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yo-shi
yo-shi, 一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門業務)
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 238
経験:  中央大学法学部・文学部卒業。出版社にて校正・編集業務に10年以上従事。書籍の著作権問題に詳しい。
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こんばんは。 私はフリーのクリエイターとして、生計を立てている者です。 私は10ヶ月前から、ある出版社のもと

質問者の質問

こんばんは。
私はフリーのクリエイターとして、生計を立てている者です。

私は10ヶ月前から、あ る出版社のもとで
コミックを執筆しています。
キャラクターや世界観、コミックの内容は、
自分が考えたオリジナルのものです。

現在、単行本2巻が出版され、世にでている状態です。
雑誌掲載はされておりません。

しかし、コミックを執筆したことで自分に支払われる金額や、
出版権などについて、10ヶ月経った今も、
まだ書類上の契約を、出版社と行うことが出来ていません。
(契約はもうちょっと待ってくれ、といつも言われます。)
実質、出版社からずっとお金が支払われていない状態です。

コミックの著作者として、今後
どういったことを主張する権利があるのか。
また、こういったケースの金額の相場などがあれば、
可能でしたら教えていただけると幸いです。

よろしくお願いします。
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  yo-shi 返答済み 4 年 前.
はじめまして。

最初に出版の話があったとき、その対価(質問者様に支払われる金額)はいくらで、いつごろに支払う、という取り決めは、なかったでしょうか。
これは文書である必要はありません。
口頭でも結構です。

「契約」とは、何も契約書を交わさないと成立するわけではなく、口約束でも法的にはれっきとした契約なのです。
契約書は、後で「言った、言わない」にならないようにするための証拠に過ぎません。

ですので、事前に口頭で、「この作品の印税はいくらで、いつ支払います」等の取り決めがあれば、契約は成立しています。

契約が成立しているのに、一方(出版社)だけが義務を履行しないのは、債務不履行として裁判所に訴えることが可能です。
その際、出版社に損害賠償を求めることもできます。
(実際にどれくらいになるのかは、ケースバイケースなので、弁護士に相談する必要があります)

また、出版をやめさせるように求めることも可能です。
(他社からの出版を模索することになります)

それから、ご質問のような状況の場合、契約が成立していたとして、出版社に認められているのは「非独占的出版許諾」になると考えられます。
これは、著作者が出版社に「あなたの所で出版してもいいよ」という契約で、他の出版社から出版することは、原則として妨げられません。
ですので、支払いをしない出版社に対して、「他社からの出版も検討中だが、できれば貴社で続けて出版したいので、速やかに支払期限を明示してほしい」と伝えてみるのも一案だと思います。
(契約の相手方の出版社でしか出版させない「独占的出版契約」や「出版権設定契約」の場合は、強力な権利のため、契約書にその文言が明示されていないと、出版社としてもその主張はしづらいと思います)

相場というのは、申し訳ないのですが、ケースバイケースで何とも言いにくいです。

まず、一般論でお答えいたしました。
詳しい状況を教えていただけましたら、もう少し突っ込んでお答えできると思います。
よろしくお願いいたします。

===============================
書籍の著作権問題には特に精通しています。「著作権は怖いモノ」という意識が少しでも軽くなるお手伝いができれば、と思います。
ご質問の解決につながりましたら、評価を入力していただきますよう、お願いいたします。
質問者: 返答済み 4 年 前.

迅速なお返事、ありがとうございます。
追加でご質問させてください。


 


まず、口頭での契約についてですが、
出版社の代表は、
「10000冊売れたとしたら、その利益の半分はお前にやる」
「大丈夫大丈夫」
とだけ言っていたのを覚えています。


 


実際には、ディレクション側のミスなどもあり、
500冊程度しか売れていません。


 


そういった状況で、
著作権(出版権?)など、
自分が主張できる権利を教えていただけますと幸いです。

専門家:  yo-shi 返答済み 4 年 前.
ご返信ありがとうございました。

業界の常識から考えまして、出版社の「利益の半分は……」という発言は、本気とは思えません。
通常、著者への印税は、紙の本で定価の5%~20%、多くは10%です。
電子書籍になるとまた変わりますが、ここでは考えなくてよいと思います。
そうすると、定価1000円の本だと1冊100円、1万冊売れたなら100万円、が印税となります。

出版社に入る金額は、だいたい30~40%くらいです。
ただし、その30%から印刷費や宣伝費、人件費を引くので、利益なんてそれほど残りません。
「利益」が何を指すのかは分かりませんが、本当に経費を差し引いた利益だけなら、その半分と言ってもそれほどの額ではないと思います。

それよりも、印税分を10%、確保されたほうがいいかな、と思います。


そこで、質問者様が主張できる権利ですが、
1,印税支払いを請求できる債権
2,著作権
の2とおりがまず考えられます。

1は、口頭であっても、出版するという契約が成立し、出版社は実際に出版しています。
これは質問者様の著作物を「複製」(著作権法21条)し、「頒布」(同26条)している行為になります。
特別な取り決めがなかったとすれば、通常、有償で行われますから、著作権者たる質問者様は、出版社に対し、対価の支払いを請求できます。
これがこの「債権」です。
出版社は、支払う義務(印税支払い債務)があると考えられますが、履行していないため、出版社は「債務不履行」として、損害賠償の責任を負います(民法415条)。

2は、質問者様が著作権者として、著作物(執筆されたコミック)を「複製」「頒布」する権利をお持ちです。
ご自分で「複製」「頒布」するだけでなく、他者に許諾する権利もお持ちです。
今回は、出版社に許諾された形と考えられます。
そこで、その許諾を取り消すことで、出版をやめさせることはできます。
そして、他の出版社を探すという手段も考えられます。

1と2は別々なのではなく、2に基づいて1があります。

以上のことから、出版社には印税を支払う義務があり、質問者様には受け取る権利があります。
請求しても出版社が支払わない場合は、裁判所を通じて強制することが可能です。
ただ、裁判となると費用も労力もかかりますし、まさか出版社がそこまでして支払いを拒むとも考えにくいです。
従いまして、まず弁護士を通して出版社に連絡し、請求されることをお勧めいたします。
ほとんどの場合は、それで解決するはずです。

すぐに依頼できる弁護士のお心当たりがあればよいですが、そうでなければ、自治体が主に開いている無料法律相談を利用されるか、法テラスに相談してみてください。

法テラス
http://www.houterasu.or.jp/chihoujimusho/index.html


以上、ご回答いたします。
またご不明な点は、お尋ねくださいませ。
yo-shiをはじめその他名の特許・商標・著作権カテゴリの専門家が質問受付中
専門家:  yo-shi 返答済み 4 年 前.
評価を頂きまして、ありがとうございました。
またお困りのことがございましたら、ご質問くださいませ。
質問者様のますますのご活躍を心より応援しております。
質問者: 返答済み 4 年 前.

どうもありがとうございました。


今後の決断の、参考にさせていただきます。

専門家:  yo-shi 返答済み 4 年 前.
ご自分の作品を出版までされているということは、素晴らしいことと思います。
今後は、できるだけ事前に文書で契約書を作っておくことをお勧めいたします。
何も、形式を調えなくても構いません。
覚書程度でも法的効果はあまり変わりませんし、あるのとないのとでは問題の解決にかかる労力が格段に違います。

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