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patent777
patent777, 弁理士資格を取得
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 496
経験:  特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
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アメリカでホームスタディー用に市販されているテキストを使用して 生徒に授業を行いたいと思います。授業料は徴収します

解決済みの質問:

アメリカでホームスタディー用に市販されているテキストを使用して
生徒に授業を行いたいと思います。授業料は徴収します。
営利事業です。
この場合、市販のテキストを使用することが著作権法に抵触しますか?
もし、生徒は個々にこのテキストを購入して学習する中で
質問があるなどの場合の授業形態ではどうでしょうか?
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 2 年 前.
patent777 :

知的財産権を専門とする者です。

patent777 :

とりあえず、以下に一通りご説明しますので、当方が説明を終えたら、疑問点などについてご質問してください。

patent777 :

まず、結論から申しますと、テキストを1部ないし数部だけ購入し、その購入したテキストを複製して、その複製物を生徒に渡して(有償・無償を問わない)、授業を行う行為は、著作権に抵触します。

patent777 :

一方、テキストを生徒の人数分を正規に購入し、その購入したテキストをそのまま(複製せず)生徒に渡して(有償・無償を問わず)、授業を行う行為は、著作権に抵触しません。すなわち、購入したテキストの複製行為を伴わずに、それを使用する行為は適法となります。

patent777 :

以下に、その理由をご説明します。

patent777 :

まず、テキストを複製して利用する行為ですが、著作物と思われるテキストを、複製する行為は、著作権のうち、複製権(著作権法21条)と抵触することになります。

patent777 :

著作物を複製する場合であっても、私的使用を目的とする場合(同法30条)や引用(同法32条)などの一定の制限規定に該当する場合には、複製権に抵触しないのですが、本件の場合には、営利目的の授業で利用されるので、私的使用の目的とはいえず、また、テキストの一部を利用するという利用態様ではなさそうなので、引用にも該当せず、その他の制限規定も適用されないと思われるので、複製権との抵触は免れないと思われます。

patent777 :

一方、正規に購入したテキストを複製することなく、生徒に渡して利用する場合については、問題ありません。

patent777 :

著作物であるテキストを販売する行為は、著作権のうち譲渡権(同法26条の2第1項)と抵触し、貸与(レンタル)する場合には貸与権(同法26条の3)と抵触することになります。

patent777 :

しかし、譲渡する場合には、正規に購入した著作物であるテキストを再度、譲渡する場合には、譲渡権は制限されるという規定が存在します(同法26条の2第2項各号)。

patent777 :

これは、いわゆる消尽論といいまして、一度正規に購入した著作物に対しては、著作権者はすでに対価を得ており、その時点で著作権は消尽したので、同一物を再度譲渡する行為に対して再び著作権(譲渡権)を行使することは許されないという理由によるものです。

patent777 :

したがいまして、質問者様が正規に購入したテキストを生徒さんに譲渡(有償・無償を問わず)する場合や、生徒さん自らがそのテキストを購入して、それを用いて授業をする場合は、著作権を抵触しません。

patent777 :

ただし、正規に購入したテキストを複製する場合には、私的使用の目的等に該当しない限りは、複製権と抵触することいなる点

patent777 :

複製権と抵触することになる点に注意が必要です。例えば、生徒さんが、正規に購入したテキストを自己の学習のために、コピーすることは問題ないのですが、生徒さんが、自ら購入したテキストを、コピーして、購入していない他の複数の生徒さんに渡す行為は複製権の侵害となります。

patent777 :

また、正規に購入したテキストを譲渡するのではなく、貸与(レンタル)する行為に対しては、消尽論は適用されないことにご注意ください。

patent777 :

以上、一通りご説明いたしました。疑問点やご不明な点等がございましたらご質問してください。

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