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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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フラワーアレンジメント教室をはじめるにあたり、これまで6年程通っていた教室のレッスンで作製した私自身のアレンジメント

質問者の質問

フラワーアレンジメント教室をはじめるにあたり、これまで6年程通っていた教室のレッスンで作製した私自身のアレンジメント作品の写真をホームページに掲載しようとしたところ、通っていた教室の先生から「著作権は自分(先生)にあるから掲載は取りやめるように」と言われました。 ・花材は先生が準備して下さいましたが、材料費・指導料込みのレッスン料をお支払いしております。 ・レッスンでは先生が監修して下 さっていますが、私が作製した作品です。 ・ホームページに掲載しようとした写真は、私自身の家で撮影した物であり、教室内で撮ったものではありません。 ・レッスンでは、毎回、先生がサンプル作品を作製されており、生徒はそれを見本に、多少個々のアレンジを追加しており、サンプル作品とまったく同じというわけではありません ・ホームページに掲載しようとした写真はここ2~3年で作製した写真です ・レッスンを受講する上で、契約書等はなにも交わしていません。 この場合、本当に著作権は教室の先生にあるのでしょうか?

投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 4 年 前.

 知的財産権を専門とする弁理士です。

 

 著作権は著作物を創作した者である著作者に発生します(著作権法(以下「法」とします)2条1項2号)。

 

 そのため、本件では、フラワーアレンジメントを実際に作製した質問者様が著作者となり、著作権が生じます。

 

 ただし、著作物でなければなりません。著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したしものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」をいいます(法2条1項1号)。

 

 フラワーアレンジメントの場合、自然に依存しすぎてあまり手が加えられていないものは「創作性」がないとして否定されますが、そうでない限りは、前衛的なものでも古典的な流儀によるものでもかかわりなく著作物性が認められます。

 

 そのため、質問者様のフラワーアレンジメントが上記のような創作性のあるものでしたら著作権は生じます。

 

 一方で、質問者様の創作したフラワーアレンジメントがサンプル品の複製または翻案となるようなものであれば、著作権は生じません。この場合の著作権はサンプル品に発生し、著作権者はそのアンプル品を製作した先生ということになります。

 

 複製概念を確立した有名な最高裁の判例では、複製とは「既存の著作物に依拠し、その内容及び形式を覚知させるに足りるもの」と判示しています。

 

 そのため、質問者様のフラワーアレンジメントが先生の作成したサンプル品とほぼ同じようなものであると判断されるほどに似ているのであれば、複製ということです。

 

 一方、翻案とは、質問者様が自分より先に創作した先生のサンプル品に修正増減を施し、新たに創作性のある表現を付加しても、質問者様の創作した作品が、先生のサンプル品(原著作物)に依拠し、かつ、原著作物の表現上の本質的な特徴を直接感得することができる場合をいいます。そして、そのように翻案されたのであれば、質問者様の作品は二次的著作物となります。

 すこし、ややこしい表現で理解し難いかもしれませんが、大雑把に言いますと、複製といえるほどには原著作物と近似していないが、全く別の著作物ともいえない著作物。あるいは、複製といえるほどではないが、それでもなお、二次的著作物から原著作物を直接想起させるほどに似ているといったようなものです。


 実際には、どのような行為が翻案に該当するかは、著作物の種類や表現態様などによって異なり、確定的な基準は存在せず、ケース・バイ・ケースで判断せざるをえません。また、複製と翻案の厳密な境界も存在しないのが実情です。


  質問者様の作品が、先生の作品を翻案して作成された二次的著作物に該当する場合には、質問者様はその二次的著作物の著作者(著2条1項2号)となり、その二次的著作物について著作権等を有します。


 しかし、二次的著作物については、原著作物の著作者である先生にも同様に著作権等が生じます(法28条)。そのため、質問者様は自己が製作した作品(二次的著作物)を利用(本事案で申せば、複製、ホームページへの掲載)するに際しては、先生の同意を得なければなりません。


 ただし、複製にも翻案にも該当しない場合は、質問者様にのみ著作権が生じ、自由に利用できることとなります。

 



 

 

 

 

 

 

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質問者: 返答済み 4 年 前.


少し、時間があいてしまったのですが、


同様の件で、1つ教えていただけますでしょうか。


 


前回は、サンプル(先生が作製した見本)があったことが前提でしたが、


レッスンによってはサンプルが無く、先生のアドバイス(監修)を受けながら作製した場合があります。


このようなケースにおいては著作権はどちらにあるのでしょうか?

専門家:  patent777 返答済み 4 年 前.

 先生のアドバイスの程度(度合い)次第により、質問者様の単独の著作権者となったり、反対に先生が著作権者となったり、あるいは質問者様と先生との共同著作物となって共有著作権者となることもあります。

 

 単に先生の指示の下に手足となって製作したにすぎず、質問者様がまったく創作性を発揮していない場合は、実質的に作製したのは先生ということになって先生が著作権者となります。

 

 先生からヒントやテーマを与えられ、または、助言や指導を受けたが、あくまでも主体的に創作したのが質問者様ということであれば、質問者様が著作権者となります。

 

 実質的、主体的に「創作」した者が著作者になるということです。

 

 実質的に創作したのが質問者様と先生のいずれか判断がつかないような場合には共同著作物となります(著作権法2条1項12号)。

 

 

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