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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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学習塾をしています。 市販の参考書を使って教えようと思っているのですが、教えている様子をビデオで撮影して、それを見

質問者の質問

学習塾をしています。
市販の参考書を使って教えようと思っているのですが、教えている様子をビデオで撮影して、それを見ながら生徒が勉強するという方法です。
生徒にはその参考書を全員に必ず購入させて行います。
個別で家庭教師のような形でやる場合は問題無さそうですが、ビデオで授業するとなると、録画されたDVDを渡しますので、原則、他人に見せることは禁止していますが、その子どものモラルによっては、不特定多数の人に見せてしまう場合があると思います。
インターネット上に流出する可能性などもあるかもしれません。
そういった場合の著作権などの法律上の問題を心配しております。
ご回答をお願いできますでしょうか。
投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 3 年 前.
 知的財産権を専門としている者です。

 まず、市販の参考書の著作物性についてですが、その参考書の内容を見ないとはっきりしたことは申せないのですが、「創作性」があれば、著作物となります。

 著作物であれば、著作権が生じます(反対解釈としまして、著作物でなければ著作権は生じませんので、その利用は自由にできることになります)。

 著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したもの・・・」です(著作権法2条1項1号)。ここでいう「創作」とは、高度な芸術性までは要求されていませんので、他人の模倣でない限り、または、単なる事実(東京タワーは333mなど)を述べたにすぎないとか、事実の伝達にすぎない雑報や時事の報道などでない限りは、「創作性」が認められ、「著作物」となります。

 以下は質問者様がご使用予定の参考書が著作物であることを前提としてご説明します。

 DVDには、市販の参考書の内容が視覚や聴覚で認識できる態様で収録されることになろうかと思われますが、そのように収録する行為は著作権法上の「複製」に該当します(同法2条1項15号柱書)。

 「著作権法2条1項15号 複製とは、印刷、写真、複写、録音、録画その他の方法により有形的に再製することをいい・・・」

 そして、著作権者の許諾を得ず複製をしますと、著作権のうち複製権(同法21条)に抵触することになります。

 また、ご質問にありますような著作物(参考書)を収録したDVDをインターネット上に流出させてしますと、公衆送信権と抵触することになります(23条)。

 一方、一定の場合には、著作権が制限されます(同法30条~49条)。

 それら各種の制限規定のうち、本件に関係しそうなものとしましては、私的使用目的の場合(同法30条)、引用(32条)、教育機関における複製等(35条)があります。

 しかし、不特定(多数か否かは問わない)の者に配布する目的の複製は、私的使用目的(同法30条)といえません。

 また、授業における著作物の利用は、報道、批評、研究その他引用の目的上正当な範囲内での引用とは認められず、「引用」(同法32条)の制限規定にも適合しないと思われます。

 さらに、営利目的で設置されている学習塾での利用は、「教育機関における複製」とはいえず(35条1項かっこ書)、この制限規定も適用されないと思われます。

 そのため、インターネット上に流出する場合のみならず、DVDに収録する時点で私的使用目的等以外の複製となり、著作権と抵触してしまいます。

 したがいまして、ご使用予定の参考書が著作物である限り、ご質問にあるような態様でご利用されるには、著作権者の許諾が必要になると思われます。

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