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yo-shi
yo-shi, 一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門業務)
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 235
経験:  中央大学法学部・文学部卒業。出版社にて校正・編集業務に10年以上従事。書籍の著作権問題に詳しい。
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著作権関係についてです。私が著作者(甲)し、出版社(乙)と正式契約し現在発行中の辞典につき、出版社から絶版するとの連

質問者の質問

著作権関係についてです。私が著作者(甲)し、出版社(乙)と正式契約し現在発行中の辞典につき、出版社から絶版するとの連絡があり、まもなく発行は打ち切りとなります。しかしその後、タイトルも(章立てなどの)形式もほぼそっくりな出版物を計画していることを伝えてきました。出版社は辞典なので、似ている点があっても著作権には抵触しないはずだというので、本の表紙や内容の一部を当方に提示することを求めていますが、一旦は同意したものの実際には提示されません。
余計な経過まで書いてしまったかもしれませんが、私には私の著作権に抵触する出版物だろうと思われ、賠償・謝罪を要求したく考えておりますが、いかがなものでしょうか(新たな出版物の出版を待って、現行の私の著作物と比較しないと「抵触」するかどうかは答えにくい問題でしょうか)?
よろしくお願いします。
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  yo-shi 返答済み 2 年 前.
yo-shi :

はじめまして。ご質問にお答えいたします。書籍の著作権問題には特に精通しています。「著作権は怖いモノ」という意識が少しでも軽くなるお手伝いができれば、と思います。 ご質問の解決につながりましたら、評価を入力していただきますよう、お願いいたします。

yo-shi :

まず、出版契約の内容ですが、契約終了には合意された、ということでよろしいでしょうか?

yo-shi :

契約終了は、定められた期間が満了していない場合は、双方の合意がないと行えません。

yo-shi :

また、「出版権設定契約」か「出版許諾契約」かによって、少し異なります。「出版権設定契約」ならば、契約が存続している限り、出版社には発行する義務があります。

yo-shi :

以上のことは、おそらく問題にはなっていないと思うので、著作権の問題から、改めて回答いたします。

yo-shi :

さて、辞典の著作権ですが、著作権法は「著作物」を保護しています。著作物とは、「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」(2条1項1号)です。これに該当するのは、辞典の場合、各項目の記事表現です。

yo-shi :

辞典の場合はもう一つ、全体が「編集著作物」に該当する可能性があります。「編集物でその素材の選択又は配列によつて創作性を有するものは、著作物として保護する」(12条)と定められており、素材(個別の記事)の選択や配列を工夫した人に、著作権が発生します。

yo-shi :

個別の記事は、質問者様が執筆なされたのでしょうから、そこに質問者様の著作権が発生することは、問題ないと思います。

yo-shi :

対して編集作業は、質問者様か、それとも出版社か、いずれでしょうか。それによって編集著作物としての権利の発生ポイントが、変わってきます。

yo-shi :

相手方出版社が新たに発行する辞典が、質問者様の著作権を侵害することになるのは、個別の記事を利用した場合と、編集を利用した場合がありえます。

yo-shi :

個別の記事を使うことは、さすがにやらないと思うので、同じスタイルの辞典を発行する時に質問者様の著作権を侵害することになるのは、編集作業を質問者様が行っていて、編集著作物としての著作権を質問者様がお持ちの場合です。

yo-shi :

ちなみに、表紙は、別のデザイナーが作成していた場合は、そのデザイナーの著作物となりますが、質問者様が作成されていたのなら、質問者様の著作物であり、無断利用は当然できません。

yo-shi :

では、新たな辞典が著作権侵害に当たるかどうかは、個別具体的な検討が必要になるので、実際に見てみないと判断は難しいです。その意味で、質問者様が、内容の一部の提示を要求されているのは、妥当だと思います。

yo-shi :

ただ、著作権侵害が疑われる場合、もちろん発行前に差し止めることができればベストでしょうが、発行後であっても、質問者様の著作権は変わりませんので、その時点で差止め請求および損害賠償請求を行うことは可能です。

yo-shi :

結論をまとめますと、著作権法は「創作した物」を保護する法律なので、質問者様が「創作」された部分に著作権が発生し、その「創作性」がある部分を無断で使おうとする相手は、著作権を侵害していると言えるのです。よって、質問者様がどれくらい「創作」されたのかが、一つのポイントになります。

yo-shi :

以上、まずは一般論としてお答えいたしました。ご不明な点は具体的にご指摘いただければ、改めてご説明いたします。よろしくお願いいたします。

Customer:

ご丁寧な回答有難うございます。表紙のデザインなどは出版社が依頼された方がなさっています。編集者も出版社側の方です。そもそもこの辞典は恩師らがアイディアを出し、出版社に持ち込んで発行され、当初の恩師らが歳をとられて私に著述の継続を求められ、私が印税の一定の割合を恩師に支払う形で著作権の移譲という解釈で現在も

Customer:

ご丁寧な回答有難うございます。表紙のデザインなどは出版社が依頼された方がなさっています。編集者も出版社側の方です。そもそもこの辞典は恩師らがアイディアを出し、出版社に持ち込んで発行され、当初の恩師らが歳をとられて私に著述の継続を求められ、私が(著作権の移譲という解釈)で印税の一定の割合を恩師に支払い続けております。

yo-shi :

ご返信ありがとうございました。なるほどそうすると、質問者様が著作権を主張できるのは、個別の記事における表現、ということになりそうです。残念ながら、タイトルには著作権は通常発生しませんし、章立ても著作権を主張するのは厳しいです(おそらく編集者の仕事だったと思いますが)。

yo-shi :

ただ、類似の辞典を作成する場合、個別記事の内容が似たものになってしまうのは、ありがちです。本気で争う場合は、新たな辞書の全項目をチェックし、その中に質問者様の執筆された項目と似た表現があれば、その部分について著作権侵害を主張されるとよいかと思います。

yo-shi :

そうしますと、今の段階で一部だけ内容見本を確認しても、不十分ですので、それはそれで行っておいて、発行後も、改めて確認したほうがよいでしょう。

yo-shi :

相手方出版社が言っている、「辞典なので、似ている点があっても著作権には抵触しないはずだ」という発言は、“どこが似ているか”がポイントなのです。書名や表紙デザインが似ていてもしかたありませんが、中身の記事の内容が似ていたら、著作権侵害になり得ます。

yo-shi :

どれくらいチェックするかは、辞典のボリュームにもよると思いますが……。いかがでしょうか。

Customer:

タイトルというのは書名ということで、その書名で流布していますが、章立てと併せて著作権の対象になるのではと考えて降りますが、実物を実際比較しないと難しそうですね。長時間大変にご丁寧な回答をいただいておりますので、何かさらにあればそれだけお教えいただき、終了したいと思います。

Customer:

有難うございました。

yo-shi :

書名についてですが、よほど特徴的な(創作的な)書名でないと、残念ながら著作権は認められません。ですので、質問者様が著作権を主張されるのは、記事本文の内容にしておいたほうが、確実かと思います。またご検討ください。よろしくお願いいたします。

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専門家:  yo-shi 返答済み 2 年 前.
評価並びにボーナスを頂きまして、ありがとうございました。質問者様のお力になれましたこと、うれしく思います。またお困りのことがございましたらご質問くださいませ。

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