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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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不正コピーで利用していたパソコンのハードディスクを修復し、別の新しいパソコンで利用できるように修理した場合、修理した

解決済みの質問:

不正コピーで利用していたパソコンのハードディスクを修復し、別の新しいパソコンで利用できるように修理した場合、修理した業者は著作権に関して違法になりますか?
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 4 年 前.

 知的財産権を専門とする弁理士です。

 少しお尋ねしたいのですが、「不正コピーで利用していたパソコンのハードディスクを修復し」とあるのですが、これは、〝著作権を有する著作物(文章、画像など)〝であって、その著作物を著作権者の承諾を受けずに(無断で)パソコンのハードディスクに複製(ダウンロードなど)して、利用していたパソコンが、故障したので、そのハードディスクに複製されていた〝著作物〝を新しいパソコンに複製(コピー)した場合に、その複製した修理業者の当該行為が著作権侵害になるか否か、という趣旨のご質問ということでよろしいでしょうか?

質問者: 返答済み 4 年 前.

いいえ、違います。


 


私は、パソコン修理業者です。


詳しくは、


 


あるお客様にパソコンを10式納品しました。


これは、正当なライセンスを保有するPCです。


納品後、弊社とは別のソフト開発会社が、このPCに対して不正コピーを伴う業務用アプリケーションをインストールしました。


この、業者のインストール後、お客様自身が別の不正コピーをインストールされたのですが、このPCが故障し別のパソコンもしくは、修理を依頼されております。


 


申し訳ありませんが、大変急いでおります。


何卒よろしくお願いいたします。


 

専門家:  patent777 返答済み 4 年 前.
以下に、場合分けをしてご説明いたします。

1.原則

 業者がパソコンを修理する際に保存されている著作物を別の記録媒体に移し、修理が終了した後に元のパソコンに戻すこと、または、新規のパソコンに保存することは「複製」に該当し(著作権法(以下「著」とします)2条1項15号)、また、業者の当該行為は私的使用に当たらないため(著30条1項)、原則として複製権(著21条)の侵害を構成する可能性が高いと思われます。


2.複製権の制限


 しかし、パソコンの保守または修理の際に必然的に伴う所定の複製行為につきましては複製権が及びません(著47条の4)。


 著47条の4第1項には「記録媒体内蔵複製機・・・の保守又は修理を行う場合には、その内蔵記録媒体に記録されている著作物は、必要と認められる限度において、当該内蔵記録媒体以外の記録媒体に一時的に記録し、及び当該保守及び修理の後に、当該内蔵記録媒体に記録することができる。」と規定されています。


 また、同条2項には「記録媒体内蔵複製機器に製造上の欠陥又は販売に至るまでの過程において生じた故障があるためこれを同種の機器と交換する場合には、その内蔵記録媒体に記録されている著作物は、必要と認められる限度において、当該内蔵記録媒体以外の記録媒体に一時的に記録し、及び当該同種の機器の内蔵記録媒体に記録することができる。」と規定されています。


 さらに、同条3項では「前二項の規定により内蔵記録媒体以外の記録媒体に著作物を記録した者は、これらの規定による保守若しくは修理又は交換の後には、当該記録媒体に記録された当該著作物の複製物を保存してはならない。」と規定されています。


 ここに「記録媒体内蔵複製機器」とは、パソコン等をいい、「内蔵記録媒体」とは、HDD、フラッシュメモリ等をいいます。


 また、「製造上の欠陥」とは、設計不良や不良部品の使用等の理由により、パソコンの製造過程において生じた何らかの瑕疵や不具合をいい、「販売に至るまでの過程において生じた故障」とは、パソコンの製造後から流通過程および店頭販売を経てユーザーの手に渡るまでの過程において生じた瑕疵や不具合をいうとされています。


 本事案におきましては、パソコン購入後の事情によるものと思われますので、1項の規定が関係してくるものと思われます。


 そうしますと、問題となるのは、媒体に記録されている著作物が違法の場合にも1項が適用されるか、ということですが、文化庁の「文化審議会著作権分科会報告書」67頁によれば、「違法に複製された著作物も本条の対象になると考えるべきである」と記載されています。修理業者等は違法か否かの区別をすることが困難であり、また、修理後に当該著作物が消去されるのであれば違法複製物の数が増加しないため、ということです。


 したがいまして、パソコンの修理のために、業者が一時的に著作物を他の媒体に移し、修理後にその著作物を元のパソコンに複製し、その後に一時的に複製した他の媒体に記録されている著作物を削除する場合には(3項)、たとえ違法な著作物であっても、当該業者の行為には複製権は及ばないこととなります。


 なお、新規のパソコンに交換する場合の一時的な複製は、その交換が2項の要件を満たさない場合には、複製権の侵害になると思われます。すなわち、製造上または流通上の何らかの理由による欠陥が原因となってパソコンが故障し交換する場合にのみ、業者による一時的な複製が認められるということです。

質問者: 返答済み 4 年 前.
ご回答ありがとうございました。
ただ、1つ以下の疑問が残ります。
それは、著作権やライセンスを無視して利用されているパソコンであると知ってから、それを承知で別のパソコンもしくは修理して良いかということです。
不正ライセンスを容認しその手助けをしていることにはならないのでしょうか?
専門家:  patent777 返答済み 4 年 前.

 業者様が、不正の事実を知っていることを、業者様以外の者が知っていなければ、事実上、業者様がその事実を知っていた、ということの立証は難しいです。

 しかし、業者様が、不正の事実を知っていることを業者様以外の者が知っているような場合には、文化審議会の報告書で述べられている違法であっても複製を容認するという趣旨に反するので、違法行為が問われる可能性は否定できないと思われます。

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