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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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経験:  特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
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意匠権などに関して質問させていただきます ある日本人アーティストのオフィシャルグッズTシャツに描かれていた絵柄

質問者の質問

意匠権などに関して質問させていただきます

ある日本人アーティストのオフィシャルグッズTシャツに描かれていた絵柄を
販売目的では無く
あくまで個人で楽しむ為に 無地のTシャツに個人でプリントを施す事は
意匠法の違反になるのでしょうか?

またそのプリントする際に その絵柄をプリント業者に依頼しTシャツにプリントしてもらい
こちらも販売目的では無くあくまで個人で着たりするのは意匠法の違反になりますでしょうか?
投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 3 年 前.

 ご指名いただきありがとうございます。

 Tシャツに描かれている絵柄を利用する場合に考慮しなければならない権利としましては、ご質問にあります意匠権の他に著作権も影響します。


 そのため以下に各権利に分けてご説明します。


1.意匠権について


 意匠権を侵害する場合とは、「権原なき第三者が業として登録意匠もしくはこれに類似する意匠を実施すること(意匠法23条)、又は一定の予備的行為を行うこと(同法38条)」をいいます。


 そこで、まず、①相手方が、Tシャツ(衣類)について、その絵柄を特許庁に対して意匠登録出願して、審査に合格し、所定の手数料を納付して正規に意匠権を取得している必要があります。この意匠権を取得していなければ、Tシャツにその絵柄を使用しても問題ありません。


 ②仮に、相手方が物品を「衣類」とし、その絵柄について意匠権を取得しているとした場合、質問者様が、ご質問にあるように「あくまで個人で楽しむ為に 無地のTシャツに個人でプリントを施す行為」は意匠権の侵害とはなりません。


 「あくまで個人で楽しむため」であれは、先ほど記載した意匠権の侵害の定義に記載した「業として」の登録意匠を実施することにはならないからです。

 「業として」とは、広く事業としての実施をいい、個人的・家庭的な実施は含まないからです。


 ③ただし、「その絵柄をプリント業者に依頼しTシャツにプリントしてもらう」場合には、その業者が意匠権の侵害に問われることになります。


 質問者様が個人的に使用する目的であっても、依頼された業者は、事業としてプリントし、質問者様に販売することになるから、「業として」の登録意匠の実施となるからです。


 ④ここで少し付け加えてご説明しますと、絵柄が同一または類似であっても、意匠登録されている「物品」が、質問者様が利用しようとしている物品と非類似であれば、その絵柄をその非類似の物品に使用しても意匠権の侵害とはなりません。


 例えば、意匠権の物品が衣類以外の非類似の物品(アーティストであれば楽器とかCDとか)であれば、その絵柄を非類似の物品であるTシャツ(衣類)に使用しても侵害とはならないということです。


 以上が意匠権に関する内容です。


2.著作権について


 著作権については、意匠権と異なり、 出願、申請、登録など一切の様式行為をしなくても、著作物(本事案では「絵柄」)を完成した時点で、自動的に著作権が創作者に生じます(著作権法17条2項)。


 著作物である絵柄を著作権者の許諾なく利用しても、著作権侵害とならない場合があります。それは、著作権が制限される場合です。

 

 著作権が制限される規定が著作権法上には複数存在しますが、本件に該当しそうな制限規定は、「私的使用目的」の複製(同法30条)の場合です。

 

 これは、著作物を「個人的又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用することを目的とするときは、その使用する者が複製することができる」というものです。

 

 従いまして、私的使用の目的で質問者様ご自身で絵柄をプリントする場合には、30条により、著作権は制限され、侵害にはなりません。

 

 しかし、これを業者に依頼しますと、上述した「その使用する者が複製することができる」に反する結果、著作権は制限されず、侵害を構成することになります。

 

 以上が著作権に関する内容です。

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