JustAnswer のしくみ:
  • 専門家に質問
    知識豊富な専門家があらゆる質問にお答えするために常に待機しています。
  • 専門家が丁寧に対応
    E メールやサイト内オンラインメッセージなど、さまざまな手段で回答を通知。
    必要に応じてフォローアップの質問をすることもできます。
  • 満足度 100% 保証
    専門家からの回答を確認し評価をすることで、支払うかどうかを決めます。
patent777に今すぐ質問する
patent777
patent777, 弁理士資格を取得
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 486
経験:  特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
61167350
ここに 特許・商標・著作権 に関する質問を入力してください。
patent777がオンラインで質問受付中

要するに、RM(ライツマネージメント)ライセンスのある絵画こそ本物ではなく、著作権のないものに創意工夫をくわえた

質問者の質問

要するに、RM(ライツマネージメント)ライセンスのある絵画こそ本物ではなく、著作権のないものに創意工夫をくわえた
ロートレックの描いた絵とは別のものと言うことですか?
投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 3 年 前.
 ロートレックの絵画は著作権が切れていますので、著作物であるその絵画を質問者様ご自身で複製(そっくりそのまま手書きで模倣したり、写真に写)したりすることは自由にできます。
 この場合の著作物はあくまでロートレックが描いた「絵画」ということになります。

 続きまして、ロートレックの絵画を撮影した「写真」についても、著作物となる場合があります(著作物であれば著作権が生じます)。

 著作物とは、「思想または感情を創作的に表現したもの」をいいます(著作権法2条1項1号)。

 そのため、著作権がきれているロートレックの絵画を撮影した「写真」について、「思想または感情を創作的に表現したもの」に該当する場合には、そのロートレックの絵画を撮影した「写真」が著作物となり、その写真について新たに著作権が生じることとなります(この場合でもロートレックの絵画自体は、著作権が切れています)。

 そして、そのような「著作物」であるロートレックの絵画を写した「写真」を利用する場合には、その写真の創作者(カメラマン)が生存していたり、死後50年が経過していない場合には、そのロートレックの絵画を撮影した「写真」は、著作権が切れていないので、その利用にあたっては、RMライセンス等により許諾を受ける必要があるということになります(ロートレックの絵画ではなく、あくまで著作物である「写真」の利用に対して許諾が必要になるということです)。

 ただし、ロートレックの絵画を撮影した「写真」のすべてが「著作物」となるわけではなく、単なるロートレックの絵画の「複製」にとどまる場合には、そのような「写真」については、上述しました「思想または感情を創作的に表現したもの」とはなりませんので、そのような「写真」には著作権が生じませんので、その写真の利用につきましては許諾を得ずに自由に使えることとなります。

 写真を撮影する場合には、構図や配置、どのようなアングルで捉えシャッターをきるか、光線の照射方法や陰影の有無や付け方をどうするかなどの写真技術によって思想または感情を創作的に表現させることができます。また、撮影後の現像、焼付け、などのプリント処理の段階においても技術的な創意工夫がなされていれば創作的に表現させることができます。

 このように、カメラマンが創意工夫して撮影した「写真」についてのみ「著作物」となり、著作権が生じます。

 一方で、自動証明写真、プリクラ、監視カメラの写真や、写真を複製手段として使った場合、例えば、芸術作品などを忠実に再現した複製写真については、創作性が認められず、その結果として著作物とはならず、著作権は生じません。

 したがいまして、質問者様が購入される絵画の専門書に掲載されている写真が、単に被写体である絵画を機械的に撮ったものにすぎない場合には、そのような写真は著作物ではなく、単なる絵画を「複製」したものにすぎないので、著作権は生じず、その利用は自由ということです。

 一方で、専門書に掲載されている写真に創作性があれば、そのような写真は著作物となり、著作権が生じていますので、その利用にあたっては許諾が必要になるということになります。

 ちなみに著作権法上の「複製」とは、「印刷、写真、複写、録音、録画その他の方法により有形的に再製することをいい・・・」(著2条1項15号)とあります。

 そのため、絵画を機械的に忠実に撮影したにすぎない写真は、撮影技術的に創作性を要しないものである限り絵画の「複製」にすぎず、著作物とはならないことになります。

 以上のご説明をまとめますと、著作物の対象となるのはロートレックの「絵画」と、その絵画を撮影した「写真」の二つです。

 そのうち、「絵画」については、著作権が切れているので自由に使えます。

 また、「写真」については、創作性があり「著作物」となるものについては、著作権が生じますので、その利用については許諾が必要となります。

 一方で、創作性がなく、単なる絵画の「複製」にすぎない「写真」については、著作物とならず、著作権が生じないので、その利用は自由にできることになります。

 そして、絵画の専門書に掲載されている写真は、本来的には読者の観賞に足りうるものである必要があると思われますので、絵画を忠実に再現したもの、すなわち「複製」にすぎないものが掲載されていると考えられるのではないでしょうか? ということが思料されます。

特許・商標・著作権 についての関連する質問