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patent777
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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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著作権の侵害についてお伺いします。 私は以前、ある医学関連情報のニュースを取得できるサイトの有料会員になっていまし

解決済みの質問:

著作権の侵害についてお伺いします。
私は以前、ある医学関連情報のニュースを取得できるサイトの有料会員になっていました。
このサイトの有料会員には、このサイトが発行 するメールなどで、新しく発表された論文のおおまかな内容と、その論文やニュースの所在を取得できます。
このサイトで入手した情報をもとに、自分が読みたい論文の存在を知り、読むことができました。
自分が入手したデータと、このサイトを通じて得た論文などを総合して、執筆をするに至りました。
引用したり参考にした論文の表題や、所在はきちんと参考文献として記しました。
出版社も、私の執筆における引用や参考文献の表し方は間違っていない、と言うので大丈夫だと思います。
しかし、参考にした論文の所在を得たニュースサイトの著作権を侵害していないか心配しています。
このサイトの紹介文は非常によくまとまっていて、論文を読んだ私の要約も結局、このサイトのものに似通ってしまったところがあります。
著作権の侵害になってしまうのでしょうか?
また著作権の侵害となっている場合、どの程度の損害賠償になるのでしょうか?
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 4 年 前.
 知的財産権を専門としている弁理士です。
 質問者様の要約がサイトの紹介文と似通っているとのことですが、それが複製ないしは翻案となれば、著作権の侵害になります。

 では、どのような場合に複製になるかにつきましては、複製概念を確立した有名な最高裁の判例では、複製とは「既存の著作物に依拠し、その内容及び形式を覚知させるに足りるもの」と判示しています。

 質問者様は、サイトの紹介文を読んでいるようですが、自己の要約を作成するに際して、独自に創作したとしても、結果としてサイトの紹介文と似通ってしまえば、その紹介文を読んでいるという事実からして、その紹介文に依拠していると判断されると思われます。

 ご質問にある「似通ってしまった」のがどの程度なのかが問題となってきます。

 紹介文と質問者様の要約を比較した場合、その異なる部分が、本質的な特徴部分(著者の思想又は感情が表現されている部分、端的にいえば創作性のある部分)ではなく、何ら創作性のない部分であり、著者の創作性のある部分が、同一の部分であれば、複製と判断される可能性が高いです。

 反対にその異なる部分が本質的な特徴部分であれば、複製ではないと判断されることになると思われます。

 また、翻案につきましては、翻案とは、質問者様がご自分より先に創作された著作物に修正増減を施し、新たに創作性のある表現を付加しても、質問者様の創作した著作物が先に創作された原著作物に依拠し、かつ、原著作物の表現上の本質的な特徴を直接感得することができる場合をいいます。

 そして、そのように改変されたのであれば、質問者様の著作物は原著作物の翻案となり、著作権の侵害となります。この場合でも、質問者様の作品は二次的著作物として別個に著作権は発生します。

 少し、ややこしい表現で理解し難いかもしれませんが、大雑把に言いますと、複製といえるほどには原著作物と近似していないが、全く別の著作物ともいえない著作物。あるいは、複製といえるほどではないが、それでもなお、二次的著作物から原著作物を直接想起させるほどに似ているといったようなものです。

 実際には、どのような行為が翻案に該当するかは、著作物の種類や表現態様などによって異なり、確定的な基準は存在せず、ケース・バイ・ケースで判断せざるをえません。また、複製と翻案の厳密な境界も存在しないのが実情です。

 質問者様の要約からサイトの紹介文が想起されるようでしたら、翻案となると思っていただいた方がよろしいかと思われます。

 損害賠償につきましては、相手方の受けた損害の程度によって異なってきますので、具体的な金額を申し上げることはできませんが、著作権法に損害額の算出規定があります。

 著作権法114条において、損害の額の推定を規定しています。これによりますと、侵害の行為によって作成された物を譲渡した場合、その譲渡数量に、著作権者がその侵害行為がなければ販売することができた物の単位数量当たりの利益額を乗じた額であって、著作権者の販売等の能力に応じた額を超えない限度で著作権者の損害額とする。ただし、著作権者が販売することができない事情があるときは、その分を控除する(同条1項。)

 また、譲渡数量や単位数量あたりの利益額の算出が困難なときは、侵害者の利益額を著作権者の損害額と推定する、とあります(同2項)。

 この辺が賠償額の参考になると思われます。もちろん、故意や重大な過失がなかった場合には、賠償額は軽減されますし、これらはあくまでも「推定」規定ですので、実際はこれらよりも損害額が少ないことを立証できれば、より少額の賠償で済むことになります。

質問者: 返答済み 4 年 前.

1ページあたり560文字、総ページ数が200ページほどあり、そのうち2つの文章が酷似しています。


例えば、この出版物が5000部売れたとすれば、どのくらいの損害額を予想すればいいでしょうか。

専門家:  patent777 返答済み 4 年 前.

 先にご説明しましたように、譲渡数量(5000部)に1部当たりの利益額を乗じた額による場合、または質問者様の利益額がそのまま損害額となる場合、例えば、質問者様の利益額が純利益とした場合には、売上額(5000部×1部当たりの単価)ー仕入原価ー変動費用(人件費や販売費など)ー固定費用(租税公課や地代・家賃など)で算出された額となります。

 また、これらの算定が困難であれば、ライセンス料相当額となることも考えられます。この場合ですと、著作権者がすでに他者に設定している料金や業界相場に基づき算出された額ということになると思われます。ライセンス料相当額であれば、おおよそ、売上額の3~10%程度となるのかもしれません。

質問者: 返答済み 4 年 前.

ご返答ありがとうございます。


 


> ライセンス料相当額であれば、おおよそ、売上額の3~10%程度となるのかもしれません。


 


とありましたが、ここで言う売上額は、「著作権を侵害した側」が得た売上額、ということですか?

専門家:  patent777 返答済み 4 年 前.

 そうです。侵害した側の売上額ということです。

 ただし、あくまでも参考程度にとどめておいてください。

 実際の訴訟におきましては、証拠の内容、主張・立証の方法などによって、額が変動することは十分にありえます。

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