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yo-shi
yo-shi, 一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門業務)
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 228
経験:  中央大学法学部・文学部卒業。出版社にて校正・編集業務に10年以上従事。書籍の著作権問題に詳しい。
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先日写真スタジオで子どもの七五三写真を撮り、うち十枚ほど現像しました。台紙付きで一枚6300円でした。受け取りの際デ

質問者の質問

先日写真スタジオで子どもの七五三写真を撮り、うち十枚ほど現像しました。台紙付きで一枚6 300円でした。受け取りの際データの保存期間を聞くと一年間でその後破棄するということでした。子どもの写真を破棄されるのは嫌なので一年後にデータをもらえないかときくと「データも商品として販売しているので一枚分につき6300円お支払いいただけないと渡せない」とのことでした。保存期間が一年としているならスタジオの主張される著作権も一年で失効するのではないのですか?こちらの姿が写っているいるデータを破棄する権利はあるのですか?CD-ROMや手数料等を支払って渡してもらうように言うのは不可能でしょうか
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 4 年 前.

 知的財産権を専門とする弁理士です。

1.著作物性について

 まず、七五三の写真が著作物に該当するかどうかについてご説明します。そもそも著作物でなければ著作者人格権及び著作権(以下「著作権等」とします)は発生しません。

 著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したもの・・・」をいいます(著作権法(以下「著」とします)2条1項1号)。すべての創作物が著作物になるのではなく、制作者の思想や感情が創作的に表現されて初めて著作物となります。

 写真につきましは、創作性を認めることのできない自動証明写真、プリクラ、監視カメラの写真や、写真を複製手段として使った場合、例えば、芸術作品などを忠実に再現した複製写真を除き、著作物性が認められる可能性が高いです。

 七五三の写真におきましても。単に被写体であるお子さんを機械的に撮ったものではなく、構図や配置、どのようなアングルで捉えシャッターをきるか、光線の照射方法や陰影の有無や付け方をどうするかなどの写真技術によって思想または感情を創作的に表現されたものといえ、また、撮影後の現像、焼付け、などのプリント処理の段階においても技術的な創意工夫がなされているはずですので、本事案における七五三の写真は著作物となる可能性があります(著2条1項1号、10条1項8号)。

2.著作権者について

 著作権等は著作者に原始的に生じます(著17条1項)。

 著作者とは、著作物を創作する者をいいます(著2条1項2号)。

 写真の著作物につきましては、創作者である撮影者に著作権等が生じます。

 そのため、スタジオで七五三の写真を撮影したカメラマンに著作権等が生じます。撮影したカメラマンが写真店主であればその店主が著作権者となり、店主とカメラマンが異なれば実際に撮影したカメラマンが著作権者となります。

 ただし、カメラマンが著作権者の場合、店主との間で、著作権の譲渡契約を結んでいる場合には、著作権は店主が有することになります(著61条)。

 そして、著作権者は、著作物である写真について、使用したり、収益をあげたり、処分したりすることができます。

 そのため、著作権者は、七五三の写真やそのデータを破棄することも可能となります。

3.著作権の保護期間について

 著作権の保護期間は、原則として、著作者の死後50年を経過するまでの間です(著51条)。

 したがいまして、例え写真やデータを破棄しても著作権自体は消滅しません。権利が消滅したのではなく、著作物を破棄したにすぎませんので、著作物の破棄によっては著作権等は消滅しません。

4.譲渡契約について

 手数料を支払って写真データが記録されているCD-ROMを渡してもらうことはできます。

 これは著作権の譲渡とは関係なく、すなわち、著作権の問題とは関係なく、通常の売買契約の問題ですので、写真データの所有者(店主など)から写真データの譲受の契約を結べばいいことです。

 ただし、写真や写真データを譲り受けた場合、質問者様はそれらの所有権は有することになりますが、所有権と著作権等とは別個の権利ですので、たとえ、写真やCD-ROMを買い受けても著作権までは譲り受けたことにはなりませんのでご注意ください。

 著作権まで欲しいのであれば、別途、著作権の譲渡契約をする必要があります。

 なお、蛇足ながら付け加えますと、著作者人格権はその名のとおり「人格権」ですので、著作権法上、契約によって譲渡できるものではありません。譲渡ができるのは「著作権」です。そのため、例え著作者人格権についての譲渡契約を結んでも著作権法上は、その契約は効力を有しません。

質問者: 返答済み 4 年 前.

写真現像を依頼する時点ではCD-ROMにデータ保存する形で購入できるとは向こうから説明はなかったので、まったく念頭になく写真として購入し、一枚当たり6300円支払いましたが、先にメールに書いたやり取りの中でこちらから聞いたと きにデータも商品として一枚分6300円で売ると言われ、それなら全部現像せずデータの形で購入もできたのかと後で知りました。もう購入し、支払済みの写真一枚分のデータにも同じ代金を出して買わなくてはいけないものですか?「二重取り」されるような感覚が否めません。最初に選択肢や金額を明確に提示する義務はないのですか?

