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yo-shi
yo-shi, 一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門業務)
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 236
経験:  中央大学法学部・文学部卒業。出版社にて校正・編集業務に10年以上従事。書籍の著作権問題に詳しい。
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初めまして。佐藤というものです。 歌舞伎やオペラなどの観劇をみて、それを手書きの絵にしたものを自分のwebに載せて

解決済みの質問:

初めまして。佐藤というものです。
歌舞伎やオペラなどの観劇をみて、それを手書きの絵にしたものを自分のwebに載せて、絵としての自分の著作物になるのでしょうか?
また、小説などの扉絵や挿絵など、イメージを絵にする事はどうでしょうか。
素人質問ですいません、、。
よろしくお願いいたします。
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  yo-shi 返答済み 2 年 前.
yo-shi :

はじめまして。ご質問にお答えいたします。「著作権は怖いモノ」という意識が少しでも軽くなるお手伝いができれば、と思います。 ご質問の解決につながりましたら、評価を入力していただきますよう、お願いいたします。

yo-shi :

著作物とは、著作権法2条1項1号において、「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」と定められています。これしか規定はありません。創作的な(オリジナルの)表現物であれば、基本的には著作物として、著作権法で保護されます。

yo-shi :

歌舞伎やオペラを鑑賞され、それを素材として、絵を描かれた場合、その絵は、原則として「著作物

yo-shi :

」といえます。

yo-shi :

そして2条1項2号において、「著作者」とは「著作物を創作する者をいう。」と定められています。

yo-shi :

すなわち、上記著作物を創作された、質問者様ご自身が、その絵の著作者になります。

yo-shi :

一つ注意すべきは、その劇の出演者の表情が分かるような、精密なものだと、その出演者の肖像権が問題になるおそれがありますが、これは著作権とは別の問題で、絵の著作権は質問者様に帰属することは、間違いありません。

yo-shi :

次に、小説(すなわち書籍)の絵を、質問者様が絵にする場合ですが、こちらは特に注意が必要です。

yo-shi :

著作権法では、他人の著作物を「複製」や「翻案」することを制限しています(21条・27条)。無断で行うと、著作権侵害となります。

yo-shi :

当該書籍に掲載されている絵は、通常、他人の著作物と考えられます。それを複製=コピーすることは著作権侵害になることは分かりやすいと思いますが、ご質問では「イメージを絵にする」と書かれていますので、そのまま模写するわけではないのではないかと推察いたします。

yo-shi :

その場合は、「翻案」に当たるかどうかが問題となります。

yo-shi :

「翻案」とは、「既存の著作物に依拠し、かつ、その表現上の本質的な特徴の同一性を維持つつ、具体的表現に修正、増減、変更等を加えて、新たに思想又は感情を創作的に表現することにより、これに接する者が既存の著作物の表現上の本質的な特徴を直接感得することのできる別の著作物を創作する行為」(「江差追分事件」最高裁判決・平成13年6月28日)という意味であると考えられています。

yo-shi :

すなわち、質問者様が描いた絵(これ自体は質問者様の著作物ですが)から、元の絵(他人の著作物です)の「本質的な特徴を直接感得すること

yo-shi :

」ができるようだと、「翻案」に該当し、無断で行うと著作権侵害になるのです。

yo-shi :

その場合は、元の絵の著作権者に、「このような絵を描いてもいいでしょうか?」と許諾をもらう必要があります。

yo-shi :

逆に言えば、元の絵の「本質的な特徴を直接感得すること」ができないくらいに変わった絵ならば、大丈夫、ということです。イメージは何となく似ているけれども、別物だよね、と判断できるものなら、無断で作れるのです。しかしその線引きは難しく、裁判所においてケースバイケースで判断するしかないことなので、ここではっきり申し上げることは難しいです。

yo-shi :

ただし、そもそも質問者様が個人的に楽しむだけならば、何をしようと自由です。複製・翻案した絵を、配ったり、販売したり、ネット上に公開したりすると、著作権侵害になりえます。そうしますと、ご質問にあるように、「自分のwebに載せ」る行為は、無断で行うことはできない、という結論になります。

yo-shi :

以上が、一般論からのお答えです。

yo-shi :

状況によって、問題なく行えることもありますので、もしこの回答と実情が合わないところや、不明なところがございましたら、具体的にお示しいただければ、改めてご説明いたします。

yo-shi :

よろしくお願いいたします。

Customer:
丁寧なご説明有り難うございます。

要約させていただきますと、小説の場合は承諾が必要、歌舞伎やオペラなどの観劇ものは、イラスト風の画風ならばwebに乗せても大丈夫、と思って間違いないでしょうか?
yo-shi :

ご返信ありがとうございます。私の説明が分かりにくかったようで申し訳ありません。非常のおおざっぱにまとめますと、立体的に動きのある表現物である「劇」と、平面で動きのない表現物である「絵」は別物ですので、質問者様の「絵」は全く別の著作物と考えられ、元の「劇」の著作権を侵害することにはなりません。しかし、「絵」を「絵」にすることは、同じ態様の著作物の複製または翻案と考えられますので、元の絵の著作権を侵害することがありうる、ということです。

Customer:

丁寧な返答ありがとうございます!

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専門家:  yo-shi 返答済み 2 年 前.
評価を頂きまして、ありがとうございました。
質問者様のお力になれましたこと、うれしく思います。
またお困りのことがございましたら、ご質問くださいませ。
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