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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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映画配給会社のものです。映画本編から予告編を製作し、本編に使用されている曲を予告にも使用しました。これを予告としてYou

質問者の質問

映画配給会社のものです。映画本編から予告編を製作し、本編に使用されている曲を予告にも使用しました。これを予告としてYou tubeに挙げたところ、レコード会社より著作権が許諾されていないとの申し立てがあり、差し止めされました。映画制作会社との原契約書にはsynchronized権は保証されているので、映画の宣伝使用は問題 ないと解釈しているのですが、本編使用の曲でも使用不可なのでしょうか?synchronize権というので厳密に言えば、映画の使われているシーンでしか使えず、映画全体には使えないという解釈も成り立つのでしょうか?それだとかなり不便になります…(よく、映画の試写会なので、場内に映画のサントラなど流れますが)映画業界では今まで慣例的に問題のなかったことではありますが、この際に法的背景を確認できればと思います。宜しくお願いします。
投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 3 年 前.

知的財産権を専門としている者です。

 

 映画で使用されている音楽の著作権は、映画の著作権者と思われる映画製作者に譲渡されていない限り、原則として、その音楽の著作者が有しているはずです。

 

 ちなみに「著作者」とは「著作物を創作する者」をいいますので(著作権法2条1項2号)、作詞家・作曲家を指しますが、著作権をレコード会社に譲渡したり、管理委託している場合がほとんですので、実質的にはレコード会社が著作権者ということになります。

 

 そして、映画音楽の著作者も、著作権法28条により、映画の著作物の利用に関し、当該映画の著作物の著作者が有するものと同一の種類の権利を専有していますので、映画を利用(上映、公衆送信等)するに当たっては、音楽の著作者の許諾が必要となります。

 

 映画に使用している音楽が、既存の音楽であって、それが音楽の著作者が著作権管理を委託してJASRACの管理楽曲であれば、映画製作者は、JASRACにより使用許諾を受け、著作物使用料規程に基づく著作権使用料を支払って、その音楽を使用(上映等)することになります。または、レコード会社から直接、利用許諾を受けている場合もあります。

 

 一方、使用する音楽が、オリジナルの楽曲である場合には、通常は、著作者である音楽家ないしはレコード会社が映画製作者に対して、JASRACの著作権信託契約約款に基づき音楽の録音権および上映権の使用料を免除するという方法がとられることが多いですが、ただし、この方法により免除されるのは、音楽の録音使用料および上映使用料に限られ、映画の二次利用には、それぞれ録音使用料が必要となります。

 

 既存の楽曲であれ、オリジナルの楽曲であれ、その音楽を映画に使用するに際しては、映画製作者とJASRAC(著作権管理を委託していなければレコード会社)の間における契約に基づいているので、その音楽を映画配給会社が利用する場合には、原則として、映画配給会社はJASRACないしはレコード会社と別途契約する必要があると思われます。

 

 ご質問にあるsynchronized権の内容がどのようなものかははっきり分からないのですが、当該権利は、映画製作会社と質問者様(映画配給会社)の間における契約に基づくもののようですが、 映画製作会社が音楽の著作権を譲り受けているのであれば、著作権法上の問題はございませんが、上述したように、映画製作会社には音楽の著作権はなく、その利用にあたって、JASRACないしはレコード会社から許諾を得ているにすぎない場合には、synchronized権は映画製作j会社と映画配給会社の間では有効ですが、JASRAC等との間では効力を有しないということになろうかと思われます。

 

 映画製作会社とJASRAC等との間で、その二次利用(予告編に利用してYou tubeにアップしたり、予告編を上映したり)まで含めた許諾を得ている場合には、映画製作会社と映画配給会社間 で取り決めたsynchronized権もJASRAC等に対して効力を生じると思われますが、そうでなければ、JASRAC等に対抗できないことになりますので、配給会社が音楽を利用するに際しては、JASRACないしはレコード会社から利用許諾を受ける必要があると思われます。レコード会社より著作権が許諾されていないとの申し立てがあったことから察しますと、本件は、このようなケースではなかろうかと予想されます。

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