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patent777
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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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経験:  特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
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はじめまして。キャラクターの入っている食器に名前や誕生日を入れて販売する事は可能ですか?可能な場合、どのような手続き

解決済みの質問:

はじめまして。キャラクターの入っている食器に名前や誕生日を入れて販売する事は可能ですか?可能な場合、どのような手続きが必要でしょうか?
どうかよろしくお願いいたします。
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 2 年 前.
patent777 :

知的財産権を専門とする者です。

patent777 :

御存知のことと思いますが、キャラクターは著作物に該当し、著作権が生じます。

patent777 :

そのため、著作物であるキャラクターをご利用される場合には、著作権者から許諾を得る必要が生じます。

patent777 :

ただし、著作権には一定の制限規定が設けられています。

patent777 :

その制限規定に該当する場合には、著作権者の承諾を得なくても、著作物たるキャラクターを利用することができます。

patent777 :

今回のケースで申せば、キャラクターが描かれている食器を販売する行為は、「原則」として、著作権のうち譲渡権(著作権法26条の2)に該当することとなります。

patent777 :

しかし、キャラクターの描かれている食器を、著作権者または著作権者から許諾を受けた者(ライセンシー)から購入した場合、すなわち正規品であるならば、その正規品であるキャラクターが描かれている食器を再度、譲渡(有償・無償を問わない)する行為には、著作権(譲渡権)は及ばないことになります(同法26条の2第2項1号・3号)。

patent777 :

そのため、質問者様がキャラクターの入っている食器を正規のルートで購入されたのでしたら、それを転売する行為は、許諾を得ずに可能となります。

patent777 :

ここで気をつけていただきたいのは、あくまでも著作物であるキャラクターをご自分で食器に描いたり、改変したりして、販売すると著作権のうち、複製権(同法21条)、譲渡権(同法26条の2)、翻案権(27条)の侵害となりますので、許諾を得ない限り、購入したままの状態で転売しなければならないことになります。

patent777 :

また、ご質問では、「キャラクターが描かれている食器に名前や誕生日を入れて販売する」と記載してありますが、これは、購入者の名前や誕生日を入れて販売されるということと思われますが、ここで気をつけて欲しいのは、その名前を入れる行為が、著作物の対象であるキャラクター自体を描いたり、改変したりする行為ではないので、複製や翻案にはなりませんが、著作者人格権と抵触するのではないかと危惧されます。

patent777 :

この著作者人格権とは、財産権である著作権とは別に、著作者の人格を保護する権利であり、公表権、氏名表示権、同一性保持権から構成されています(同法18条~20条)。

patent777 :

このうち、氏名表示権とは、著作者自身の実名や変名(芸名やペンネームなど)を著作者名として、表示したり、表示しないとしたりすることを決める権利のことをいいます(同法19条)。

patent777 :

そのため、食器にご質問者様が入れた名前がそのキャラクターの著作者であると誤解を生じるようなことがあれば、この氏名表示権と抵触する可能性が出てくるのではないかと心配されます。

patent777 :

注文者から受注してから、その注文者等の名前を入れて販売するのであれば、その名前は注文者ご自身の名前ですから、その注文者には誤解を生じることはないでしょうが、その注文者が再度、ご自身の名前が入った食器を譲渡するような場合や、受注販売ではなく、あらかじめ名前を入れてから、不特定者に販売するような場合には、氏名表示権と抵触する可能性がでてきます。

patent777 :

したがいまして、名前を入れるのであれば、その名前が「著作者」と誤解されないように「食器そのもの」に何らかの表示を入れておくことをお薦めします。

patent777 :

また、質問者自身が販売権を取得して、そのキャラクターの入った食器を販売したいのであれば、著作権者と直接、販売契約を結ぶことをお薦めします。著作権者から許諾を得たライセンシーとの販売契約では、当事者間では効力を有するものの、ライセンシーには、著作権法上、許諾する権利がございませんので、そのような契約をライセンシーと結んでも、著作権者から侵害であると訴えられる可能性があるからです。

patent777 :

さらに申しますと、著作権者との間で、許諾を得てライセンシーとなっても、著作権法には、対抗要件が存在しないという大きな問題がございます。これは、例えば、許諾契約を結んでライセンシーとなっても、その著作権者が自己の著作権を他人に譲渡してしまった場合には、その著作権の譲受人に対して、ライセンシーであることを主張することができず、譲受人から、著作権侵害として訴えられる可能性がでてきます。また、著作権者が破産などにより、著作権を失った場合にも、破産管財人に対して、ライセンシーの地位があることを主張することができません。

patent777 :

これは、ライセンシーであることの登録制度が著作権法に存在しないことに起因しています。

patent777 :

そのため、仮に、販売の許諾を得ても、上記のような状況が生じた場合には、ライセンシーであることの地位を失うというリスクがあることを記憶にとどめておくことをお薦めします。

patent777 :

以上、一応のご説明をさせていただきましたが、何かご不明な点がございましたら、再度ご質問してください。

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