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実用品であるマグカップ、カレンダーなどを映像作品内で撮影することは、「意匠権」に抵触する問題でしょうか? その実用

質問者の質問

実用品であるマグカップ、カレンダーなどを映像作品内で撮影することは、「意匠権」に抵触する問題でしょうか?
その実用品には、商標などが入っていないものです。実用品として「著作物」ではなく著作権侵害にはあたらないと解釈しているのですが、いかがでしょうか?
よろしくお願いいたします。
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 2 年 前.
 知的財産権を専門とする者です。

 ご指名いただきありがとうございます。

 結論から申しますと意匠権につきましては、抵触しません。

 著作権につきましては、これと抵触するかどうかはケースバイケースとなります。

 以下に詳述します。

1.意匠権について

 意匠権の侵害とは「正当理由・権原なき第三者が、登録意匠もしくはこれに類似する意匠を『実施』し、または一定の予備的行為をすること」をいいます(意匠法2条3項、23条、38条)。

 ここに『実施』とは、意匠に係る物品を「製造し」、「使用し」、「譲渡し」、「貸し渡し」、「輸出し」、「輸入し」、「譲渡もしくは貸渡しの申出」、「譲渡もしくは貸渡しの展示」をする行為をいいます。

 ご質問にありますように仮にマグカップやカレンダーに意匠権が発生していたとしましても、意匠に係る物品であるマグカップやカレンダーなどを映像作品内で撮影する行為は、上記の各『実施』のいずれの行為にも該当しませんので、意匠権侵害となる『実施』の要件を満たさず、意匠権の侵害とはなりません。

2.著作権について

 質問者様のおっしゃるとおり「著作物」でなければ著作権は生じず、そのような著作物でない物を利用しても著作権とは抵触しないことになります。

 反対に「著作物」であれば、著作権が生じ、その利用に際しては、著作権法上の制限規定(著作権法30条~49条)に該当しない限り、著作権者の承諾を得ずに著作物を利用しますと著作権侵害となってしまいます(制限規定のいずれかに該当するような著作物の利用につきましては著作権者の承諾なしに利用できるということです)。

 そのため、考慮しなけれなならないことは、マグカップやカレンダー等の実用品が「著作物」となるかどうか、ということと、仮に「著作物」に該当する場合には、その利用が制限規定(30条~49条)のいずれかに該当するかどうか、について検討する必要があるということになろうかと思われます。

 そこでまず、マグカップやカレンダー等が「著作物」に該当するかどうかという点についてですが、

 法上、「著作物」とは、「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう」と定義されています(著作権法2条1項1号)。

 この「創作」とは、完全な独創性までは要求されておらず、また学術性や芸術性の高さも問題とされておらず、何らかの個性が現れていればよいと解釈されています(おおよそ先行する他人の模倣でさえなければ創作性は認められると考えておくのが安全かと思われます)。

 また、「文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」とは、必ずしもこれらの範囲に限定られるというものではなく、知的・文化的範疇に属するものであれば、著作物足りうるという程度のことであり、したがいまして、「文芸、学術、美術又は音楽」の範疇に属さない著作物もあり得ます(同法10条)。

 そうしますと、マグカップやカレンダーなどの実用品であっても、創作性が認められれば著作物となる可能性があります。

 例えば、マグカップの形状や模様などに従来にない形態が施されていれば創作性が認められ、著作物となりえます。

 また、カレンダーであっても、そこに絵画が描かれている場合、その絵画について創作性が認められれば著作物となりえます。

 そのため、実用品であるか否かは「著作物」であるかどうかの判断には関係がないということになります。

 あくまでも「創作性」、「著作物性」の有無が問題となります。

 したがいまして、一般的に知られている模様が施されているにすぎないものや、死後相当経過して著作権が切れている画家の絵画が描かれているようなものは、著作権と抵触しませんが、多少なりとも何らか創作性があるようなものは著作権が生じている可能性があります。

 また、著作権の制限規定に属するかどうかにつきましては、例えば、私的使用の目的で複製する場合や営利を目的としない上映などであれば、権利者の許諾を得ずに利用しても著作権とは抵触しません。

 しかし、映像作品内で撮影する行為は、その映像作品を営利目的(有料)で上映することを前提として、著作物を撮影する場合には、制限規定の適用はなく、著作権と抵触する可能性は否定できません。

 なお、商標権につきましては、あまりご心配される必要はないかと思われます。

 商標権の侵害とは、「正当理由・権原なき第三者が、指定商品・役務もしくはこれらに類似する商品・役務に登録商標又はこれに類似する商標を『使用』し、または一定の予備的行為をすること」といいます(商標法2条3項、25条、37条等)。

 ここに商標の『使用』とは、「自他商品等識別機能」、「出所表示機能」などを発揮するような態様で使用する場合に、登録商標等の『使用』となるのであって、単に商標が映像に映し出されても、それにより、登録商標や類似商標が、その指定商品や役務等の出所を表示するような『使用』には当たらないと思われるからです。
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質問者: 返答済み 2 年 前.

ありがとうございます。
私が実際に映像内で使用する小道具としての「実用品」は、特にデザイン的に特徴のないもの、よくあるものを気を付けて使用しております。
透明のグラス
無地のマグカップ
市販されているプレゼント袋
などです。
ロゴ、キャラクター、商標などがあるものは、全て避けて撮影するようにしております。それであれば問題ないと解釈いたします。
重ねて、お礼申し上げます。

専門家:  patent777 返答済み 2 年 前.
 ご質問にあるような透明のグラスなどの特徴のないものであれば、「著作物」には該当せず、著作権とも抵触しないと思われます。

 また、商標につきましても、ロゴ、キャラクター、商標を避けて撮影しているとのことですので、問題はないと思われます(もっとも、商標につきましては、映像に映っても商標権と抵触することはないと考えられますが、それでもロゴ等を避けて撮影してあれば、権利と抵触しないための万全な対策となります)。

 かかる配慮を施しているのであれば、ご安心してご利用なされてもよろしいかと思われます。
質問者: 返答済み 2 年 前.

ご返答ありがとうございます。
商品には商標(会社ロゴ)などが付いている場合もありますが、その場合には、商標が見えない側を撮影する、後ほどの加工で商標等が隠れるようする、などの配慮をしております。
私だけでなく、プロの映像制作者や小道具係が通常業務で実施していることですが、改めて確認をさせていただこうと思い、ご質問いたしました。
何か私の認識に問題があれば、またご指摘下さい。
よろしくお願いいたします。

専門家:  patent777 返答済み 2 年 前.
分かりました。

ご質問者様の対応で問題はないと思います。

また、何かございましたらご質問してください。

ご承諾していただきありがとうございました。

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