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yo-shi
yo-shi, 一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門業務)
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 236
経験:  中央大学法学部・文学部卒業。出版社にて校正・編集業務に10年以上従事。書籍の著作権問題に詳しい。
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よろしくお願いします。 武道などの練習方法を図によって示したもの、練習図、実習図などは、 作図者の著作権があるの

質問者の質問

よろしくお願いします。
武道などの練習方法を図によって示したもの、練習図、実習図などは、
作図者の著作権があるのでしょうか。
その場合、逆に他の練習図を創案し用いることにして、
同じ技法の練習、実習をする場合は、OKですか。
投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  yo-shi 返答済み 3 年 前.
ご質問にお答えいたします。

著作権法は、「著作物」を保護しています。

「著作物」とは、

思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。 」(2条1項1号)

と定義されています。

ご質問の「図」が、「創作的な表現」であれば、一般的に著作物として、保護されます。
「創作的」とは、機械的なものでなく、何らかのクリエイティブな要素があるもの、と説明されます。
また、誰が作っても同じになるのではなく、何らかのオリジナリティがあるもの、という意味もあります。

ご質問のケースでは、その練習方法を図にする(表現する)には、誰が描いても同じになるという場合は、創作性がなく、著作物として保護されない(=著作権が発生しない)ということも考えられますが、図を描くには様々な表現方法がありますから、ほとんどの場合、作図者の著作物となる(作図者に著作権がある)と考えられます。


そしてもう一つ、逆のケースについてです。
他人の作成した図を元にして練習する場合、著作権に関しては全く問題ありません。

例えば料理のレシピ本があった場合、そこに描かれてあるとおりに料理や菓子を作ることは、著作権侵害とはなりませんが、
レシピの内容をそのまま自分のブログに載せたり、コピーして配ったりすると、著作権侵害になります。

練習方法を説明するために図を作成したのでしょうから、図のとおりに練習することを禁止すると、作図の意味自体がなくなってしまいます。

ご心配は全くご無用です。


以上、回答といたします。
ご不明な点がございましたら、改めてご説明いたしますので、具体的にお示しくださいませ。
よろしくお願いいたします。

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書籍の著作権問題には特に精通しています。「著作権は怖いモノ」という意識が少しでも軽くなるお手伝いができれば、と思います。
ご質問の解決につながりましたら、評価を入力していただきますよう、お願いいたします。
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専門家:  yo-shi 返答済み 3 年 前.
評価を頂きまして、ありがとうございました。
質問者様のお力になれましたこと、うれしく思います。
またお困りのことがございましたら、ご質問くださいませ。
質問者: 返答済み 3 年 前.


さっそくのご回答ありがとうございました。
とてもわかりやすいな回答でほぼ満足しております。

yo-shi先生のおっしゃるお答えを再度確認したいのですが、

>練習方法を説明するために図を作成したのでしょうから、


>図のとおりに練習することを禁止すると、


>作図の意味自体がなくなってしまいます。

ということなのですが、

この武道の師範が、生前からこの技法自体を他者に教えてはならない、
図や理論も見せてはならない、ということで弟子たちは指導を受けていました。しかし数年前に、師範が高齢で亡くなり、武道の継承者は誰もいませんでした。師範の親族はおられます。
そして、長年の弟子の中の一人である私が、


この武道とは名称の違う別の流派を新しく創始することになりました。

元の武道師範の、著作物に値する、理論、思想、技の名称、練習図等は一切使用しませんが、技法自体は長年体が練習していたものとして、ある程度同じような動作、呼吸をするのは実情として仕方ないことなのですが、


技法そのものについて、体の動き、呼吸などについて、
著作権、または特許などを取得することはできますか。

専門家:  yo-shi 返答済み 3 年 前.
確かに、そのようなことは、しばしば見られることです。
しかしながら、技法等について著作権・特許権等を得ることは、できません。

なぜかと言いますと、
まず著作権を得るには著作物である必要がありますが、著作物の要件として
表現したもの
であることが、条文で示されています(著作権法2条1項1号)。
目に見える、抽象的な「もの」であることが必要なのです。
アイデア等、目に見えないものには著作権は発生せず、表現されて初めて著作権が発生します。

そのアイデアを保護するのが特許ですが、特許とは「発明」を保護する仕組みです。
「発明」とは、

この法律で「発明」とは、自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のものをいう。
(特許法2条1項)

と定められています。この条文を見ますと、
まず、「自然法則を利用」していることが必要です。
そして「技術的思想の創作」であることも求められます。
(「高度」は措いておきます)
自然法則それ自体(万有引力の法則等)や、自然法則を利用していないもの(ゲームのルール等、人為的な取り決め)は、「発明」に該当しません。
また、知識として第三者に伝達できる客観性のないもの(個人の技能等)や、単なる情報の提示、美的創作物(絵画・彫刻等)、発見物も、「発明」ではありません。
特許を説明した文章を読み、その技術を使えば、第三者が実施可能性のあるものが、「発明」です。
従いまして、ピアノの演奏法や、フォークボールの投げ方といった「技能」は、「発明」ではない、とされています。
ご質問のケースも、これに該当するかと思います。

武道は、鍛錬によって習得するものであり、すぐにまねできるものではありませんね。
同じ流派を学んでいても、その習熟度には個人差があるものだと思います。
本物と偽物が、比較的分かりやすい分野だと思います。
そこで、著作権や特許権のような知的財産権は、発生しないのです。

ただ、ライバル団体等が現れて、本家の営業が厳しくなった場合、もしかすると、不正競争防止法で争えるかもしれません。
また、本家の名称を騙って、別流派を立てることを防止するには、名称を商標登録しておく、という方法も考えられます。
これらはハードルが高くなりますが。

基本的には、技能等は、まねをされて全く同じものができることはほとんど考えられませんので、著作権・特許権等は発生しないとご了解くださいませ。
質問者: 返答済み 3 年 前.


よくわかりました。本当にありがとうございました。


またの機会にも、ぜひご教示ください。

専門家:  yo-shi 返答済み 3 年 前.
ボーナスを頂きまして、ありがとうございました。
質問者様のますますのご活躍を、心より応援申し上げます。

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