JustAnswer のしくみ:
  • 専門家に質問
    知識豊富な専門家があらゆる質問にお答えするために常に待機しています。
  • 専門家が丁寧に対応
    E メールやサイト内オンラインメッセージなど、さまざまな手段で回答を通知。必要に応じてフォローアップの質問をすることもできます。
  • 満足度 100% 保証
    専門家からの回答を確認し評価をすることで、支払うかどうかを決めます。
patent777に今すぐ質問する
patent777
patent777, 弁理士資格を取得
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 497
経験:  特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
61167350
ここに 特許・商標・著作権 に関する質問を入力してください。
patent777がオンラインで質問受付中

お世話になっております。 仕事上、スケジュールが何本もあるため、自分でPC作成していますが、それが仕事仲間の中で好

解決済みの質問:

お世話になっております。
仕事上、スケジュールが何本もあるため、自分でPC作成していますが、それが仕事仲間の中で好評で、印刷会社に依頼しようと思うのですが、その前に、特許が取れるかは別として何かアクションを起こしておいた方がいいのかわからず、質問させていただきました。
宜しくお願いします。
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 4 年 前.

知的財産権を専門とする弁理士です。

もう少し詳しく状況を説明していただきたいのですが、質問者様が作成して特許を取得したいとお考えになっている物は、何でしょうか?

スケジュール表のようなものなのでしょうか?

と申しますのは、特許を取得する前提として、特許法上の「発明」に該当することが大前提となります。

法上、「発明」とは「自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のもの」と規定されています(特許法条2条1項)。

また、場合によっては意匠権の取得の可否についても検討する必要があり、その「意匠」についても意匠法で定義されています。

そのため、権利化の対象を明確にする必要がございます。

よろしくお願いします。

質問者: 返答済み 4 年 前.

早速の回答ありがとうございます。


印刷をしたいのは、スケジュール帳です。


仕事の仲間の意見ですが、どこを探しても売っていないタイプのものだそうです。


印刷会社にお願いすると、データは行ってしまうので、印刷会社で商品化する事は可能だと思います。


その点の対策等をお聞かせいただければと思います。

専門家:  patent777 返答済み 4 年 前.

 スケジュール帳が知的財産権による保護の対象となるかどうかを検討してみます。

 知的財産権については、技術的思想を保護する特許権と実用新案権、物品の美的外観を保護する意匠権、マークに付いている信用を保護する商標権、思想または感情を保護する著作権があります。

 これらのうち商標権は本事案とは関係がないので対象から外します。

 1.特許権、実用新案権

 特許権を取得するには、先にご説明しましたように特許法(以下「特」とします)上の「発明」であることが前提となります(特2条1項)。

 また、実用新案権を取得するには、実用新案法(以下「実」とします)上の「考案」であることが前提となります。

 ここに発明とは「自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のもの」をいいます(特2条1項)。

 また、考案とは「自然法則を利用した技術的思想の創作」をいいます(実2条1項)。すなわち発明から「高度」という要件を除いたものが考案ということです。

 この「自然法則を利用した」とは、自然界において経験的に見出される法則を利用していることを意味します。

 そのため、 自然力を用いない純知能的、精神的活動によって発見され案出された法則を排除することをも意味しているとされています。

 具体的には、数学・論理学の法則、計算方法、作図法、暗号、人為的取決め、経済学・心理学上の法則などを利用したものは含まれません。

 これらの解釈に当てはめて考えますと、スケジュール帳は自然法則の利用とはいえず、法上の発明や考案には該当しないと考えられます。

 例えば、蛍光塗料などを含有したスケジュール帳であって、周りが暗くても光るといったような何らかの技術的特徴を有しているのであれば、発明や考案の対象になるでしょうが、技術的特徴がなく、単に従来にないものというのでは、特許権等の取得はできません。

 2.意匠権

 意匠権を取得するには、意匠法(以下「意」とします)上の「意匠」であることが前提となります。

 ここに意匠とは「物品の形状、模様もしくは色彩またはこれらの結合であって、視覚を通じて美感を起こさせるもの」をいいます(意2条1項)。

 この点、スケジュール帳は「物品」であり、そこに施された形状、模様、色彩またはこれらの結合について、「意匠」として保護対象になると思われます。

 意匠権を取得するには、「意匠」ということだけでは取得することができません。

 出願をして、審査に通らなくてはなりませんが、そのためには拒絶理由(意17条)に該当しないことが必要となります。

 拒絶理由は種々ありますが、本事案で特に気になるのは、新規性と創作非容易性です(意3条1項、同2項)。

 新規性とは、出願前に意匠を公知とした場合には新規性を喪失して拒絶されるというものです。また、創作非容易性とは、出願前に公知となった意匠から容易に創作できる意匠につては拒絶されるというものです。

 いずれも出願前に意匠を公知としてしまった場合には、拒絶されるということです。

 最も、例外がありまして、公知となった日から6月以内に出願し、所定の手続をすれば新規性や創作非容易性を喪失していないものとして取り扱われます(意4条)。

 ご質問には、「仕事仲間に好評で」とありますので、すでに公知としてしまったように思われます。そのため、その日から6月以内に例外手続きとともに意匠の出願をする必要があります。でなければ、意匠権は取得できません。

 なお、「公知」とは、人数の多少は関係せず、守秘義務のない者一人にでも意匠を見せたら公知となります。

 3.著作権

 著作権の保護対象である著作物とは「思想または感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」をいいます(著作権法(以下「著」とします)2条1項1号、同法10条)。

 スケジュール表だから著作物になるとか、またはならないというのではなく、そのスケジュール表に質問者様の「思想または感情」が「創作的」に「表現」されているかどうかで判断されます。模倣でなく、何らか個性が表現されていれば、保護対象となるはずです。

 著作権はいわゆる無方式主義(著17条2項)を採用していますので、何らの手続き、登録、申請などをしなくても、著作物の発生と同時に自動的に著作者に発生します。ただ、後々の争訟に備えて、証拠として登録するようなことはありますが、権利の発生とは関係ありません。

 したがいまして、意匠権と著作権につきましては、条件付きではありますが、権利化を図ることができると思われます。




patent777をはじめその他名の特許・商標・著作権カテゴリの専門家が質問受付中

特許・商標・著作権 についての関連する質問