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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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経験:  特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
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海外(アメリカ)の商品を販売しております。 様々なアーティストがデザインをしたTシャツ等を販売しております。 そ

質問者の質問

海外(アメリカ)の商品を販売しております。
様々なアーティストがデザインをしたTシャツ等を販売しております。
その中には有名なアニメや人物をパロディ化したデザインもあります。
(念の為ですがロゴや写真をそのまま使用はしておりません)
その商品を輸入し日本で販売する場合、著作権の侵害となるのでしょうか?
模造品やコピー商品ではないのですが、パロディもその部類にはいるのでしょうか?
そのサイトによると、著作権はアーティストにあると書かれております。
パロディの著作権元に許可は得ていないと思います。
アーティストがパロディのデザインを作る(海外)→お店が商品を作成(アメリカ)→当店が購入・販売(日本)の流れになります。
恐らく販売は難しいだろうと思うのですが、販売できる方法・消費者に説明などはあるのでしょうか?
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 2 年 前.
 知的財産権を専門とする者です。

 結論から申しますと、アメリカでTシャツを商品化して販売しているお店が、著作権者であるアーティストの許諾を得て、そのTシャツを生産し、販売している場合には、それを輸入し、日本で販売する行為は、著作権の侵害とはならず、適法です。

 しかし、アメリカのお店がアーティストの許諾を得ずに生産し、販売している場合には、それを輸入し、日本で販売する行為は、著作権の侵害となります。

 要するに、パロディ化したデザインをTシャツにプリントする行為及びその販売行為について、著作権者であるアーティストから許諾を得ている場合には、適法となり、許諾を得ていない場合には、違法になるということです。

 著作権は「著作物」に対して発生します。

 ここに著作物とは、「思想又は感情を創作的に表現したもの・・・」をいいますので、オリジナルのアニメはもちろんのこと、そのアニメや人物をパロディ化したデザインも「思想又は感情を創作的に表現したもの」となり、「著作物」となり得ますので、パロディ化したデザインに対しても著作権は生じているものと思われます。

 著作権法では、著作権者には著作権の一種として譲渡権が与えられます。

 この「譲渡権」とは、「著作者は、その著作物・・・をその原作品又は複製物・・・の譲渡により公衆に提供する権利を専有する。」と規定されています(著作権法26条の2第1項)。

 要するに、本件に照らして申しますと、「原則として」著作権者だけが、パロディ化したデザインをプリントしたTシャツを販売することができるというのが、譲渡権です。

 ただし、譲渡権の効力が制限される場合(著作権法の違反とならない場合)があります。それは以下の場合です。

 「26条の2第2項 前項の規定は、著作物の原作品又は複製物で次の各号のいずれかに該当するものの譲渡による場合には、適用しない。

一 前項に規定する権利(譲渡権)を有する者又はその許諾を得た者により公衆に譲渡された著作物の原作品又は複製物

二 省略
三 省略
四 省略

五 国外において、前項に規定する権利(譲渡権)に相当する権利を害することなく、又は同項に規定する権利(譲渡権)に相当する権利を有する者若しくはその承諾を得た者により譲渡された著作物の原作品又は複製物」

 いわゆる「消尽」した場合であって、要するに譲渡権を有する者または譲渡権者から承諾を得た者によって譲渡された著作物については、譲渡権の効力は及ばない、ということです。

 これを本件について当てはめてみますと、デザインしたアーティスト(譲渡権者)またはそのアーティストから承諾を得たTシャツの生産・販売会社によって、生産され、販売されたTシャツ(著作物)については、譲渡権の効力は及ばないこととなります。

 そのため、そのようなTシャツを輸入し、日本で販売しても、譲渡権の効力は及ばず、違法にはならないということになります。

 一方、次の場合には、著作権の侵害になると規定されています。

 「113条1項 次に掲げる行為は、当該・・・著作権・・・を侵害する行為とみなす。

 一 国内において頒布する目的をもって、輸入の時において国内で作成したとしたならば・・・著作権・・・の侵害となるべき行為によって作成された物を輸入する行為」

 この「国内で作成したとしたならば・・・著作権・・・の侵害となるべき行為」とは、国外(アメリカ)で著作権者の許諾を得ずに作成した場合、その行為は、国内(日本)で作成したとしたならば、著作権の侵害となるべき行為となるので、そのようなTシャツを輸入する行為は、著作権の侵害になるというこになります。

 したがいまして、つまるところアメリカのTシャツの生産・販売会社が、著作権者の承諾を得て生産・販売しているか否かによって、適法となるか、違法となるかが決まってくるということになります。

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