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yo-shi
yo-shi, 一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門業務)
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 235
経験:  中央大学法学部・文学部卒業。出版社にて校正・編集業務に10年以上従事。書籍の著作権問題に詳しい。
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買った本を自分で電子化して、暗号化や閲覧期間の設定を行って人に貸すのは違法でしょうか?

質問者の質問

買った本を自分で電子化して、暗号化や閲覧期間の設定を行って人に貸すのは違法でしょうか?
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  yo-shi 返答済み 2 年 前.
こんにちは。
ご質問にお答えいたします。
電子データの場合、「貸す」といっても、実際にはデータを相手に送る、すなわち「送信」行為が発生します。
また、自分の手元に元データがあり、相手のハードディスクやフラッシュメモリといった記録媒体にもデータがある状態になります。すなわち、「複製(コピー)」が発生します。
これを著作権法上の用語で「複製」(21条)や「公衆送信」(23条)といいますが、これを行うことができるのは、「著作者」のみです。
そもそも、「買った本を電子化」する時点で、複製行為が発生しているため、この時点で著作権を侵害しています。
ただし、著作権法には、特別な場合には、侵害行為をしても違法ではない(=合法)と定められています。
その「特別な場合」の中に、「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用することを目的とするときは」複製できる(30条)、と定められています。
すなわち、自分で使う場合や、家庭内や、ごく親しい友人1、2人に渡す場合くらいは、コピーしてもいいよ、という規定です。
逆に言えば、不特定多数の人に貸す(=コピーデータを送る)というのは、「特別な場合」に当たらず、違法です。
以上のことから、電子図書館を個人でやるのは、現行法上、難しいと言えます。
そこで、今、国がやろうとしています。
国会図書館にある本を電子化して、全国の図書館で読めるようにする、というプロジェクトです。
しかしこれすらも、著作権法を改正しながら進めなければいけません。
国家であっても、簡単にはできないことなのです。
それだけ電子図書館は、大変な事業です。
以上、回答と致します。
ご不明な点がございましたら、具体的にお示しいただけましたら、改めてご説明いたします。
よろしくお願いいたします。
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書籍の著作権問題には特に精通しています。「著作権は怖いモノ」という意識が少しでも軽くなるお手伝いができれば、と思います。
ご質問の解決につながりましたら、評価を入力していただきますよう、お願いいたします。
質問者: 返答済み 2 年 前.

では、何処からが親しい友人ですか?

身分がハッキリしていれば不特定多数ではないですよね?

まあ一番いいのは著者の了承なんでしょうが。

専門家:  yo-shi 返答済み 2 年 前.
ご返信ありがとうございました。
どこからが親しい友人で、どこからはそれに当てはまらないかは、難しい問題です。
最終的には、裁判所がケースバイケースで判断する問題ですので、ここで一概にお応えすることはできません。
その基準は、著作権法上の文言によると、「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内」です。
本来なら、自分だけか、家庭内だけなのですが、「これに準ずる限られた範囲内」という文言によって、親しい友人くらいならいいだろう、といわれています。
これには、何人以内ならよくて、何人以上だとダメ、という明確な基準はありません。
それから、身分がハッキリしていても、上記のように「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内」に当てはまらなければ、違法になってしまいます。
その相手と、家族と言ってもいいくらい親しい場合は、コピーして渡してもいいよ、というのが著作権法の内容です。
もちろん、著者が了解していれば、OKです。
ただ、複数の本を図書館的に運用する場合、それぞれの著者に連絡を取って許諾をもらうのは、けっこう大変です。
(たいていは出版社が窓口になっていますが)
音楽だと、JASRAC等の著作権等管理事業者が一括して窓口になってくれ、所定の料金を払えば使える仕組みができているので、お金さえ払えば簡単なのですが、書籍においてはそういう仕組みがないので、個別に交渉しなければなりません。
ですので、電子図書館というのは、相当労力のかかる事業だと言えます。
yo-shiをはじめその他名の特許・商標・著作権カテゴリの専門家が質問受付中
専門家:  yo-shi 返答済み 2 年 前.
評価を頂きまして、ありがとうございました。
またお困りのことがございましたら、ご質問くださいませ。

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