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patent777, 弁理士資格を取得
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 475
経験:  特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
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英語教室を経営しております。市販のテキストを使って配信授業を考えております。 配信授業はそのテキストを電子データ化したものをモニターに 移して生徒さんに説明します。まずこの

解決済みの質問:

英語教室を経営しております。市販のテキストを使って配信授業を考えております。
配信授業はそのテキストを電子データ化したものをモニターに
移して生徒さんに説明します。まずこのデータ化したものを
モニターに映す事が大丈夫なのか気になります。モニターに薄さずに”何ページの何行目を見てください”というよりもこちらのほうが数段生徒さんにはわかりやすいとおもいます。
あと、その書籍の英語音声を流しなららというのは大丈夫でしょうか?書籍付属のリスニング音声を流すのが無理なら、音声は生徒さんのCDを再生してくださいという形で授業をするほうが好いのでしょうか?
生徒様には講座を受講の際には必ずその市販のテキストを購入して頂くようにしたいと思っております。
必ず、著者の書籍を購入してもらい、これをベースに授業を行うのであれば、著者の権利も出版社の権利も侵害はしていないと思うのですが、如何でしょうか?書籍は出版社から直接購入できるので、交流履歴は出版にも残ります。
この場合でも著作権侵害になるのでしょうか?
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 2 年 前.
patent777 :

知的財産権を専門とする者です。

patent777 :

結論から申しますと、市販のテキストを電子データ化する時点で、著作権のうちの複製権の侵害となります(著作権法21条)。

patent777 :

テキストを電子データ化するということは、スキャニングなどにより、テキストを紙媒体から電子媒体へ複製することになります。

patent777 :

複製権が制限される場合もあるのですが、例えば、私的使用の目的で複製する場合(同法30条)や引用(32条)、営利を目的としない教育機関における複製(35条)ですが、本件はそれらに該当しないと見受けられますので、複製権は制限されず、かかる行為は著作権と抵触することになります。

patent777 :

また、電子データ化した市販のテキストをインターネットを通じてパソコンのモニターに映し出す行為は、著作権のうち公衆送信権と抵触します(同法23条)。インターネットではなく、教室にある映写幕に映し出す場合には上映権と抵触することになります(同法22条の2)。

patent777 :

書籍付属のリスニング音声を流す行為につきましては、演奏権と抵触する可能性があります(同法2条7項、22条)。さらに、インターネットによって、パソコンで音声を再生する場合には、英語音声を発している実演家(ネイティブスピーカーなど)やそのCDの制作者が有する著作隣接権のうち、送信可能化権(同法92条の2、96条の2)とも抵触することになります。ただし、インターネットではなく、CDプレーヤーを用いて教室でCDを再生するような場合には、著作隣接権は関係してきません。

patent777 :

以上述べましたように、質問者様の行為は、著作権等と抵触する可能性がありますので、著作権者の承諾を得なければ、市販のテキストを質問内容のような態様で利用することができないこととなります。

patent777 :

著作権等と抵触する「可能性がある」と申しましたのは、ご使用予定の市販のテキストが著作物として認められない場合には、そもそもそのテキストには著作権が生じませんので、許諾を得ずに利用しても、問題はないことになるためです。

patent777 :

著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したもの・・・」(同法2条1項1号)であり、すなわちその市販のテキストに「創作性」がなければ「著作物」とは認められず、そうであれば著作権は生じないということです(著作権は著作物に生じます)。

patent777 :

この「創作性」は高度な芸術性までは必要とはせず、先行の著作物の模倣や似ているものでなければ、創作性は認められるといった程度の創作性をいいます。そのため、ご使用予定のテキストが、単に、英単語をアルファベット順に羅列したものといったような、すでにいくらでも存在している形式のテキストであれば、創作性は認められず、著作物に該当せず、著作権は生じません。

patent777 :

ただし、創作性の程度は低くても、今までに存在していない内容のテキストであれば、創作性が認められ、著作物として認められる可能性が高いと思っておいた方が無難ですので、そのようなテキストであれば、著作権は生じていると思っておいた方がよろしいかと思われます。

patent777 :

以上、ご説明させていただきました。何か聞きたいことがあれば再度質問してください(当方の都合上、再質問に対する回答に多少の時間差を生じる場合があることをご了承ください)。

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