専門家:  yo-shi 返答済み 4 年 前.
はじめまして。
私も、子供の写真を、写真館で撮ってもらった経験があります。
そこでは、撮影直後には(金銭を支払っても)データを受け取ることはできず、現像のみでした。その際の料金は、質問者様と同じように、1枚につき3,000~8,000円くらいでした。
現像して購入したのは数枚ですが、実際に撮影した画像は数十枚ありました。
購入した写真以外のデータは、すぐに削除される、とのことでした。
そして1年後に、“購入した写真”に限って、そのデータが入ったCD-ROMを購入することができました。ただし、これは別に料金を支払う必要がありました。

さて、なぜこうなっているかというと、前の回答にもありましたように、「写真の著作権」は、「撮影者」が持っているからです。撮影者とは、質問者様の場合、写真スタジオになります。
著作権は、創作行為に対して発生するのですが、写真の場合は「撮影」という行為に著作権が発生し、お子様はモデルになっただけ、という状況なのです。
お金を誰が出すか、は問題になりません。
(ただし、お子様にも肖像権がありますので、写真スタジオが勝手にその写真を販売したり配ったりできるわけではありません)

そこでその写真の著作権ですが、来年から50年間、存続します。従って、写真を現像したり、CD-ROMに焼いたりして誰かに渡す権利は、あと50年、写真スタジオが持っています。
この「誰か」には、質問者様も含まれています。
質問者様が利用された写真スタジオで有料で画像データを販売するのも、私の利用した写真館で1年後にならないと画像データを販売しない、としているのも、それを自由に決められる法律上の権利があって、行っていることなのです。
また、現像した写真と、データのコピーは、別の物なので、それぞれをセットもしくは別々に販売するのも、写真スタジオが決めることができます。
破棄するのも、写真スタジオが写真を持っている限り、自由です。

理屈はこれくらいにしておきます。
質問者様が納得がいかないお気持ちは、私も同じ立場としてよく分かります。

写真スタジオは、写真を撮ることで商売をしています。
そのため、撮影した画像データ(昔ならフィルム)が、命なのです。
それをどのような形で利用者に販売するかを、利用者の要望と自らの収益との間で一生懸命考えています。
なので、現像して受け取った写真のデータにもかかわらず、質問者様が自由にできないようにしているのも、一つのビジネスモデルであると言えます。

そこで、ご質問のケースですが、おっしゃるとおり、撮影前に、データでも購入できる旨の説明がなかった点は、確かに不親切だと思います。
先にそういう選択肢も説明してほしいですよね。
ただし、そのことを説明する義務があったかというと、ちょっと難しくなります。
現時点では、写真スタジオを利用する客は、データよりも、現像した写真を購入したいと思って来店することが多いからです。
今後、「現像はしなくてもいいから、データだけ欲しい」という客が増えると、撮影のみでデータ渡し、というビジネスモデルの写真スタジオも増えるかもしれません。

質問者様は現像された写真を購入された、ということで、「これを返すからデータだけ売ってくれ」と交渉して、写真スタジオが納得すればいいですが、かなり難しいと思います。現像にはすでに費用がかかっているので、その分の費用を支払わないと、スタジオは損害を被ってしまうからです。
そうなると、残念なことではありますが、現像された写真はそのままで、データを別途購入されるのが、一般的な解決方法かな、と思います。
それでも、「スタジオから事前の説明がなかった」ことを理由として現像写真代の返金とデータの引き渡しを求めることになると、裁判を起こすのも一つの手ではありますが、費用と手間のかかる割りに得られるものは少ないと思いますので、お勧めいたしません。

写真スタジオとしても、画像データを安易に販売してしまうと、プリンタ技術が進歩した昨今、現像写真が売れなくなってしまうので、必死なのでしょう。
私個人としては、一度現像した写真なら、データもおまけにくれるか、安価で販売してくれてもいいように思いますが、その金額を決めるのは写真スタジオなので、何とも言えません。
そういうビジネスをやっている写真スタジオを見つけることができればベストなのですが。

私は、画像データの入手に1年待てなかったので、しかたなく、写真そのものをスキャナで取り込んで、画像データにしました。
最近はコンビニやキンコーズ等でも結構高性能な大型スキャナがありますので。

デジタル時代の今、利用者のニーズに細かく応えてくれるサービスの登場を、望みたいですね。


個人的な体験も含めて回答いたしましたが、いかがでしょうか。
ご不明な点は、またお尋ねくださいませ。
よろしくお願いいたします。


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専門家:  yo-shi 返答済み 4 年 前.
評価を頂きましてありがとうございました。
お力になれたなら幸いです。
またお困りのことがありましたら、ご質問くださいませ。

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