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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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アニメのクイズアプリを作ろうと思っています。個人ではなく法人です。 画像やロゴ等はつかわないですが、テキストベース

質問者の質問

アニメのクイズアプリを作ろうと思っています。個人ではなく法人です。
画像やロゴ等はつかわないですが、テキストベースでアニメタイトルやキャラクター名をクイズで使用することは著作権に違反しますでしょうか?
アプリは無料で、アプリ内課金も現在は考えていません。
投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 3 年 前.

知的財産権を専門とする者です。

 

 アニメのタイトルやキャラクター名(以下「題号」とします)を使用するに際して検討しなければならない権利としましては、著作権の他にも商標権や不正競争防止法上の不正競争行為に該当するかどうかについても検討する必要があります。

 

 結論から申しますと、題号をクイズで使用するという使用形態であれば、いずれの権利とも抵触しないと予想されます。

 

 以下、各権利に分けてご説明します。

 

1.著作権

 

 著作権として保護されるためには「著作物」でなければなりません。

 著作権法上の「著作物」とは、「思想又は感情を創作的に表現したもの」と規定されています(著作権法2条1項1号)。

 

 「題号」は「思想又は感情を創作的に表現したもの」とは認められず、「著作物」ではないとされています。

 そのため、題号に著作権は生じません。

 

 一方、著作権法では、財産権としての著作権の他に、著作者の人格を保護する「著作者人格権」という権利も規定されています(同法18条~20条)。

 

 この著作者人格権の一つに「同一性保持権」という権利があります(同法20条)。

 この同一性保持権とは、「著作者は、その著作物及びその題号の同一性を保持する権利を有し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けない」というものです(同法20条1項)。

 

 そのため題号を改変等して使用する場合には、この「同一性保持権」と抵触する可能性が出てきます。

 

 したがいまして、題号には「著作権」は生じず、「著作者人格権(同一性保持権)」のみが関係してきますので、題号を改変等せずに「そのままの形」で複製等することには問題はありません。

 

2.商標権

 

 題号が商標登録されていれば、商標権が生じますので、その商標登録されている「指定商品もしくは指定役務又はこれらに類似する商品もしくは役務に、登録商標又はこれと類似する商標を使用」すると商標権の侵害となります(商標法2条3項、25条、37条等)。

 

 ただし、題号に関しては、商標審査基準によれば、新聞や雑誌等の定期刊行物を除いて識別力がないとされていますので、アニメのタイトルについては商標登録されている可能性は低いと思われます。

 一方、キャラクター名については商標登録されている可能性はあります。

 

 しかし、仮に題号に商標権が生じていても、商標登録に関する「指定商品又は指定役務と同一又は類似の商品又は役務」に使用するものでないときには、商標権の侵害となりません。

 

 例えば、質問者様が題号を「クイズ本」という形で使用して、それを出版するとした場合に、商標権に関する指定商品が「書籍」であれば、そのクイズ本は指定商品と同一商品となり、商標権と抵触することになりますが、指定商品が「書籍」と非類似の商品や役務(サービス)であれば、商標権と抵触しないことになります。

 

 さらに、仮に指定商品や指定役務に使用するものであっても、その「使用態様(方法)」が自他商品等識別機能や所表示機能を発揮しない場合には、商標法上の「使用」とはならず、商標権の侵害とはなりません。

 

 一般に、題号をクイズで使用しても、そこで使用された題号によって、商品や役務の出所を表示するものとはならないと思われますので、商標権とは抵触しないと考えられます。

 

3.不正競争防止法上の不正競争行為

 

 題号が「周知又は著名」であれば、その題号の使用態様によっては不正競争行為となる可能性があります(不正競争防止法2条1項1号・2号)。

 

 ただし、これも上述した商標権の「使用」と同様に「自他識別力又は出所表示機能」を有する態様で使用する場合にのみ不正競争行為となります。

 

 そのため、「周知又は著名」な題号であっても、それを「クイズ」として使用する限りは、自他識別機能等を発揮させるものではないと思われますので、問題はないと考えられます。

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