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satohk555
satohk555, 弁理士
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 20
経験:  2010年弁理士試験合格
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デジタルコンテンツの二次利用についてお尋ねいたします

質問者の質問

 Web上に自分の分身を作り、髪形や衣装、アクセサリーなどを着せ替えて楽しむ「アバター」というサービスがあります。制作会社は提携先企業の商品をデジタルアイテム化し、大手ポータルサイトなどで配布します。


まず、このこと自体、著作権法上の「二次的著作物」と理解して宜しいのでしょうか。


 


 また、制作会社とその提携先企業の契約が終了した場合、 アバターユーザーが 購入したアイテムを独自に組み合わせて作成した画像を私用目的で使用することは 不可と考えるべきでしょうか。


 


ご教示のほど宜しくお願い申し上げます。

投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  satohk555 返答済み 4 年 前.

はじめまして。特許事務所勤務に勤務する弁理士です。

 

第1のご質問については、貴殿のご理解のとおり、「アイテム」は原著作物である「商品」をデジタルアイテム化、すなわち翻訳・翻案等(著作権法第27条)して創作された著作物なので、二次的著作物に該当します。

 

先ず、アイテムの元になる図柄な どの商品の原著作者である提携先企業は、制作会社に第27条の権利(翻訳・翻案権等。すなわち二次的著作物を創作する権利)を許諾する旨の契約をしているはずです【契約1】。次に、制作会社は当該【契約1】において 許諾された翻訳・翻案権等(著作権法第27条)に基づき、商品をデジタルアイテム化することによりアイテムという二次的著作物を創作します。ここで、原著作者は二次的著作物の上にも著作権を有します(著作権法第28条)。つまり、「アイテム」は、契約で別段の定めをしていない限り、制作会社と提携先企業の共同著作物であるという意味です。

 

次に、かくして創作されたアイテムを対象として、当該アイテムの著作権者である制作会社はアバターユーザーに一定の範囲での利用を許諾する契約をしているはずです(著作権法第63条第1項)【契約2】。よって、アバターユーザーはその契約において定められた利用方法及び条件の範囲内において当該アイテムを利用する権利を有しています(著作権法第63条第2項)。

 

以上、複数の登場人物、著作物、著作権、契約が出てきましたので、2番目の質問に答える前にここで一旦事案を整理します。

 

●提携先企業     :「商品」(現著作物)の著作権者、

              「アイテム」(二次的著作物)の共同著作権者

【契約1】提携先企業と制作会社の間の契約

●制作会社      :「アイテム」(二次的著作物)の共同著作権者

【契約2】制作会社とアバターユーザーの間の契約

●アバターユーザー :「アイテム」の使用許諾を受けた者

 

前置きが長くなりましたが、2番目のご質問にお答えしますと、アバターユーザーである貴殿がそのアイテムを利用する権利(著作権法第63条第2項)は、【契約2】に基づくものですので、提携先企業と制作会社の【契約1】がどうなろうと一切影響は受けません。加えて、そもそも、原著作物と二次的著作物はあくまで別の著作物であることには変わりがありません。従って、貴殿は制作会社との【契約2】さえ有効であれば、提携先企業と制作会社との【契約1】が終了した後でも、引き続き当該アイテムを利用することができます。

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質問者: 返答済み 4 年 前.

ご丁寧なご回答、大変参考になりました。


どうもありがとうございます。

専門家:  satohk555 返答済み 4 年 前.

早々にご評価いただきまことにありがとうございました。

 

今後も何かありましたらどうぞ遠慮なくご相談ください。

専門家:  satohk555 返答済み 4 年 前.

評価後でまことに申し訳ありませんが、一つ大事なことを申し上げるのをうっかりしていました。大筋の結論は変わりませんが、若干の注意点があります。

 

回答の中で、「つまり、「アイテム」は、契約で別段の定めをしていない限り、制作会社と提携先企業の共同著作物であるという意味です。」と申し上げましたが、これは「二次的著作物は当然に共同著作物になる」との誤解を招く誤った表現でした。この点深くお詫びいたします。二次的著作物は常に共同著作物になるとは限らず、アイテムが共同著作物でない場合には、本来は二次的著作物の原著作者である提携先企業の同意も必要となります。

 

もっとも、制作会社がWebサイト上で公に販売しているからには、【契約1】の中ですでに提携先企業の同意は得られていると考えるのが普通であり、【契約1】が後日解消されたとしても【契約1】が有効であった時期に作成して販売したアイテムについて、提携会社(原著作権者)が遡及的に利用許諾を取り消すなどということは先ずありえないと考えられます。

【契約1 】がそのような内容(契約解消・解除の場合、有効期間中にした許諾は遡及的に撤回するなどという取り決め)だったら、制作会社はこわくてアイテムの販売などできっこありません。

 

いずれにせよ、制作会社はそのアイテムの著作権者であることに変わりはなく、 ましてや、貴殿は【契約2】で許諾を受けてそのアイテム(二次的著作物)の著作権者である制作会社にきちんと料金を払っておられていますので、【契約1】が許諾が遡及的撤回がありうるという極めて不条理な内容になっていない限り、その【契約2】の範囲内での利用は問題ないことには変わりはありません。

 

それでも、やはり心配ということでしたら、念のため【契約2】の内容を再度ご確認いただきその制作会社に確認することをおすすめします。

 

最初の回答に不備がありましたことをお詫び申し上げます。と同時に(ジャストアンサーの仕組みでそれができるなら)評価を低く付け直していただいても結構です。

 

何卒よろしくお願い申し上げます。

質問者: 返答済み 4 年 前.


いま再度のご回答に気付きました。


ご指摘の件は誤解しておりませんので大丈夫です。


本当にありがとうございました。

専門家:  satohk555 返答済み 4 年 前.

了解です。安心しました。

どうもありがとうございました。

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