JustAnswer のしくみ:
  • 専門家に質問
    知識豊富な専門家があらゆる質問にお答えするために常に待機しています。
  • 専門家が丁寧に対応
    E メールやサイト内オンラインメッセージなど、さまざまな手段で回答を通知。
    必要に応じてフォローアップの質問をすることもできます。
  • 満足度 100% 保証
    専門家からの回答を確認し評価をすることで、支払うかどうかを決めます。
patent777に今すぐ質問する
patent777
patent777, 弁理士資格を取得
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 486
経験:  特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
61167350
ここに 特許・商標・著作権 に関する質問を入力してください。
patent777がオンラインで質問受付中

意匠、商標等の法律に抵触するかお教えください。 レゴブロックを商品サービスの紹介のイメージとして使いたいと思っ

解決済みの質問:

意匠、商標等の法律に抵触するかお教えください。
レゴブロックを商品サービスの紹介のイメージとして使いたいと思っております。
具体的にはパンフレット、映像内に
「ブロックを組み立てるように自由にシステムを組み立てることができます。」
というイメージでブロックを組み立てるシーンを使用したいと考えています。
ブロックと組みあがったシステムを隣に並べる感じです。
このような使用をした場合、レゴ社からなんらか指摘されますでしょうか。
また、回避策として、レゴという文字を消すなどございますでしょうか。
使用するレゴは以下サイトのデュプロというものです。
http://www.lego.com/ja-jp/duplo
キャラクターなどは使いません。あくまで四角いブロックのみです。
ご教示お願いいたします。
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 2 年 前.
patent777 :

知的財産権を専門とする者です。

patent777 :

以下に、一通りご説明しますので、当方の説明を得た後、疑問点やご不明な点がございましたらご質問してください。

patent777 :

では、まず意匠権との関係についてご説明します。

patent777 :

結論から申しますと、パンフレットや映像内でレゴブロックを使用しても、意匠権の侵害とはなりません。

Customer:

よろしくお願いします。

patent777 :

意匠権の侵害とは「正当理由・権原なき第三者が業として登録意匠またはこれに類似する意匠を実施すること、または一定の予備的行為」をいいます(意匠法2条3項、23条、38条)。

patent777 :

レゴブロックにつき、レゴ社が日本で意匠権を取得していなければ意匠権に抵触しないのですが、日本で意匠権を取得しており、保護期間(登録から20年 意匠法21条)が終了していなければ、意匠権との関係に注意しなければなりません。

Customer:

電波状態が悪く、記載できるようでしたら、つづけていただけますでしょうか

patent777 :

そのため、日本で意匠権が生じていることを前提にご説明しますと、先の意匠権の侵害の定義に当てはめて、考えていきたいと思います。

patent777 :

まず、ご質問にあるようなパンフレットや映像内においてブロックを組み立てる行為は、登録意匠の「実施」(同法2条3項)に該当しません。

Customer:

わかりました。他はどうでしょうか。

patent777 :

この「実施」とは、登録意匠や類似意匠を製造、使用、譲渡、貸渡し、輸出、輸入、申出、展示の各行為をいいます(同法2条3項)。

patent777 :

そのため、ご質問にあるような行為は、実施行為のいずれにも該当しません。

patent777 :

強いて挙げれば、「使用」に該当するように思われますが、使用にも該当しません。

Customer:

使用でもないのですか。

patent777 :

正規に購入した意匠品を使用する場合には、すでに購入時に対価を支払っているので、その時点で、正規に購入した意匠品(ブロック)に対する意匠権の効力は消尽しており、再度の意匠権を行使することができないという、消尽論により、使用しても侵害となりません。

patent777 :

よって、仮に意匠権が日本で生じていても、正規に購入したブロックを使用する限りは、意匠権とは抵触しないことになります。

patent777 :

続きまして、商標権との関係ですが、こちらも問題はないと思われます。

patent777 :

