサートに出演した際、AさんとBさんとの間で、
「別のコンサートに出演してはならない」
「質問者様の依頼を受けてはならない」
などの取り決めがあれば、質問者様のコンサートにBさんが出演することは、BさんのAさんに対する契約違反となり、BさんがAさんに損害を賠償しなければならないこともあるでしょう。
質問者様としては、そういう取り決めがあるのを知りながらBさんを出演させた、という事情でもあれば、同じくAさんに損害を賠償しなければならなくなるかもしれません。
しかし、通常、こんなことは、ないですよね。
ですので、この件も、普通に考えれば全く問題ありません。
そもそも、企画はアイデアに過ぎず、著作権法等の法律で保護されるものではありません。
仮にチラシが似ていれば、「チラシの著作権」侵害が問われることもあるかもしれませんが、見た目が違う、とのことですので、問題ないでしょう。
ですから、この問題は法的にどうこう、というよりも、Aさんとしては「自分が一生懸命考えた企画をパクられた」という感情的な問題なのではないでしょうか。
それならば、質問者様としては、Aさんの権利は全く侵害していないことをハッキリ伝えたうえで、
「今後、一緒にイベントをやってみませんか?」
等と、相手が喜ぶようなことを言って、落ち着いてもらうなど、大人の態度で交渉していくのがよいのではないか、と思います。
今後、Aさんと縁を持つ必要がないのでしたら、ハッキリと突っぱねてかまわないと思います。
以上が、回答です。
ご不明な点がございましたら、具体的にお示しいただければ、改めてご説明いたします。
よろしくお願いいたします。
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書籍の著作権問題には特に精通しています。「著作権は怖いモノ」という意識が少しでも軽くなるお手伝いができれば、と思います。
ご質問の解決につながりましたら、評価を入力していただきますよう、お願いいたします。
質問者: 返答済み 2 年 前.
yo-shi様大変分かりやすいご回答ありがとうございました!Aさんからのメールに「ある脚本家が書いた脚本が、とあるマイナーな作家の小説そっくりだった時、私は意識していませんでしたから非はありませんですよ、と言えないのはわかりますよね?
本質はそれとほぼ同じです。
著作権を僕が主張していなかっただけです。」
とあり、こちらも著作権に詳しくなかったので質問した次第です。確認ですが、Aさんの脚本家云々の主張は的外れということでよろしいのですね?
専門家:  yo-shi 返答済み 2 年 前.
Aさんからのメールの主張は、著作権の基本的なことが分かっていないところからくる誤解です。
著作権を侵害したと言えるのは、元の著作物に「依拠」したことが必要だとされています。
つまり、元の著作物を知っていて、それを複製したり改変したりした場合に著作権侵害と言えるのであって、
元の著作物を全く知らずに、同じ著作物を作ってしまった場合、著作権侵害にはならないのです。
言い換えると、私が脚本家で、書き上げた作品が、とあるマイナーな作家の小説にそっくりだった場合でも、私がその小説を知らなかったならば、「私はその小説を知らなかったから、非はありません」と断言できるのが、著作権です。
特許権や商標権、意匠権は、それとは違って、たとえ知らなかったとしても、結果として似てしまったら、侵害になります。
この両者の違いは、著作権は登録が必要なく、創作とともに発生するのに対して、特許権等は登録しなければ発生しない、というところから起きます。
登録するということは、「私はこういう権利を持っていますよ」と広く発表することと同義なので、他の人は、調べれば、どういう権利があるか分かる、ということです。これを「公示」と言います。
調べれば分かるのに、調べずに似たものを作ってしまったのなら、その人に非がある、という理屈です。
しかし著作権には公示の仕組みがありませんので、知らずに作った人に責任を負わせるのは酷ですから、こういう違いがあります。
ですから、著作権というものは、その人が主張するしないに関わらず、あるところにはありますし、ないところにはないのです。
以上から、Aさんの主張は、根本的に的外れです。
yo-shiをはじめその他名の特許・商標・著作権カテゴリの専門家が質問受付中
質問者: 返答済み 2 年 前.
yo-shi様早速の返信ありがとうございます!我々の行動が、法的にはまったく問題がないと知り安心しました。Aさんの気持ちの問題ということなのですね。こちらに非は一切ないことを伝え、落ち着いてもらえるよう対応します。分かりやすく丁寧な回答ありがとうございました!
専門家:  yo-shi 返答済み 2 年 前.
評価を頂きまして、ありがとうございました。
おっしゃるとおり、感情の問題です。
法的には問題ありません。
またお困りのことがございましたら、ご質問くださいませ。

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