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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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公立学校に勤めているものです。昼休憩、掃除時間に今時のAKB48や様々なヒット曲を流しています。音源はレンタルであっ

質問者の質問

公立学校に勤めているものです。昼休憩、掃除時間に今時のAKB48や様々なヒット曲を流しています。音源はレンタルであったり,ネットからダウンロードしたものであったり,様々です。それをミックスしてCDにしてかけています。これは、知的所有権に触れることはないでしょうか?
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 4 年 前.

知的財産権を専門とする弁理士です。

 結論から申しますと、音源がレンタルであろうと、ネットからダウンロードしたものでろうと私的使用の目的以外の目的で著作物たる楽曲を録音し、学校で流す行為は複製権及び演奏権と抵触する可能性があります(著作権法21条、22条)。

 

1.複製権について


 私的使用の目的の制限規定(30条)は次のように規定されています 「著作権の目的となっている著作物・・・は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とするときは、・・・その使用する者が複製することができる。」


 この規定に本件が妥当するかをみますと、公立学校で使用することを目的としていますので、「個人的」や「家庭内」とはいえません。

 また、「その他これに準ずる限られた範囲内」につきましては、その解釈について様々な学説がありますが、大方は次のように説明されています。「複製する者の属するグル ープのメンバー相互間に強い個人的結合関係のあることが必要で、部数を限定して友人に配布するような場合は該当しない。

 典型的には、社内の同好会とかサークルのように10人程度が1つの趣味なり活動なりを目的として集まっている限定されたごく少数のグループということ」、「これに準ずる限られた範囲内に該当するためには、相手方との間に家族に準ずる程度の親密かつ閉鎖的な関係があることが必要であり、相手方が不特定の者であってはならない。」


 このことから判断しますと、質問者様と生徒さんの関係は、家族に準ずる程度の閉鎖的な関係が認められるとは思われませんので、「・・・限られた範囲内」には該当せず、私的使用のための複製とはいえないと考えられます。


 また、「学校は教育機関だから,知的所有権にふれることはないとおもう。」につきましては、


①「公表された著作物は、学校教育の目的上必要と認められる限度で、教科用図書に掲載できる」(法33条)、②「視覚障害、発達障害その他の障害により教科用図書に掲載された著作物を使用することが困難な児童又は生徒の学習のために、複製できる」(法33条の2)、③「公表された著作物は、学校教育 の目的上必要と認められる限度において、学校向けの放送番組等で放送できる」(法34条)、その他(法35条、36条)一定の場合に利用できますが、基本的には「学校教育の目的上必要と認められる場合」に限定されますので、本事案のように学校教育とは関係のない著作物の複製は私的使用の目的(法30条)でない限り、侵害となります。

2.演奏権について

 

 学校で著作物である楽曲を録音したものを流す行為は演奏となりますが、営利を目的としない演奏であれば、演奏権は制限されます(法38条1項)。

 この制限規定は、①公表された著作物(楽曲)であって、②営利を目的とせず、③聴衆・観衆から料金を受けず、かつ、④演奏を行う者に対して報酬が支払われない場合に適用されます。


 そのため、この要件をすべて満たしているのであれば、演奏権の侵害とはなりません。

 

 公立学校での演奏でおそらく生徒さんや親御さんからは料金を徴収していないとおもわれますので、演奏権には抵触しないと予想されます。

 

3.結論

 

 複製権と抵触しますが、非営利かつ無料であれば演奏権とは抵触しないと思われます。




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