JustAnswer のしくみ:

  • 専門家に質問
    知識豊富な専門家があらゆる質問にお答えするために常に待機しています。
  • 専門家が丁寧に対応
    E メールやサイト内オンラインメッセージなど、さまざまな手段で回答を通知。
    必要に応じてフォローアップの質問をすることもできます。
  • 満足度 100% 保証
    専門家からの回答を確認し評価をすることで、支払うかどうかを決めます。

patent777に今すぐ質問する

patent777
patent777, 弁理士
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 416
経験:  特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
61167350
ここに 特許・商標・著作権 に関する質問を入力してください。
patent777がオンラインで質問受付中

特許権侵害控訴で敗訴となっている侵害者の当該商品の 営業倉庫での保管については、違法となるのかどうか 現在弊社は

解決済みの質問:

特許権侵害控訴で敗訴となっている侵害者の当該商品の
営業倉庫での保管については、違法となるのかどうか
現在弊社は営業倉庫で実際保管しているが、
返却したいのですが、どうでしょう
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 2 年 前.
 知的財産権を専門とする者です。

 結論から申しますと、侵害物件の保管は違法となります。

 その根拠となる法律・条文は、特許法100条1項および101条3号です。

 以下に詳述します。根拠条文の特性から、先に101条3号についてご説明し、その後に100条1項の内容についてご説明します。

1.特許法101条3号について

 本条文には、「次に掲げる行為は、当該特許権又は専用実施権を侵害するものとみなす。
1号 省略
2号 省略
3号 特許が物の発明についてされている場合において、その物を業としての譲渡等又は輸出のために所持する行為
4~6号 省略」
と規定されています。

 ここでいう「物」とは、「特許発明⇒特許製品⇒侵害物件」をいい、本件における「侵害者の当該商品」になります。

 また、「譲渡等」とは、「譲渡⇒販売および貸渡し⇒貸与(レンタル、リース)」をいい、「輸出」は字義通りの意味です。

 そして、「所持」には、当然「保管」する行為も含まれます。

 したがいまして、「侵害者の当該商品の営業倉庫での保管」という行為は、特許法101条3号に該当し、いわゆる「間接侵害」となります。

 この「間接侵害」行為は、差止請求や損害賠償請求の対象となり(特許法100条、民法709条)、また、刑事罰の対象ともなります(特許法196条の2、201条)。

2.特許法100条1項

 本条文には、「特許権者又は専用実施権者は、自己の特許権又は専用実施権を侵害する者又は侵害するおそれがある者に対し、その侵害の停止又は予防を請求することができる。」と規定されています。

 この規定は「差止請求権」を定めたものです。

 ここでいう「侵害するおそれ」については、「特許製品(侵害物件)」を「保管」する行為を含むとされています。

 前述した「間接侵害」における「所持⇒保管」につきましては、「譲渡等又は輸出のため」という保管の「目的」が条件とされているため、この「譲渡等又は輸出のため」に保管する場合にのみ「間接侵害」となり、それ以外の目的での保管は「間接侵害」となりません。

 しかし、差止請求権は「譲渡等又は輸出のため」という目的以外の目的で保管している場合であっても、その保管が「侵害するおそれ」と認められ、差止請求の対象となります。

3.廃棄と返却について

 特許法では、100条2項において「特許権者・・・は、前項の規定による請求をするに際し、侵害の行為を組成した物・・・の廃棄、侵害の行為に供した設備の除却その他の侵害の予防に必要な行為を請求することができる。」と規定しています。

 いわゆる廃棄・除却請求権についての規定です。

 これにより、権利者は、侵害物件について、廃棄請求をすることができます。(権利者からの廃棄請求がなくても、前述した通り保管する行為が違法であることには変わりません)。

 しかし、権利者には引渡請求権なるものは存在しないというのが学説として有力です。

 これに対して権利者には引渡請求権を有するという反対説というのも存在します。

 いずれにしましても、引渡請求権については特許法には明記されておらず、仮に引渡請求権なるものが存在するとしても、法は、廃棄を禁止しているわけではないので、質問者様は侵害物件の廃棄をすれば十分であって、これを返却する義務はないと思われます(あくまで権利者が廃棄する前に質問者様に引渡を請求してきた場合に、引き渡せばいいのであって、質問者様から積極的に権利者に返却する義務はないと思われます。もっとも、質問者様がどうしても返却したということであれば、それは法定された行為ではなく、質問者様の自由意思に基づく行為ということになろうかと思われます)。

