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yo-shi
yo-shi, 一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門業務)
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 236
経験:  中央大学法学部・文学部卒業。出版社にて校正・編集業務に10年以上従事。書籍の著作権問題に詳しい。
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はじめまして。 個人事業主のアートディレクターです。広告の仕事をしています。 エージェンシーA社から某自動車

質問者の質問

はじめまして。
個人事業主のアートディレクターです。広告の仕事をしています。
エージェンシーA社から某自動車メーカーのWebキャンペーンを依頼され、
私が企画を行い、旧知の映像制作プロダクションB社を指名して制作しました。
ギャランティの流れはA社から私に企画、ディレクション料として240万円
A社からB社に制作費として3〜4000万円(推定)を支払う形を取りました。
その続編が、私に知らされないまま
A社とB社で制作されていることを知り、A社に対し抗議しました。
先方は謝罪の意志はあるとのことだったので
私は途中からでも元通りスタッフとして参加して、
そのギャランティを前回の半分120万円を支払う旨を要求しました。
先方は、今からスタッフに加えることは拒否し、
代償として20万円を支払うという提案をしてきました。
このケースでA-B社が直接制作を行うのは、業界の常識で言うとあり得ないのですが、
この業界の慣習として、あらかじめ契約を交わすことがないため、
一切それを禁じる契約書等は残っていません。
この場合、法的に私の企画の知的財産権・著作権は補償され得るのでしょうか?
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  yo-shi 返答済み 2 年 前.
はじめまして。
ご質問にお答えいたします。
質問者様の知的財産権(今回の場合では著作権)が保護されるためには、続編において、質問者様が創作された「表現」が使われているかどうかがポイントになります。
著作権法が保護しているのは「著作物」です。
「著作物」とは、「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」(著作権法2条1項1号)と定められています。
要するに、創作的な「表現」である必要があります。
「表現」ということは、知覚できる形に表されたものである必要があります。逆に言うと、「アイデア」は、頭の中にあるものであり、著作権法では保護されません。
ですので、第1作を作られた時に、質問者様が関わられた部分に、著作物性が認められるかどうか、そしてそれが続編に現れているかどうかによって、結論が変わってきます。
「表現」とは、文章だったり、映像だったり、音楽だったり、知覚できるものです。
質問者様が創作された「表現」があるかどうか、もしくはプロダクションと、お互いが欠かすことのできない形で共同創作して生まれた「表現」があるかどうか、このあたりがポイントになりそうです。
質問者様の創作部分に著作物性が認められ、著作権の問題になれば、その線で交渉すればよいのですが、もし著作物性が認められなかった場合は、A社もしくはB社に対する契約違反(債務不履行)責任を追及していくことになります。
契約書がないことをご心配になっていると思いますが、原則として契約は、書面で交わしても口頭のみでの約束でも、効果は変わりません。
ですので、口約束であっても、質問者様を介在させずに続編を作ることはない、という話がなされていれば、その約束=契約は有効です。契約違反を主張することは可能です。
ただし、口約束だけの場合は、言った言わないの水掛け論になりがちです。
そこで、契約書が、証拠として意味を持ってくるのです。
裁判になったとしたら、裁判官は証拠でしか判断できませんので、契約書の有無は大きな意味を持つことになります。
(逆に言えば、契約書は、裁判における証拠の意味しかありません)
以上が、一般論としての回答です。
ご不明な点がございましたら、具体的にお示しいただければ、改めてご説明いたします。
よろしくお願いいたします。
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書籍の著作権問題には特に精通しています。「著作権は怖いモノ」という意識が少しでも軽くなるお手伝いができれば、と思います。
ご質問の解決につながりましたら、評価を入力していただきますよう、お願いいたします。
質問者: 返答済み 2 年 前.

ありがとうございます。

まだ完成していないので内容は確認できませんが、

おそらく私のアイデアが映像に反映されていると思います。

その場合、請求する金額として仮に120万としましたが、

これは妥当だと思われますか?

