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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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オークションの芸能人の生写真を購入することは、合法ですか? ご自分で撮られた写真という事です。

解決済みの質問:

オークションの芸能人の生写真を購入することは、合法ですか?

ご自分で撮られた写真という事です。
投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 3 年 前.
 知的財産権を専門とする者です。

 結論から申しますと、写真を『購入』する行為は、違法ではありません。

 (ただし、芸能人の写真を『販売』する行為は、パブリシティ権に抵触する可能性があります。)

 写真は著作権法上の「著作物」となり得るものとして例示されています(著作権法10条1項8号)。

 著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」(同法2条1項1号)と規定されています。

 すなわち「創作性」があれば著作物となります。

 固定式監視カメラで撮影した写真、自動証明写真、プリクラ、絵画の忠実な写真などについては、創作性が認められないとしてその著作物性が否定されますが、被写体の組合せ・配置、構図・カメラアングル、光線・陰影、背景等に独自性が表れていれば著作物として認められます。

 過去の判例におきましては、ブロマイドのような肖像写真であっても著作物となりえる、と判断されています。

 そして、著作権者ご自身がその写真を販売することは著作権法では問題ありません。

 一方、『著名人』の写真に関しましてはパブリシティ権というものが存在します。

 このパブリシティ権とは、他の知的財産権である特許権、商標権、著作権のように特許法、商標法、著作権法といった法律に基づいて生じる権利とは異なり、「マーク・レスター事件」判決(東京地裁昭和51.6.29)以来の一連の下級審判決によって、肖像(氏名、写真など)が有する顧客吸引力を排他的に利用する権利として認められるようになったものです。

 この『顧客吸引力』とは、簡単に申しますと、「消費者の購買意欲を発揮させる力」、とでもいうようなもので、例えば、AKB48の写真等をプリントした商品の方が、プリントしていない商品よりも売れる可能性が高いといったような、購買力を発揮させる力をイメージしていただければ結構です。

 このパブリシティ権の性格は、人格権に由来する肖像等を「みだりに利用されない権利」の一内容と位置づけられています。

 近年では、「ピンクレディ事件(仮称)」(最高裁平成24.2.2判決)において、「肖像等を無断で使用する行為は、①肖像等それ自体を独立して鑑賞の対象となる商品等として使用し、②商品等の差別化を図る目的で肖像等を商品等に付し、③肖像等を商品等の広告として使用するなど、専ら肖像等の有する顧客吸引力の利用を目的とするといえる場合に、パブリシティ権を侵害するものとして、不法行為法上違法となると解するのが相当である。」と判示し、最高裁として初めてパブリシティ権の侵害となる要件を示しました。

 本件のように、芸能人の生写真を販売する行為は、上記判例における①の『肖像等それ自体を独立して鑑賞の対象となる商品等として使用し』た写真を販売する行為ですので、パブリシティ権に抵触すると判断される可能性があります。

 ただし、販売する行為がパブリシティ権に抵触するものですので、その写真を購入する行為は、侵害となるわけではありません。

 もちろん、この写真を購入した後、さらに質問者様が転売するような行為をしますと、パブリシティ権と抵触する可能性がでてきますので、この点さえご注意されれば、写真を購入しても違法となるわけではありません。
質問者: 返答済み 3 年 前.

 


ご回答ありがとうございます。


会社員ですので コンプライアンス違反などに当てはまらないか不安でした。
その時の音声も付けて販売してくれるとの事を先程記載忘れてしまいました。

専門家:  patent777 返答済み 3 年 前.
 音声の内容にもよりますが、音声に創作性が認められれば、その音声も著作物となりますが、その場合、原則としてその音声の創作者(楽曲であれば作詞家・作曲家、会話であれば、その会話者)が原始的に著作権者となります。

 仮に、当該芸能人の生写真を撮影し、オークションにかけている者が、著作物と認められる音声の著作権者でもある場合は、写真も音声も同一の著作権者によって販売されているので、著作権法上は問題ありませんが、先に申しましたように、写真についての販売はプライバシ権に抵触する可能性があります。

 その場合であっても、購入者は違法とはならないことは先述したとおりです。

 また、音声の著作権者が写真の著作権者(=オークションでの販売者)と異なる場合であって、写真の著作権者が音声の著作権者から許諾を得て、音声を写真に付けて販売している場合は、その音声の販売行為は、音声の著作権(譲渡権)に抵触しないので、その音声付きの写真を購入しても著作権、プライバシ権のいずれに関しても問題はありません。

 さらに、写真の著作権者(オークションでの販売者)が音声の著作権者と異なる場合であって、写真の著作権者が音声の著作権者から許諾を得ずにその音声を付けて販売している場合は、その販売行為は著作権(譲渡権)の侵害となり(著作権法26条の2第1項)、プライバシ権にも抵触する可能性があります。

 しかし、その場合であっても、その写真と音声を購入する行為は、著作権もプライバシ権も侵害する行為とはなりません(購入後にそれを転売する行為、転売や輸出等の目的をもって所持する行為の場合には著作権およびプライバシ権と抵触する可能性がでてきます)。

 ただし、その音声に創作性が認められないものでしたら、そもそもその音声には著作権は生じませんので著作権の問題は出てこないことになります。

 また、著名人の音声についてプライバシー権や肖像権が認められるというような事例は、私の知る限り存在せず、また、学説上もそのような音声にかかる権利が生じるといったものは見受けられません。

 したがいまして、音声については、例えば、その音声を聞けば特定の著名人であると特定でき、しかも、その内容が極めてプライベートなものであったり、公開することがその音声主の名誉、声望などを著しく傷つけるといったものでない限りは、その音声についての肖像権について問題になることはないと思われます。
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