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patent777
patent777, 弁理士資格を取得
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 497
経験:  特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
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お世話になります。 ネット物販を営んでいるものです。 実際に発生している事案の相談ではなく、発生した場合の流

質問者の質問

お世話になります。
ネット物販を営んでいるものです。
実際に発生している事案の相談ではなく、発生した場合の流れ・対応等について
お聞きしたいと思い、質問させていただいております。
当方が商標登録をしている商品を他の方が商標侵害してきた場合、違反となるので
訴訟となると思いますが、以下2点をご教示いただけますでしょうか。
①訴訟に勝ち、損害賠償請求をする場合、相手に賠償金を支払ってもらえないことは
多々発生するものなのでしょうか。
※訴訟を起こし、裁判に勝っても賠償金を支払ってもらえないのであれば商標登録
すること自体を考えてしまうため。
②損害賠償金を請求する場合、訴訟を起こす費用(弁護士・訴訟費用等々)は全て
含めて請求することが可能でしょうか。
投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 3 年 前.
patent777 :

初めまして、知的財産権を専門とする者です。以下、一通りご説明いたしますので、その後、不明な点がございましたらご質問してください。

patent777 :

まず、商標権が侵害された場合、損害賠償請求(民法709条)をするわけですが、勝訴した場合、当然に侵害により生じた損害額については支払ってもらえます。

patent777 :

商標権侵害によって生じた損害とは、「逸失利益」と申しまして、本来、権利者が受けるべき利益が、侵害行為によって受けることができなくなるので、その受けるべき利益の補填を賠償してもらうことになります。

patent777 :

商標権侵害における損害額の算定は、非常に困難ですので、商標法には損害額の算定規定が存在します(商標法38条)。

patent777 :

一般的には、この規定に基づいて損害額を請求することになります。

Customer:

ご返答ありがとうございます。

Customer:

気になるのは、勝訴し賠償額を支払ってもらえることになっても、訴えた側が泣き寝入りとなる場合が多々発生しているのかどうかが気になるところです。

Customer:

裁判所から支払い命令がでても、敗訴した側に支払能力があるかどうかを勝訴した側が調べて・請求するのであれば、個人には限界がありそうだと思いましたので。

patent777 :

損害額の立証が不完全であれば、泣き寝入りということもありますが、商標法には損害額の推定規定がございますので、これに基づいて損害額を算定し、主張立証すれば、認められるはずです。具体的には、まず、①譲渡数量に商標権者がその侵害行為がなければ販売することができた商品の単位数量当りの利益額を乗じて得た額から、譲渡数量の全部又は一部のうち商標権者が販売することができないとする事情があるときは、その事情に相当する数量に応じた額を控除した額(同法38条1項)を損害額と算定する方法。

patent777 :

また、②相手方が侵害行為により利益を得ている場合には、その利益額を損害額と推定する場合(同2項)。

patent777 :

さらに、③ライセンス料相当額を損害額とする場合(同3項)があります。

Customer:

法律上では、敗訴した側が支払うことになるのは理解いたしましたが、実際にその損害額を

patent777 :

通常は、これらの算定方法により算定した額を損害額として、請求することになります。

Customer:

相手に通知するだけでは、相手が支払ってくれるものなのかが気がかりです。

patent777 :

実際に訴訟において、先に説明した方法により、損害額を主張することになります。相手方が敗訴した場合は、敗訴者負担の原則により、相手方が弁護士費用や訴訟費用を含む、損害賠償義務を負います。

patent777 :

相手方が、商品を販売すれば、なにがしかの利益を得るわけですので、少なくとも、相手方の得た利益分については損害額として請求できます。

Customer:

賠償額が支払えるかどうか相手方の財産等を勝訴した側が調べたうえで請求しなければならない旨を他の相談所で聞いたのですが、調べる必要はないのでしょうか。

patent777 :

そのような決まりはありません。損害賠償請求をするには、①相手方に故意または過失があること、②権利が侵害されていること、③損害が生じたこと、④侵害と損害の因果関係を主張立証すればよく、相手方の財産の有無は関係ありません。

Customer:

ありがとうございます。

patent777 :

相手方が商品を販売していれば、売上があるわけですので、少なくともその利益分については、請求できます。または、相手方が利益を上げていなくても、ライセンス料相当額の支払いを請求することができます。

patent777 :

そのため、商標権を取得しておいた方が、よろしいかと思います。損害賠償請求も商標権を有していれば、立証が容易となります。

Customer:

実際に請求する際、賠償額はこちらから相手方に直接取り立てる形となるのでしょうか。

Customer:

なるほど。商標権は直ぐに申請します。

patent777 :

裁判者が相手方に命じて、相手方が支払うという形になります。

Customer:

裁判者が相手方に命令しても従わない場合は、何等かの処分がされることになるのでしょうか。

patent777 :

勝訴判決文を債務名義として商標権者は相手方に対して、債権者という立場に立ちます。相手方は債務者ですので、損害賠償金を支払わない場合は、相手方は違法者となりますので、それなりの処分がなされることになります。

Customer:

了解しました。商標を侵害された場合、行き着くところまで行っても商標権者が泣き寝入りすることにはならないということですね。勿論、裁判での勝訴が前提ですが。

patent777 :

そうですね、商標権が侵害されても損害賠償されないのであれば、権利取得の意味がありません。反対に権利がない場合には、損害賠償請求は不可能ではないにしても、非常に困難となります。やはり商標権は取得しておいたほうがよろしいかと思われます。

Customer:

最後に相手方が従わなかった場合、具体的にはどのような処分が下されるのでしょうか。しつこくて申し訳ありませんがよろしくお願いします。

patent777 :

具体的事案に応じてケースバイケースということになりますが、強制執行という形で財産の没収ということもあろうかと思われます。

Customer:

長々とつたない質問にお答えしていただきありがとうございました。大変助かりました。また機会がありましたらよろしくお願い致します。

patent777 :

少しでもお役に立てればうれしいかぎりです。

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