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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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過去の広告作品のコピーライトの中に社名が記載されている場合、コピーのみの作品集を出版する場合に、企業側にその広告コピ

解決済みの質問:

過去の広告作品のコピーライトの中に社名が記載されている場合、コピーのみの作品集を出版する場合に、企業側にその広告コピー内の社名を削除、あるいは掲載拒否をする権利はありますか?
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 2 年 前.

知的財産権を専門とする者です。

広告作品の著作権が、企業に譲渡されていない限り、著作権法の原則のとおり、その創作者であるコピーライターに著作権があることなり(著作権法2条1項2号)、そして著作権者であるコピーライターが、自己の著作物である広告作品を複製し、出版する権利があります(著作権法21条、26条の2)。

一方、企業においては、社名につき商標権を取得している場合には、その登録商標である社名を無断で『使用』する行為に対しては、自己の商標権に基づいてその使用の差止を請求することができます(商標法36条)。

この登録商標の『使用』には、商品や包装に商標を付する、などの行為の他に、「商品もしくは役務に関する広告などに商標を付して展示したり、頒布したりする行為」も含まれます(商標法2条3項8号)。

そうしますと、広告作品の中の社名(登録商標)は、登録商標の広告としての使用に該当するともいえます。そうであれば、商標権者である企業は広告作品に使用されている社名(登録商標)の使用の差止を請求できそうにも思えます。

しかし、本件では、社名入りの広告作品をコピーしたものを複数集めた作品集を作成して、出版することを目的として、登録商標である社名が掲載された広告作品を利用するわけですので、この場合における社名(登録商標)の『使用』は、商標法2条3項8号にいう【商品もしくは役務に関する】という要件には当てはまりません。

すなわち、【商品もしくは役務】とは無関係に、美術的作品としての広告作品の一部に社名を利用しているにすぎないので、【商品もしくは役務に関する広告】としての登録商標の『使用』とはいえません。

したがいまして、登録商標の『使用』に該当しない以上、商標権者である企業は、自己の商標権を行使することができない、ということになろうかと思われます。

以上は、知的財産法上の視点に立ったご説明です。

ただし、社名を公序良俗に反したり、名誉毀損に当たるような利用をしますと、一般法の観点から問題が生じる可能性があると思われますので、その点にご留意していただければと思われます。

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