 なお、特許法100条2項における「その他の侵害の予防に必要な行為」には、「執行官に侵害物件を保管させる」といったことも含まれると思われますので、権利者が廃棄請求をした場合であって、かつ、執行官が侵害物件の保管を求めてきた場合には、それに応ずる必要はあります(このような場合であっても、先に質問者様が侵害物件を廃棄しており、応ずることができない状況にあっても、それで質問者様が法的な罪を負うようなことはありません)。
patent777, 弁理士
満足したユーザー: 416
経験: 特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
patent777をはじめその他名の特許・商標・著作権カテゴリの専門家が質問受付中

ユーザーの声:

 
 
 
  • 法律に詳しいかたにお世話になりたくても、緊急時にはなかなか連絡がとれません。丁寧でわかりやすく、こちらの心情を理解した上で、 客観的な意見をしっかりした理由も合わせて 説明して下さり、不安の解消に繋がりました。 神奈川県 小野
< 前へ | 次へ >
  • 法律に詳しいかたにお世話になりたくても、緊急時にはなかなか連絡がとれません。丁寧でわかりやすく、こちらの心情を理解した上で、 客観的な意見をしっかりした理由も合わせて 説明して下さり、不安の解消に繋がりました。 神奈川県 小野
  • 自分の意向に添う回答がいただけたので、、安心して自分で答弁書を作成し、知人に紹介された司法書士に相談したところ、十分訴状に対抗できるとの判断をされました。それを参考に、細部を詰める点も有り、答弁書を確実なものとする為、最終的に司法書士に依頼しましたが、安価に受けてもらえることとなりました。 東京都 梅村
  • 法律などの専門家や弁護士が身近に居なかったわけではありませんが、事案発生が連休中や土休日、深夜早朝にかかるなど、次の行動に移る前に冷静な判断が必要な場合があり、また個人的なことでありますが、深刻化、長期化し、また経済的に家族にも迷惑をかけることで、結果として自身の公務に影響が及ぼすことを大変危惧いたしました。結果、このたびの利用となりまして、貴社より、迅速な回答をいただくことができました。事案発生後一両日のうちに、先方と連絡をとり、適宜支払い手続きへと話をすすめております。またこの経験を同業の者とも共有し、今後ネットを通じた活動へ生かせるように務めます。 山形県 青木
  • まずは親身になって回答をして頂ける専門家であったこと。説明が簡潔でわかりやすく、質問者が気持ちの整理をしやすい配慮が伺えた。 岐阜県 石川
  • 短時間で的確なアドバイスを受けることができ、かつ、回答に対する質問に対しても直ちに真摯な回答が得られました。 大阪府高槻市 川嶋
  • 専門知識のある経験豊富な方に出会う機会のない人でも、このサイトで実現出来ることは素晴らしいことだと思いました。 専門家が辛抱強く回答をしてくださる姿勢にも感謝いたしました。 茨城県日立市 池田
 
 
 

専門家の紹介:

 
 
 
  • houmu

    houmu

    行政書士

    満足した利用者:

    45
    行政書士 知的財産修士 1級知的財産管理技能士 2級FP技能士
  • http://ww2.justanswer.com/uploads/HO/houmujp/2014-1-5_72819_00.64x64.jpg houmu さんのアバター

    houmu

    行政書士

    満足した利用者:

    45
    行政書士 知的財産修士 1級知的財産管理技能士 2級FP技能士
  • http://ww2.justanswer.com/uploads/YO/yoshi/2014-12-8_21946_face.64x64.jpg yo-shi さんのアバター

    yo-shi

    一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門業務)

    満足した利用者:

    232
    中央大学法学部・文学部卒業。出版社にて校正・編集業務に10年以上従事。書籍の著作権問題に詳しい。
  • http://ww2.justanswer.com/uploads/PA/patent777/2011-10-5_16540_shirtM1.64x64.jpg patent777 さんのアバター

    patent777

    弁理士

    満足した利用者:

    415
    特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
  • /img/opt/shirt.png satohk555 さんのアバター

    satohk555

    弁理士

    満足した利用者:

    20
    2010年弁理士試験合格
  • http://ww2.justanswer.com/uploads/SU/supertonton/2011-9-7_64453_nakano.64x64.jpg supertonton さんのアバター

    supertonton

    行政書士

    満足した利用者:

    3272
    中央大学卒平成14年行政書士登録離婚・相続等の法務手続の専門家
  • http://ww2.justanswer.com/uploads/RI/rikonnsouzoku/2012-4-28_141443_066960x1280.64x64.jpg rikonnsouzoku さんのアバター

    rikonnsouzoku

    行政書士

    満足した利用者:

    181
    弁護士事務所事務員行政書士事務所所長
 
 
 

特許・商標・著作権 についての関連する質問