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yo-shi
yo-shi, 一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門業務)
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 236
経験:  中央大学法学部・文学部卒業。出版社にて校正・編集業務に10年以上従事。書籍の著作権問題に詳しい。
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著作権使用料の支払いについて、以下3項目についてお尋ねします。 1.YOUTUBEに著作権のあるジャズ音楽など

質問者の質問

著作権使用料の支払いについて、以下3項目についてお尋ねします。

1.YOUTUBEに著作権のあるジャズ音楽などをアレンジして演奏し、
  その動画を投稿することは問題ありませんか?

2.著作権のあるジャズ音楽などをアレンジして演奏し、それをCDやDVDとして
  お客様に提供する場合、CDやDVDの製作部分を製作費負担で提供した場合は
  著作権使用料は支払わなくてはなりませんか?
  また、無償で提供した場合はいかがでしょうか?

3.会員制として別サービスを有償で提供するのとは別に、関連で上記2を無償提供
  した場合、著作権料の支払いはする必要がないと思いますがいかがでしょうか?

4.自分で演奏した演奏を楽譜にして上記CDやDVDに添付した場合はいかがでしょうか?
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  yo-shi 返答済み 4 年 前.
はじめまして。
ご質問にお答えいたします。

1,
演奏する楽曲が、日本音楽著作権協会(JASRAC)や、ジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)、イー・ライセンスという、音楽の著作権等管理事業者が管理しているものならば、YouTubeへの投稿は可能です。

著作権等管理事業者の管理外だったり、外国の曲だったりした場合は、個別に著作権者に了解をもらわなければなりません。

ニュース記事をご紹介しておきます。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0810/23/news094.html


2,
残念ながら、演奏すること自体、著作権が問題になりますので、有償・無償を問わず、誰かに提供する場合は、著作権者の許諾が必要になります。
著作権者と交渉の結果、「お金は要りませんよ」と言われれば、使用料は払わなくてもよいでしょうし、それは著作権者の自由です。
JASRAC等の団体に著作権を預けている場合は、所定の使用料の支払いが必要になります。

※著作権はいくつかの権利が束になっているものなのですが、その中に「演奏権」があります。

著作権法22条
著作者は、その著作物を、公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として上演し、又は演奏する権利を専有する。


3,
上記2と同じです。

ちなみに、他者の著作物を、著作権料の支払いをせずに、無償で使える方法としては、例として以下のようなものがあります。
極めておおざっぱな説明も付けておきます。

・私的使用のための複製(著作権法30条)
 個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用するときに、コピーすること。
 例えば、手持ちの本のページをコピーして家族や友人に渡すこと。

・引用(32条)
 自分の作品がメイン、使おうとする作品をサブとして、2つを明瞭に区別することを条件として、さらに出典を明示したうえで使うこと。

・営利を目的としない上演等(38条)
 営利を目的とせず、一切の金銭を受け取らないで、公に演奏すること。
 例えば、学芸会での演奏や、高校の学園祭でバンド演奏をする場合など。


4,
これも同じで、まずCDやDVDを無断配付することはできず、著作権者の許諾が必要です。
そして、楽譜にも著作権がありますので、CD・DVDの配付許諾に加えて、楽譜の配付許諾も必要になります。
同じく、有償配付・無償配付を問いません。


以上、回答と致します。
残念ながら、質問者様のご要望どおりには、なかなか難しいものがあります。
ただ、ご希望の楽曲がJASRACの管理になっていれば、JASRACはそのための団体ですし、申し込めば、規定の金額で速やかに許可を出してくれます。
お金はかかるものと割り切って、利用するのも一案です。
個別の細かい事情があれば、電話で聞いてみると、けっこう親切に、詳しく教えてくれます。

ご不明な点がございましたら、具体的にお示しいただけましたら、改めてお答えいたします。
よろしくお願いいたします。

==========================
書籍の著作権問題には特に精通しています。「著作権は怖いモノ」という意識が少しでも軽くなるお手伝いができれば、と思います。
ご質問の解決につながりましたら、評価を入力していただきますよう、お願いいたします。
質問者: 返答済み 4 年 前.

