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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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飲食店で順番待ちのところで流しているアニメのDVDは著作権に違反しているのでしょうか? 営利目的ではないのです

解決済みの質問:

飲食店で順番待ちのところで流しているアニメのDVDは著作権に違反しているのでしょうか?

営利目的ではないのですが?
投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 3 年 前.
 知的財産権を専門とする者です。

 著作物であるアニメを公衆に向けて流すことは、原則として、複数ある著作権の中の「上映権」を侵害することになります(著作権法22条の2)。

 その場合でも、著作権の効力が及ばない場合があります。

 その一つは私的使用の目的で上映する場合ですが(同30条)、本件のように飲食店の順番待ちのところで公衆に対して上映することは私的使用の目的とはなりませんので、これは該当しません。

 もう一つは、営利を目的とせずに上映をする場合です。

 これは公表されたアニメであって、営利を目的とせず、聴衆・観衆から料金を受けず、かつ、上映を行う者に対して報酬が支払われない場合には、許諾を得ずに、無償で利用できるというものです(同法38条1項)。

 具体的にご説明しますと、「営利を目的とする」とは、アニメを上映することによって、上映者が何らかの利益を得ることをいいます。

 例えば、アニメのDVD商品の販売や、何らかの営利目的のサークル、クラブ、組織への入会、会員の募集をするような場合、またはアニメなどの商品の購入者に入場を限定しているような場合には、その上映が、それらの集客を目的に行われていると判断され、営利目的と判断される可能性があります。

 また、上映によって第三者が利益を得るような場合、例えば、ある企業の宣伝のために行われる上映のような場合にも営利目的と判断される可能性があります。

 そのため上記の例のような場合には、著作権の侵害となります。

 しかし、アニメを飲食店の順番待ちのところで流す行為は、それによって上映者である飲食店の経営者が利益を得ているということはないと思われます。

 その上映は、あくまでもお客さんが退屈しないようにお客さんの便宜のために上映しているにすぎないからです。

 もちろん、そのようにアニメを順番待ちのところで流すことによって、あのお店はサービスが良いとの評判がたち、お客が増えて店の利益が上がるというようなこともありえますが、そのような間接的な利益は、本規定における「営利目的」には入りません。

 また、「聴衆等から料金を受けない」場合の「料金」は、著作物の上映に対する「料金」を意味しますので、アニメの上映行為そのものに対して料金を受けていない場合には、「聴衆等から料金を受けない」ということになります。

 さらに、上映を行う者に対して報酬が支払われない場合の「報酬」も、著作物の上映という行為そのものに報酬が支払われない場合をいいます。アニメの上映という行為に対して、その飲食店の経営者に報酬が支払われるということは考えにくと思われます。

 したがいまして、ご質問にあるようにアニメを飲食店の順番待ちのところで流す行為は、「営利を目的としない上映」(同法38条1項)に該当し、著作権の効力が制限され、著作権の侵害にはならないと思われます。
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