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yo-shi
yo-shi, 一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門業務)
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 236
経験:  中央大学法学部・文学部卒業。出版社にて校正・編集業務に10年以上従事。書籍の著作権問題に詳しい。
69504523
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こんなブログがありますが、これは著作権法上どんな扱いになりますか?

質問者の質問

http://samurai20.jp/2015/01/ringo-2/
こんなブログがありますが、これは著作権法上どんな扱いになりますか?
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  yo-shi 返答済み 2 年 前.
Customer:

書籍の著作権問題には特に精通しています。「著作権は怖いモノ」という意識が少しでも軽くなるお手伝いができれば、と思います。 ご質問の解決につながりましたら、評価を入力していただきますよう、お願いいたします。

Customer:

ご質問にお答えしたいと思いますが、失礼ながら、ご質問の趣旨がハッキリしませんでした。このブログの記事について、著作権侵害と言えるかどうか、をお聞きになりたいのでしょうか? 侵害と言える、言えない、どちらの立場でも説明は可能だと思いますので、どのようなことをお聞きになりたいのかを、もう少し詳しく、具体的に示していただけましたら、お答えいたします。よろしくお願いいたします。

JACUSTOMER-uo83jh3n- : ご連絡ありがとうございます。
JACUSTOMER-uo83jh3n- : このブログでは、商品購入直後に
JACUSTOMER-uo83jh3n- : 車内において再生し
JACUSTOMER-uo83jh3n- : それを写真撮影してブログに載せています。
JACUSTOMER-uo83jh3n- : その流れですと当然ですがアーティスト側への使用許可申請はなされていないと思うのですが
JACUSTOMER-uo83jh3n- : お読みいただければ判る通り、このアーティストを政治利用しようと呼びかけるなど
JACUSTOMER-uo83jh3n- : アーティスト本人の意思とはかけ離れた所で画像が使用されるという状態です。
JACUSTOMER-uo83jh3n- : アーティストをこういう形で紹介するという方法は事後であっても本人が了解すれば問題無いという事でしょうか?
Customer:

ご返信ありがとうございました。著作権の専門家として、著作権の観点からのお答えに限定させていただきますことを、まず最初にお断りいたします。

Customer:

基本的には、著作権のある映像・画像を、本人に無断で、ブログ等に掲載することは、著作権を侵害する行為と言えます。

JACUSTOMER-uo83jh3n- : はい、よろしくお願いします。
Customer:

ですので、厳密に言えば、この記事も著作権を侵害していると言えなくもありません。

JACUSTOMER-uo83jh3n- : 微妙な部分だという意味でしょうか
Customer:

しかしながら、著作権法には「引用」という規定があります(32条)。

Customer:

「引用」の規定にのっとって使えば、著作権を侵害することにはならないのです。

JACUSTOMER-uo83jh3n- : それは承知しています
Customer:

この「引用」規定が、曖昧なため、どこまでが許されるかは、ケースバイケースの判断となります。

Customer:

今回の記事は、執筆者が、主に「好きなフレーズ」として、その場面を紹介していることから、「引用」に該当すると主張することも可能だと考えられます。

JACUSTOMER-uo83jh3n- : この場合、アーティスト本人が歌っている場面がブログ掲載されていますが
Customer:

ただし逆の考え方も可能で、文章は

Customer:

「引用」として認められても、映像は認められないとも言えます。

JACUSTOMER-uo83jh3n- : 写真の無断使用には該当しない、という意味でしょうか
Customer:

はい、「引用」に該当すれば、無断で使っても、著作権を侵害することにはならない、ということです。

JACUSTOMER-uo83jh3n- : 前後してしまいました、失礼。
Customer:

では「引用」に該当するかどうか、最終的に判断できるのは、裁判所のみなのです。

Customer:

もちろん、過去の判例等から、めぼしをつけることはできます。

Customer:

しかし最終的な結論を出すことはできません。

Customer:

「引用」の条件は、「公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。」だけですので、曖昧なのです。

JACUSTOMER-uo83jh3n- : このアーティストが所属する会社では、写真の無断使用も禁止だとホームページ上で呼びかけていますが
Customer:

はい、通常は、禁止が当然です。

Customer:

しかし、「引用」に該当してしまえば、無断で使えてしまうのです。それが「引用」という規定です。

Customer:

ちなみにこの条文には、引用の「目的」、すなわち政治的利用の有無等については、規定されていません。

JACUSTOMER-uo83jh3n- : この市議が 公正な目的で使用した と主張した場合は
JACUSTOMER-uo83jh3n- : やったもん勝ち、な事になりませんか?
Customer:

例えば、学術論文等で、他者の論文を引用した場合、原著作物の内容と違う趣旨で紹介すれば、その論文執筆者の学術的理解が問題にされることはあるでしょうが、少なくとも著作権上は問題になりません。

Customer:

はい、「引用」の規定は、著作権を制限する規定です。

Customer:

すなわち、「このルールに従えば、無断で使っていいですよ」という規定です。

Customer:

市議が、「引用」のルールにのっとっている限りは、無断で使えるのです。

Customer:

「引用」のルールから外れた場合に、著作権侵害が問題になります。

JACUSTOMER-uo83jh3n- : 例えばこのアーティストサイドが、これで売上が伸びるなら目を瞑るか、と判断することもありえるわけですね
Customer:

はい、これは次の論点ですが、著作権は「私権」であるため、行使するかどうかは、権利者の自由です。

Customer:

