JustAnswer のしくみ:
  • 専門家に質問
    知識豊富な専門家があらゆる質問にお答えするために常に待機しています。
  • 専門家が丁寧に対応
    E メールやサイト内オンラインメッセージなど、さまざまな手段で回答を通知。必要に応じてフォローアップの質問をすることもできます。
  • 満足度 100% 保証
    専門家からの回答を確認し評価をすることで、支払うかどうかを決めます。
patent777に今すぐ質問する
patent777
patent777, 弁理士資格を取得
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 497
経験:  特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
61167350
ここに 特許・商標・著作権 に関する質問を入力してください。
patent777がオンラインで質問受付中

歴史的建造物や偉人を当社のイラストレーターがイラストにしたものをシールなどにして販売していいのでしょうか?どこかから

解決済みの質問:

歴史的建造物や偉人を当社のイラストレーターがイラストにしたものをシールなどにして販売していいのでしょうか?どこかから訴えられることはありますか?
~詳細な相談内容を記入~
当社は日本を題材に子どもたちに楽しく自国のことを学んでもらう教育サービスを営んでおります。
子どもたちに親近感をもってもらうよう、偉人をキャラクター化して出来る限り史実に基づいたオリジナルストーリーで日本を学んでもらいます。
5感への刺激という目的で様々な見せ方を考えています。
例えば愛知県であれば、名古屋城やトヨタの初代カローラ、織田信長などをシールにしたりしたいのです。
イラストはすべて当社イラストレーターの書き起こしなので、イラスト自体の著作権は当社にあると思うのですが、題材が題材なのでそこらへんの権利関係が全くわかりません。
当然トヨタに関してはロゴや名前は当然入れていません。
名古屋城などは名前も入れています。
内容は対象物の尊厳を貶めるものではありません。
むしろ、当サービスをキッカケに、実際子どもが足を運びたくなるように見せています。つまり集客の一助になっていると思います。
webメディアなどで紹介するだけならまだしも、商品化するとなると、なんらかの権利が発生するのではないかと不安になりご相談しました。
お手数おかけしますが、ご回答いただければ幸いです。
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 2 年 前.
patent777 :

知的財産権を専門とする者です。

patent777 :

 著作権は著作物に生じます。



 著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」をいいます(著作権法2条1項1号)。



 具体的には以下のものが著作権法10条1項に例示されています。



一 小説、脚本、論文、講演その他の言語の著作物


二 音楽の著作物


三 舞踊又は無言劇の著作物


四 絵画、版画、彫刻その他の美術の著作物


五 建築の著作物


六 地図又は学術的な性質を有する図面、図表、模型その他の図形の著作物


七 映画の著作物


八 写真の著作物


九 プログラムの著作物



 ご質問内容にある名古屋城は、建築の著作物となりえますが、著作権の保護期間は、原則として著作者の死後から50年又は公表後50年ですので(同法51条等)、すでに著作権の保護期間は終了していますので、イラストやシールにしても問題はありません。



 また、初代カローラは、著作物とはなりませんので、著作権は発生しません。発生しているとすれば、特許権ないし意匠権ですが、自動車を生産、使用、譲渡等をするとこれらの権利侵害となりますが、自動車のイラストを描いたり、シールを作成することは特許権や意匠権の侵害とはなりません。



 また、特許権は出願から20年(特許法67条1項)、意匠権は登録から20年(意匠法21条1項)までが、存続期間ですので、すでにいずれの権利も消滅していると思われます。



 「トヨタ」のロゴは入れていないということですので、半永久的な権利である商標権の問題もないものと思われます。



 織田信長のイラストは、信長の肖像画の著作者の死後50年が経過している肖像画を基にイラストを描くのであれば、著作権は消滅しているため問題はありません。


まとめますと、著作権の保護期間が終了しているような古い著作物については著作権の問題は生じず、自動車のような工業製品については、特許権や意匠権が問題となりますが、これも保護期間が経過している場合や、生産、使用、譲渡などといった「実施行為」(特許法2条3項、意匠法2条3項)に該当しなければ問題になりません。

Customer:

ご回答ありがとうございます!

Customer:

とてもご丁寧な回答に感謝します。

Customer:

ご回答ありがとうございます!気になる点が1点あります。「管理者」がいる場合、許可は必要でしょうか?例えば城でしたら補修管理。偉人でしたら県などが観光物?として権利をおさえているとどこかで聞いたことがあります。基本的には「イラストの元にした肖像画・建物の製作者に著作権があり、著作時点から50年」と考えれば問題ありませんか?これにご回答いただければ疑問点はなくなりますので、「期待以上の回答に大満足」で評価させていただきたいと思います。

patent777 :

例えば、今流行りのひこにゃん、くまモン、ふなっしーなどのご当地キャラクターについては、著作者の死後ないし公表後50年が経過していませんので、その創作者たる著作者ないしは、著作権の譲渡を受けた県などが著作権者となるため、、無断で私的使用目的以外の目的で、ご当地キャラのイラストを描いたり、シールを作成して販売するなどの行為をした場合には、著作権のうち複製権(著作権法21条)、翻案権(同法27条)、譲渡権(同法26条の2)と抵触することになります。

patent777 :

城につきましては、著作権の保護期間が終了していますので、管理者は著作権者とはなりません。立ち入り禁止区域となっており、にもかかわらず無断でお城の敷地に入って写真を撮影したりというような場合は、知的財産権の問題ではなく、一般法の問題とはなりますが、本件とは関係のないことだと思います。

patent777 :

偉人につきましては、生存していませんので、肖像権の問題はありません。よく歴史本や教科書?などに聖徳太子や源頼朝、織田信長などの人物画が掲載されていますが、その人物画は、当然に著作権の保護期間が終了していますので、その人物画には著作権はありません。そのため、その人物画に基づいて、イラストを描いても複製権や翻案権と抵触することはありません。

patent777 :

一方で、すでに誰かが、歴史本などに掲載されている肖像画などを基にしてイラストや、独自に創作した人物絵が存在しており、その著作者の死後50年が経過していないような場合には、そのようなイラストや人物画には著作権が生じています。そのため、そのイラストや人物画を基にして更に質問者様がイラストを作成した場合には、複製権や翻案権と抵触することになります。

patent777 :

偉人について県などが著作権をはじめとする知的財産権を持つことはできないので、「県などが観光物?として権利をおさえている」というのは、当方にもそれが何の権利なのか分かりませんが、少なくとも知的財産権や肖像権といったものではないことは確かです。県などが特別に偉人の人物画などの著作権を有することができる、といったような規定は、著作権法や他の知的財産権法には存在しないことだけは確かです。

patent777 :

したがいまして、知的財産権の観点からは、城、初代カローラ、織田信長のイラストの作成およびシールの作成・販売については問題ないと考えます。

Customer:

なるほど!とても勉強になりました!ありがとうございます!ちなみに当社のサービスは「タビマナビ~リトルアド勉チャー~」というものです。親子で楽しみながら、小学生に考える力を身に付けるサービスとなっています。これで心置きなく前進できます。本当にありがとうございました!

patent777をはじめその他名の特許・商標・著作権カテゴリの専門家が質問受付中

特許・商標・著作権 についての関連する質問