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satohk555, 弁理士
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 20
経験:  2010年弁理士試験合格
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アイドルのファン同志のコミュニケーションツールとしてのグッズを製作する場合、写真やアイドル名称、イラストなど使用しな

質問者の質問

アイドルのファン同志のコミュニケーションツールとしてのグッズを製作する場合、写真やアイドル名称、イラストなど使用しない場合でも著作権など発生するのでしょうか。
グッズの内容としては、ファンにしかわからない言葉やイラスト(公式のモノとしてではない)を
使用しています。また、それらを製作するにあたり所属事務所に許可が必要になりますか。
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  satohk555 返答済み 4 年 前.

はじめまして。特許事務所勤務の弁理士です。

 

他人の著作物を模倣すると複製権(著作権法第21条)の侵害になりますが、他人の著作物に依拠することなく独自に創作した著作物は、当然のことながら自己の著作物になり自由に使うことができます。ちなみに著作権の発生にはいかなる方式も要さないとされていますので、著作物の創作と同時に著作権 が発生します。これを無方式主義といい、これは例えば特許権が出願して登録されなければ発生しないのと対照的です。従い、貴殿の著作物の全部または一部が事務所が所有権を有する著作物を模倣するものでない限り事務所の許諾は不要であり、貴殿が著作物を創作したと同時にその著作物につき貴殿の著作権が発生し、貴殿はその自ら創作した著作物を自由に使うことができます。

 

なお、著作物とは「思想または感情を創作的に表現したも のであって、文芸、学術、美術または音楽の範囲に属するもの」と定義されていますので(著作権法第2条第1項第1号)、創作性がないものは著作物には該当しません。アイドルの写真、イラストなどは著作物に該当する場合が多いと考えられますが、アイドルの個人の実名は著作物には該当しません。もっとも、いわゆる芸名、ステージネームなどは個人の氏名とは異なり「創作性」がありますので著作物と解される可能性はあります。なお、個人の氏名の場合には著作権は発生しませんが、徒に乱用すると、いわゆるパブリシティー権に抵触する可能性がありますので、この点は注意を要します。

 

さらに、念のために申しあげておきますと、過去の裁判例(東京高裁平成14年2月18日判決)に、著作物の「複製」とは「 著作物を、その美的要素を一般人が直接感得できる程度に再現すること」であると定義した事例があり、全くのデッドコピーでなくてもある著作物に特有の特徴が含まれていて誰が見てもそのもとになる著作物を思い浮かべるほど類似していると「複製」(模倣)と解されるおそれがありますので、この点は注意が必要です。

 

以上でお答えになっていますでしょうか。

質問者: 返答済み 4 年 前.


早々のご回答ありがとうございます。


実名をあげてもう少し詳しく説明しますと、ももいろクローバーZというアイドルユニットがありそのファンのことを「モノノフ」と呼んでいます。(「モノノフ」自体は商標登録されていないと思います。)


このモノノフのためのグッズを製作・販売したいのです。その商品に、アイドル名称は使いませんが、「モノノフ」やメンバーの呼称(下の名前、ニックネームなど)、「Z」という文字、メンバーの特徴をあしらった形状、言葉などを表現しようとしています。


もう一度、グッズ企画販売会社に打診し、それでもダメなら事務所へも打診しそれもダメなら自主製作販売しようと考えています。


再度、お手数をお掛けしますが著作権、パブリシティー権的にはどう判断されるのかご回答よろしくお願いします。


 

専門家:  satohk555 返答済み 4 年 前.

メンバーの呼称(下の名前、ニックネームなど)、「Z」という文字、メンバーの特徴をあしらった形状、言葉のうち、ちょっと気になるのがニックネームです。それ以外は大丈夫と思います。

 

そのニックネームが、独創性があり(誰かが偶然同じものを考え付くことが考えにくいほどユニークという意味)、かつ世間一般にそのニックネームを聞けば「ああ、あの人だな」と思うぐらい有名なもの(例えば松任谷由美さんの「ユーミン」)である場合は注意が必要と思われます。

 

例えばAKB48の前田敦子さんのニックネーム「あっちゃん」は、非常にありふれたものであり、AKB48の前田敦子さんの以外にも「あっちゃん」のニックネームで呼ばれている人はたくさんいると思われますので独創性があるとは言えず、従って「あっちゃん」を使ってもまずパブリシティー権の問題は生じないと考えられます。

 

また、そのニックネームが一部のファンの間では有名であったとしても、世間一般ではそれほど有名でない場合はパブリシティー権の問題は生じないと考えられます。

 

どうしても心配でしたら、市役所の法律相談コーナーの弁護士さんい聞いてみることをお勧めします。

 

さらなるご質問がありましたら、どうぞご遠慮なく。

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専門家:  satohk555 返答済み 4 年 前.

ご評価どうもありがとうございました。

ご評価いただいた後ですが、あとひとつご注意いただくべき点に気がつきましたので述べ添えさせていただきます。

 

「メンバーの特徴をあしらった形状」についてです。ちょっと話が遠いかもしれませんが、似顔絵がパブリシティー権を侵害する可能性があるという説もあります。現在のところ似顔絵がパブリシティー権を侵害すると判事された判例はないのでグレーな領域ではあるのですが、あまり露骨にその本人の特徴を表現する形状は避けたほうがいいと思います。

 

例えば、ほとんど実物と変わらないくらい精密に描いた似顔絵は、実質的にその人の写真を使うのと大差なく、これは「有名人の顧客収集力を利用して営利を得る行為」であると主張され、上記のとおり判例はありませんが、下手をするとパブリシティー権の侵害に問われる可能性はゼロではありません。 もっとも、精緻な似顔絵はパブリシティー権は逃れても肖像権には引っかかってしまうと考えられます。

 

一方、例えば、髪の毛が長いとか背が高いとかありふれた特徴を組み合わせ形状のグッズであり、そのような特徴がある人は世の中にいくらでもいるようなものであれば、たとえ一部のファンから見たときそれがももいろクローバーZの中の特定のメンバーを想起させるものであったとしても、そのグッズ販売が直ちに「有名人の顧客収集力を利用して営利を得る行為」になるとまでは考えにくいので、この場合はパブリシティー権の侵害には該当しないと思われます。

 

五月雨的な回答になり申し訳ありませんでした。

法的に問題がない素敵なグッズの誕生をお祈りいたします。

質問者: 返答済み 4 年 前.

ご回答ありがとうございました。


できれば公認グッズとしてやりたいのですが、とことん提案してみます。


また、機会があればよろしくお願いします。

専門家:  satohk555 返答済み 4 年 前.

了解いたしました。

今後何かありましたらお気軽にご相談ください。

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