仮に、著作権を明らかに侵害する物が出回ったとしても、訴えて損害賠償を求めるという選択肢もあれば、宣伝になるから放置する、という選択肢もあります。

Customer:

どちらを選ぶかは、権利者の自由に任されています。

Customer:

著作権侵害事件だからと、いきなり警察が動くことはありません。

Customer:

権利者からの告訴があって、初めて警察も動きます。これを親告罪と言います。強姦事件なども、有名です。

JACUSTOMER-uo83jh3n- : かなり解釈があやふやなんですね
Customer:

はい、ですので、「引用」の規定が問題になって、著作権侵害かどうかが争われる、という事件が、あとをたちません。昨年末も、スクウエア・エニックス社とSNKプレイモア社の間で、もめていました。

JACUSTOMER-uo83jh3n- : そこを付いてこうしてブログに掲載しているとしたら悪質ですが、あくまでも本人同士で解決しようと
JACUSTOMER-uo83jh3n- : スクエニの件は面白かったですね
Customer:

あくまで著作権法の観点から言いますと、いちがいに「悪質」とも言えないのが難しいところです。著作権法は、「文化の発展」を目的にしています。書籍や音楽等、文化の表現物は、過去に発表された作品を元に、さらに発展させた作品を作り上げることで、豊かな文化社会が生まれています。ですので、他者の著作物の利用は、欠かせないのです。もしこれが認められないと、かなり窮屈な社会になってしまうでしょう。

JACUSTOMER-uo83jh3n- : この場合ですと、アーティストサイドから動かないとダメという事ですね
Customer:

著作権法は、他人のものを勝手に使ってはいけない、というのが基本ですが、それを踏まえたうえで、文化を発展させるためには他者の作品の利用が欠かせないことから、一定のルールを定めて、そのルールの範囲内ならば、無断で使っていいですよ、と決めているのが、大きな枠組みです。

Customer:

はい、著作権侵害事件は、原則として、権利者が動かない限り、何もできません。

Customer:

第三者には、告発する権利がないからです。

Customer:

権利者に対する情報提供は可能ですが。

JACUSTOMER-uo83jh3n- : 悪質、と言うのは 手段として法の隙を利用している部分です
Customer:

そうですね。そのようにも言えますが、「引用」は、著作権法が認めた、正当な権利ですので、

Customer:

「悪質」とまでは言えないと思います。

Customer:

あくまで「著作権法」の観点から、ですが。

JACUSTOMER-uo83jh3n- : 訴えられまいという前提でこのブログを書き、アーティストサイドから反応があれば対応すれば良い、と
JACUSTOMER-uo83jh3n- : 市議本人がそう思っているとしたら恐ろしいです
Customer:

それもリスクマネジメントです。この市議は、まだ配慮しているほうだと思います。世の中にあふれているブログや、掲示板の書き込みは、とても「引用」ルールに該当しているとは言えない態様で、ニュースサイトからコピペしてきたり、テレビ番組の画像を載せたり、著作権侵害にあふれています。

Customer:

この市議の主張に対する私の意見は別として、著作権の観点からは、通常よくある書き方ではないかと考えます。

Customer:

あくまでCDについての感想を書きながら、そのCD並びに付属品のDVDの映像を載せていますので。本文に全く言及がないのに、飾りのようにDVDの映像を載せているブログも多いですからね。

JACUSTOMER-uo83jh3n- : その手のブログはよく見かけますね
Customer:

この市議の主張に対しての反論はあって然るべきだと思いますが、その主張内容と、著作権を侵害しているかどうかは、別問題です。

JACUSTOMER-uo83jh3n- : あくまでも最新アルバムのレビュー記事でした、と言えるようになっているのは確かです。
JACUSTOMER-uo83jh3n- : 当然ですが、このアーティストが 自分を政治的に利用しないで欲しい、知らないうちに利用されていた、などと言い出すことも予想できますが
JACUSTOMER-uo83jh3n- : そうなった場合は あくまでもネットでもあった事 になるのでしょうか
Customer:

おっしゃるとおりです。アーティスト自身が、このような書かれ方を嫌い、批判することは有り得ることです。

Customer:

その場合は、上に書きましたように、著作権侵害を主張したり、パブリシティー権の侵害を主張したり、いろいろなメディア上でこのブログを出して批判したり、様々な方法が考えられると思いますが、それはアーティスト側が弁護士と相談して判断することと思います。

JACUSTOMER-uo83jh3n- : 現時点ではギリギリ、アーティスト本人の判断次第という事ですね
Customer:

もし、ファンの方が、この記事に対して怒りをお持ちの場合は、事務所に情報提供して、あとはご本人の判断を待つ、ということになるのではないでしょうか。

JACUSTOMER-uo83jh3n- : 患部にオロナイン軟膏をぬった
JACUSTOMER-uo83jh3n- : アーティストと事務所がこの後どう判断するか見守りたいと思います。
JACUSTOMER-uo83jh3n- : お忙しい中、お手数おかけいたしました。
Customer:

そうですね。第三者としては、それ以上は難しいのが実情です。

Customer:

ご理解いただければ幸いです。

Customer:

では、以上を回答と致します。

yo-shiをはじめその他2 名の特許・商標・著作権カテゴリの専門家が質問受付中
専門家:  yo-shi 返答済み 2 年 前.
評価を頂きまして、ありがとうございました。
質問者様のお力になれましたこと、うれしく思います。
またお困りのことがございましたら、ご質問くださいませ。

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