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カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 496
経験:  特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
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はじめまして。 大阪市に住む、Webや広告デザイナーの卵です。 制作にあたり、書籍などからの情報では中々判断でき

質問者の質問

はじめまして。
大阪市に住む、Webや広告デザイナーの卵です。
制作にあたり、書籍などからの情報では中々判断できない著作権などに関する
疑問が多く、登録させていただきました。

今般、ブランド品 販売のネットショップにて、バナー広告を制作したいのですが、
ルイ・ヴィトンやグッチなどのモノグラムやロゴマークを使用することは権利を侵害していないか、商標に関する法律が関連することくらいしか分からず困っています。
どんな点に注意すればよいか教えていただけますでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 4 年 前.

知的財産権を専門とする弁理士です。

 

 知的財産とは、特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権、不正競争防止法があり、他に種苗法、回路配置に関する法律があります。

 

 このうち、特許権と実用新案権は「自然法則を利用した技術的思想の創作」すなわち、技術に関する権利であり(特許法2条1項、実用新案法2条1項)、意匠とは「物品の形態についての美観」すなわち、物品についてのデザインに関する権利であり(意匠法2条1項)、種苗法は読んで字のごとく、種・苗に関する権利、回路配置に関する法律は回路に関する権利です。

 

 そのため、これらの権利は本件には関係してきません。

 

 本件のバナー広告への使用について関連してくると思われるのは、商標権、著作権及び不正競争防止法です。

 

 そのため、この3つの法律・権利について以下にご説明します。

 

1.商標権

 

 商標法上の商標とは、「文字、図形、記号若しくは立体的形状若しくはこれらの結合又はこれらと色彩との結合」をいいます(商標法2条1項)。

 

 そのため、モノグラムやロゴも商標となりえます。

 

 また、商標権の侵害とは、「指定商品若しくは指定役務(サービス)若しくはこれらに類似する商品もしくは役務について、登録商標若しくはこれに類似する商標を使用することなどをいいます」(商標法2条3項、同法25条、同法37条など)。

 

 簡単にいいますと、商標権として登録されている場合、その登録されている商品やサービスと同一又は類似の商品やサービスに、登録されている商標や類似商標を使用した場合に侵害となり、①登録されている商品・サービスと同一・類似しない商品やサービスに、登録商標や類似商標を使用した場合、あるいは②商品・サービスが同一でも登録商標と類似しない商標を使用した場合には、侵害とならないということです。

 

 本件いいますと、ブランド品販売のネットショップに使用するということですので、その取扱い商品の小売等役務の広告的使用ということになりますので、商標登録されているものの中に、質問者様が販売しようとしているブランドと同一・類似のブランド品の小売等役務について、ルイヴィトンやグッチと同一・類似の商標が存在していれば、これらをバナー広告に用いると侵害となります。

 

 反対に商標登録されているものの中に、ルイヴィトンやグッチのロゴ等が存在しても、質問者様が行おうとしているサービスと同一・類似のものが存在しない場合は、そのロゴ等を使用しても侵害にはならないということです。

 

 商標権の存在を調べるには、特許庁が無償で提供している電子図書館(IPDL)を利用するか、民間の有料の調査を利用するという方法があります。

 

 IPDLですと、パソコンから特許庁のホームページにアクセスすれば、すぐに見つけることができ、登録等の手続きを必要とせずに自由にご自分で検索することができます。

 

 ただし、使用方法に慣れていない方は、うまく検索できずに調査漏れが生じるおそれがあります。そのため、特許事務所に依頼された方が確実と思われます。

 

2.著作権

 

 著作権が発生するには「著作物」でなければなりません。

 

 著作権法上の著作物とは、「思想又は感情を創作的に表現したもの」をいいます(著作権法2条1項1号)。

 

 ルイヴィトンやグッチなどのモノグラムやロゴマークも思想又は感情を創作的に表現したものとして著作物であり、著作権が生じいていると思われます。

 

 また、著作権は商標権と異なり、商品やサービスとの関係は問われないので、いかなる商品やサービスに使用しても原則として著作権侵害となります。

 

 そのため、これらをバナー広告に使用すると著作権侵害になると思われます。

 

 ただし、著作権法には一定の権利制限規定が存在しています(著作権法30条~47条の10)。

 

 例えば、私的使用の目的で使用する場合、引用する場合、学校教育で使用する場合、営利を目的としない場合などです。

 

 本件のようにバナー広告として営利目的での使用の場合には、権利の制限規定は適用されません。

 

 一方、著作権の保護期間が満了している場合には、その使用につき著作権の侵害とはなりません。

 

 著作権の保護期間は、原則として著作者の死後50年です(同法51条)。また、法人名義の著作権の場合には、原則として公表後50年です(同法53条)。

 

 ただし、第二次世界大戦における連合国およびその国民の著作権については、日本が参戦する以前から存在している著作権につきましては、いわゆる「戦時加算特例法」に基づき、アメリカ、イギリス、フランスなどについては、日本が参戦した1941年12月8日から平和条約発効日である1952年4月28日の前日までの3,794日(約10年5ヵ月)が保護期間50年に加算されます。

 

 また、戦時中に生じた著作権についてはその発生した日から平和条約発行日の前日までの期間が加算されます。

 

3.不正競争防止法

 

 他人の商品等表示として周知・著名なものと同一・類似のものを使用などした場合には、不正競争行為となる可能性があります(不正競争防止法2条1項1号・2号)。

 

ルイヴィトンやグッチのロゴは少なくとも周知であると思われますので、これをバナー広告に使用して、需要者に混同を生じさせた場合には、不正競争行為となると思われます。

patent777をはじめその他名の特許・商標・著作権カテゴリの専門家が質問受付中
質問者: 返答済み 4 年 前.
ご回答ありがとうございました。法律の素人にとって、法律の条文や説明文を読むのは大変難しいです。

 >簡単にいいますと、商標権として登録されている場合、その登録されている商品やサービスと同一又は類似の商品やサービスに、登録されている商標や類似商標を使用した場合に侵害となり、 ①登録されている商品・サービスと同一・類似しない商品やサービスに、登録商標や類似商標を使用した場合、あるいは②商品・サービスが同一でも登録商標と類似しない商標を使用した場合には、侵害とならないということです。

…つまり、本件はルイヴィトンやグッチがやっているサービスと似たサービス(この場合小売)においてロゴマークなどを利用するということなので、もし使いたいものが商標登録されている場合は商標権侵害にあたる、という意味でよろしいでしょうか?
専門家:  patent777 返答済み 4 年 前.

 その解釈で正しいです。

 

 付け加えますと、サービスや商標が似ているかどうかが一目瞭然に分かるものであれば問題はないのですが、このような類似しているか否かの判断は難しいものですので、判断が微妙なものであれば、専門家の判断を仰いだほうがよろしいと思われます。

patent777をはじめその他名の特許・商標・著作権カテゴリの専門家が質問受付中
質問者: 返答済み 4 年 前.

ありがとうございました。


今回はロゴなどは使用しない政策を試みようと思います。

専門家:  patent777 返答済み 4 年 前.

こちらこそ、ご承諾いただきましてありがとうございます。

 

安全策としてロゴを使用しないこととご理解しました。

 

それも一つの選択だと思われます。

 

事業の成功をお祈りいたします。

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