前回は企画+ディレクション費で240万円だったので

今回は仮に受けたとしたら企画は流用として

ディレクション費のみで半額の120万円としたのですが。

もし裁判に持ち込む場合、その費用を考えると

あまり安い金額では意味が無いですから…。

専門家:  yo-shi 返答済み 2 年 前.
ご返信ありがとうございました。
私の書き方が分かりにくく、申し訳なかったのですが、「アイデア」が使われた、ということですと、著作権の主張はできないことになってしまいます。
目に見えない「アイデア」から生まれた、知覚できる「表現したもの」になって初めて、著作物と言えるからです。
もちろん、質問者様が考案なさって、文章、映像、音楽等の「表現」を創作されたのであれば、その「表現」には著作権が発生しますので、著作権の使用料としての対価を請求されるのは当然だと言えます。
その判断は、やはり「続編」を見てみないと分からないことですし、質問者様に著作権が発生するかどうか、そして「続編」がその著作権を侵害しているかどうかは、最終判断は裁判所にしかできません。
そこが難しいところです。
請求金額は、本当にケースバイケースですので、このサイト上でお答えするのは難しく、残念です。
著作権が発生していて、その使用料も含むかどうか、また契約違反が生じているかどうかによっても金額には差が出ます。
ご質問を読む限り、権利侵害があったとも考えられますが、逆に、質問者様の権利は全く侵害されていない、と考えることも可能な状況です。
ですから、交渉次第で、120万円が妥当なこともあるでしょうし、反対に、0円になる(相手方が、権利侵害は一切していないから、支払う必要はない、と主張してくる)ことも、じゅうぶんありうる状況ではないかと思います。
ただ一言、これだけは注意しておいたほうがよいことを申し上げます。
それは、訴訟の意思を相手方に示す前に、法テラスや地域の無料法律相談等を使って、質問者様に著作権があるといえそうか、また契約違反を主張できそうか、弁護士に相談してみることです。
勝ち目もないのに、訴訟の意思を相手に示すのは、マイナスだけだと思います。
もし勝ち目がないなら、裁判等で全面的に争うのではなく、真摯に交渉してお互いの落としどころを探るようにしたほうが、結果として質問者様の収入が多くなることも考えられますし、お仕事の継続を考えても有利なことがあります。
まずそのあたりをさぐっておいたほうがよいと考えます。
質問者: 返答済み 2 年 前.

ありがとうございます。

たびたび恐縮ですが、「アイデア」と「表現したもの」の線引きについてもう少し御教授下さい。

今回の企画は、「世界中のそのメーカーのクルマのユーザーを、愛車と共に特殊な技法を用いて撮影し、それを繋げて一本の映像作品を作ってWebで紹介する。それに倣って世界中のユーザーから専用アプリを使って映像を集めて、また一本の映像作品を作ってモーターショーで発表する」というものです。この企画を私が考えて、2013年に映像化しました。今回はそのフォーマットにしたがって2015年度版を作っています。もちろん見てみないと分かりませんが、おそらく同じ手法を用いて、単純に前回とは違う国で撮影している、というものだと予想されます。

私が担当した部分は形のない「アイデア」に当たるのでしょうか。具体的に映像にする作業は当然私が発注したB社になるので、B社が著作権を持つことになるのでしょうか?

文末のアドバイス、ありがとうございます。僕としても本当は法的措置は執りたくないので、そのようにしたいと思います。

専門家:  yo-shi 返答済み 2 年 前.
ご返信ありがとうございました。
「アイデア」と「表現」の違いについてよく例に出されるのが、
「ドラえもん」に似せたキャラクターのマンガを描くと著作権侵害になりますが、
似ても似つかないキャラクターならば、たとえ未来から来た猫型ロボットが秘密道具でダメな主人公を助ける、という設定でも、著作権侵害にはならない、
ということです。
つまり、キャラクターを描く、というのが表現であり、
その舞台や設定等はアイデアなので、著作権は発生しない、
ということです。
また、原作と作画が異なる人物によって作られたマンガでも、原作があらすじだけで、細かいところはすべてマンガ家が作った、という作品ですと、原作者には著作権が認められず、マンガ家だけに著作権がある、という場合もあります。
あくまで一般論であって、個別具体的なケースにおいては異なることはありますが、
質問者様のような「企画」の場合、アイデアにとどまり、著作権は発生しない、と考えられることが多いと思います。
撮影された映像や、映像を集めて作られた映像作品には著作権が発生します。
もしくは、その映像にナレーションや、キャッチコピー等が入れば、それらにも著作権が発生する可能性があります。
ですので、企画以外に、質問者様が創作された映像や文章、音楽等があれば、その部分に著作権が発生する可能性が高いと言えます。
映像は、通常、撮影した人が著作権者となります。
ですので、B社が編集しただけですと、映像の著作権は撮影者にあります。
ユーザーから集めた映像なら、ユーザーが著作権者です。
ただ、著作権は譲渡できますから、集める時に、応募規約等に「投稿された映像の著作権はB社に帰属します」等の規定があれば、著作権はB社に移転することになります。
(何も規定がなければ、ユーザーに著作権があり、B社やA社はそれを使わせてもらっているに過ぎない、ということになります)
ご質問は、微妙なケースではあるでしょうが、一般論で言えばこのようなお答えにならざるをえません。
感触としては、「続編を無断で作ったのは信義に反する」とのことで、金銭交渉に留めておくのが妥当かな、という気はします。
(もちろん、細かく見ていけば、訴訟で勝てる可能性も出てくるかもしれませんが)
yo-shiをはじめその他名の特許・商標・著作権カテゴリの専門家が質問受付中
質問者: 返答済み 2 年 前.

なるほど。企画というのは著作権が認められにくいものなんですね。今後は契約書を作成する必要がありそうですね。

本当に信義の問題なので、向こうがもうこちらの能力を必要としないのであれば仕方が無いですね。

ありがとうございました。

専門家:  yo-shi 返答済み 2 年 前.
評価を頂きまして、ありがとうございました。
おっしゃるとおりで、「企画」でとどまり、実際の創作は別の人、となると、著作権はその創作者のみに生じることが多いのです。
「企画」を立てた人にも、それなりの負担があったはずなのですが、これは著作権法では守られないのが、現在の法体系です。
事前に契約書を交わすことによって、その不足部分を補うことが可能になります。
またお困りのことがございましたら、ご質問くださいませ。

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