返信が遅くなりまして申し訳ありません。


 


なかなか厳しいようですね。


他者の著作物を、著作権料の支払いをせずに、無償で使える方法についての概要は理解しましたが、引用の部分でもう少し教えてください。


 


1.例えば、対象の楽曲の100%引用は認められるのか、あるいは50%前後の引用なら問題ないのか、程度の問題になりますが、いかがでしょうか。


 


2.対象の楽曲をアレンジした場合、アレンジ部分については自分の作品だという主張は通じますか。それと対象の楽曲との対比は引用の部分に該当するのでしょうか。


 


 


 


 

専門家:  yo-shi 返答済み 4 年 前.
ご返信ありがとうございました。

著作権とは、まず著作者に大きな権利を与えて、他者が利用したい時は著作権者から許諾をもらう、というのが原則です。

その例外として、「引用」等の著作権制限規定があります。
つまり、著作権を制限して、「こういうルールを守れば、著作権者から許諾を得ずとも、無断で使ってもいいですよ」という規定です。

複数ある著作権制限規定の内、最も使われ、また最もトラブルが多いのが、「引用」だと言ってもいいでしょう。

そこで、「引用」について、補足いたします。

この規定は、著作権法32条にあります。

公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

要求されている条件は、
・公表されているものであること
・引用のやり方が、公正な慣行に合致していること
・目的上正当な範囲内で行われていること
です。

これだけなのです。
あいまいですね。

そこで裁判所は、「公正な慣行に合致し、正当な範囲内である」ことの判断基準として、
・主従関係
・明瞭区別性
の2つを提示しています。

主従関係とは、自分の作品がメイン、相手の作品がサブの関係にある、ということです。
文章だと分かりやすいと思いますが、ある一節を紹介する時に、
「私はふだんこういうことを心がけている。これは大事なことだ。例えばAさんもこう言っている。『○○○』(□□)」
と書いたとします。
この場合、自分の主張を補強する材料として、Aさんの□□という本から、○○○という文章を引用している、ということになります。

明瞭区別性は分かりやすくて、自分の作品と相手の作品を、混ざらないように、ハッキリ区別する、ということです。こちらはそれほど問題にはならないでしょう。


ここまでの説明を踏まえ、ご質問にお答えいたします。

1,
100%引用は、論理的には可能です。
その場合、引用しようとする楽曲がサブとなり、質問者様の作品がメインとなるように、質問者様の創作部分が質量の両面から検討する必要があります。
(この「程度」は、量だけではなく、質も問題になります)

ただし、現実的にはかなり厳しいです。
100%引用が認められるのは、例えば俳句や短歌のように、全体が短くて、全体を引用しないと分からない場合や、絵画を引用する際に一部分だけでは目的を果たせない場合などが挙げられます。
“その部分を引用しないと自分の主張を表せない”という必然性がないと、「目的上正当な範囲内」と判断されることは難しいといわれています。

ですので、どうしても必要な部分が、結果として全体になってしまった場合は、100%引用は認められますが、「全体があったほうがいい」という程度ですと、難しいと思います。


2,
アレンジについては、「翻案権」という著作権が問題になります。
元の楽曲から全く離れて、新たな曲を創作した場合は、自分の作品だと主張できますし、実際にそのとおりです。
しかし、アレンジということは、元にした曲があって、それを変更したわけです。
変更は「翻案」といい、著作権者に無断ではできないことになっています。
ですので、著作権者に許諾をもらわなければなりません。

アレンジの許諾をもらったうえで、できあがったアレンジ曲には、元の楽曲の創作性と、アレンジの創作性とが重なりますので、元の楽曲の著作権と、質問者様の著作権と、両方が重なります。
そのアレンジ曲を使いたい、という人は、元の楽曲の著作権者と、質問者様と、両方から許諾をもらう必要が生じます。

著作権は「創作」した部分に生じますので、アレンジ部分は質問者様の創作部分ですから、そのアレンジした部分に限っては質問者様の作品ですが、上記のように、アレンジ自体は無断ではできないことになっていますので、注意が必要です。

2’,
対象の楽曲との対比ですが、これは引用になる可能性があります。

対比とは、質問者様が創作された部分は、「元の楽曲とはこのように違うのですよ」と示す、ということですね?

それならば、違いを示すという目的上、質問者様の新曲と、元の楽曲を対比しなければ、目的を果たすことはできません。
その対比する部分に限れば、「目的上正当な範囲内」であると言えますので、引用が成立する可能性が高いです。


引用は、曖昧な規定であるため、個別検討が必要なことが多くあります。
具体的に両方の楽曲を見せていただいて、どのような使い方をなさるのかを、直接見せていただけるとアドバイスも書きやすいのですが、このサイト上ではそれは禁止されています。
ここでお答えできるのは一般論になってしまうのですが、分かりにくい所はできるかぎりご説明したいと思いますので、ご不明な点は、改めて具体的にお知らせくださいませ。

yo-shiをはじめその他名の特許・商標・著作権カテゴリの専門家が質問受付中
専門家:  yo-shi 返答済み 4 年 前.
評価を頂きまして、ありがとうございました。
質問者様のお力になれたのなら、うれしく思います。

またお困りのことがございましたら、ご質問くださいませ。

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