レゴ社が日本において商標権を取得していなければご説明するまでもなく、問題ありませんが、仮に日本で商標権を取得していても、ご質問にあるような使用であれば、問題ないと思われます。その理由を以下にご説明します。

patent777 :

まず、商標権の侵害とは、「指定商品もしくは指定役務またはこれらに類似する商品もしくは役務について、登録商標またはこれに類似する商標を使用し、または一定の予備的行為」をいいます(商標法2条3項各号、25条、37条)。

patent777 :

そこで、まず、登録商標において指定されている商品または役務(サービス)と同一または類似の商品やサービスに、質問者様がご使用にならない場合は、登録商標を使用しても侵害とはなりません。

patent777 :

パンフレットや映像が登録商標の指定商品や役務(ブロック、玩具などが指定商品ではないでしょうか)と異なる商品やサービスのために作成されたものであれば、登録商標を使用しても問題ありません。

Customer:

電波が悪くてすいません。

patent777 :

また、例えば、登録商標と思われる「DUPLO」や「duplo」等の文字やロゴ(記号、図形など)が表示されない態様で使用すれば、すなわちロゴ等が入っていない単なるブロックのみをご使用になれば、登録商標の「使用」にはなりません。

patent777 :

さらに、仮にロゴが入っているブロックを使用しても、「自他商品等識別力を発揮するような態様」で使用していなければ、実質的に「使用」とはならず、侵害とはなりません。

patent777 :

これは、少し難しい考え方ですが、出所表示機能を発揮するような使用でなければ、「使用」にならず、しんがいにはならないということです。パンフレットや映像内でのロゴ入りブロックの使用が、レゴ社の商品やサービスの販売・提供のために用いられていると需要者・取引者に誤認されるような態様でなければ、ロゴ入りブロックを使用しても問題はないということです。

patent777 :

そして、ご質問内容を読む限りでは、質問者様の使用は、出所表示機能を発揮するような態様ではなさそうなので、ロゴ入りブロックを使用しても、実質的な登録商標の「使用」とはならないと思われます。

patent777 :

ただし、実質的な「使用」かどうかの判断は、最終的には裁判所が決めることになりますので、ここでその結論を断定することはできません。そのため、差し支えなければ、ロゴの入っていないブロックを使用されるのが安全ではあります。

patent777 :

つづきまして、その他の知的財産権との関係についてご説明します。

patent777 :

まず、特許権や実用新案権との関係ですが、これらの権利は発明(特許法2条1項)や考案(実用新案法2条1項)に対して付与されるものです。

patent777 :

発明や考案とは「自然法則を利用した技術的思想の創作」をいいます。

patent777 :

単なるブロックはについては、すでに何十年も前から世の中に出現しているので、レゴ社のブロックに従来にない斬新な技術(デザインではなく仕組み、機能、作用)がある場合は別として、特許権や実用新案権は生じていないと思われます。仮にこれらの権利が日本において取得されており、存続期間(特許権は出願から20年、実用新案権は出願から10年)が切れていない場合であっても、先のほどご説明した意匠権と同様に、消尽論が適用されますので、適法に購入したブロックを使用する限りは、これらの権利は及びません。

patent777 :

続きまして、著作権との関係ですが、著作権は「著作物」に生じます。

patent777 :

著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」をいいます(著作権法2条1項1号)

patent777 :

そのため、ブロックについては、「思想又は感情を創作的に表現したもの」とは言い難く、「著作物」に該当しないと思われますので、著作権は生じていないので、著作権との関係は問題ありません。

patent777 :

したがいまして、以上ご説明しましたように、ご質問にあるようなご使用をされても違法となるようなことはないと思われます。

patent777 :

一通り、ご説明させていただきましたが、何かご不明な点等ございましたら、ご質問してください。

Customer:

ご回答ありがとうございました。

Customer:

大変参考になりました。評価させていただきます。

Customer:

ありがとうございました。

patent777をはじめその他名の特許・商標・著作権カテゴリの専門家が質問受付中

特許・商標・著作権 についての関連する質問