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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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英語力の向上に資するためのメールマガジンを作り、多くの人に読んでもらおうと思っています。政治、経済は重い題材なのでも

解決済みの質問:

英語力の向上に資するためのメールマガジ ンを作り、多くの人に読んでもらおうと思っています。政治、経済は重い題材なのでもっと気楽で、読者からみてもっととっつきやすい例えばスポーツ、エンターテイメントなどを題材にしたものをデイリーで一日一文のみを記載してやってみようかとおもってます。その際ですが私がたまに読んでいるヘラルドトリビューンなどや米国の雑誌、古い外国映画の各俳優が話している台詞などを私なりに翻訳、解説をして掲載することは可能でしょうか。著作権の見地からちょっと心配な気もしますのでその辺の観点からご教授のほど。英字新聞などはとにかく多大な記事が掲載されていますがそれでも制約というものはあるのでしょうか。 長井より

投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 5 年 前.

知的財産権を専門とする弁理士です。

質問者様は、外国の著作物をご利用しようとしているようですが、わが国の著作権法(以下「著」とします)によって保護を受けることができる著作物は、以下のものに限定されます(著6条)。

①日本国民及び日本の法令に基づき設立された法人もしくは国内に主たる事務所を有する法人の著作物(同1号)

②最初に国内において発行された著作物及び最初に外国において発行されたが、その発行の日から30日以内に国内において発行された著作物(同2号)

③条約により我が国が保護の義務を負う著作物(同3号)

上述したいずれかに該当する著作物に限り保護され、それ以外の著作物は我国では保護されません。

そのため、上記のいずれにも該当しな外国の著作物を我国で無断で使用しても著作権侵害とはなりません。当然のことながら、外国の著作権法を我国で適用して、侵害だと訴えられることもありません。

ここで、3号の「条約によりわが国が保護の義務を負う著作物」にいう「条約」とは、著作権に関する条約のことをいいます。具体的にはベルヌ条約、万国著作権条約、TRIPs協定、WIPO著作権条約をいいます。

わが国は、これらの諸条約に加盟しているため、例えばベルヌ条約同盟国の国民の著作物及びその同盟国で最初に発行された著作物を保護する義務が生じます。

そのため、上述した各条約に加盟していない外国の著作物をご利用になるのであれば、権利侵害の問題は発生しないこととなりますが、先進諸外国のほとんどは、上述した条約に加盟していますので、端的に申しまして外国の著作物はそのほとんどが日本でも保護されることになろうかと思われます。

次に、著作物に該当するか否かの観点からご説明いたします。

著作物に該当しなければ、それを利用しても著作権侵害とはならないことになります。

著作権法において著作物とは、「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」と規定されています(著2条1項1号)。そして、著作物の例示が著10条に規定されています。

質問者様がメールマガジンにてご利用なされようとしている著作物は、著10条1項1号でいうところの「小説、脚本、論文、講演その他の言語の著作物」であろうかと推察されます。

この言語の著作物は、言語で記載された書物のうち、先に述べた著2条1項1号の「思想又は感情を創作的に表現したもの」のみが、著作物になり、著作権法上の保護を受けることになります。

具体的には、小説、脚本、論文、講演、詩歌、俳句、童話、随筆などにつきましては、創作性が認められるものがほとんどですから著作物に該当します。

また、著作物として認められるためには、文書の必要はなく、口述、テーブルスピーチ、講義なども創作性が認められる限り、著作物となります。

著作物性が認められないものとしましては、人事異動などの事実の伝達にすぎない雑報(著10条2項)、死亡記事などの時事の報道(同2項)につきましては、創作性が認められないため著作物とはならず、利用しても侵害とはなりません。

新聞や雑誌も創作性が認められる限り、当然に著作物となりえます。新聞や雑誌は言語の著作物であると同時に編集著作物(著12条)ともなりますので、新聞や雑誌の利用の仕方によっては、個々の新聞記事を書いた記者のみならず、新聞の編集者の許諾も必要となる場合があります。

そして、わが国で保護を受ける著作物を無断で翻訳すると、著作権のうち翻訳権の侵害となります(著27条)。そして、それをネット上に掲載したり、配信すると公衆送信権(送信可能化権を含む)を侵害することとなります(著23条、28条)。

一方、著作権の保護期間が過ぎている著作物であれば、許諾を得ずに利用できます。

著作権の保護期間は原則として著作者の死後50年を経過するまで(著51条1項)、無名や変名の著作物にあっては公表後50年を経過するまで、ですのでこの期間を経過したものは、利用することができます。

質問者: 返答済み 5 年 前.


回答ありがとうございました。現実問題として、英文記事の現実に起きた出来事の一センテンスを掲載することは創作性は無いと思われますがそれでも著作権に抵触するのですか。


それと、例えば洋画の50年を超えたものを題材にすれば一番安全だといえるのでしょうか。


とにかく私はそのへんの安全ゾーンの範囲にて作成したいと思っております。後で変なクレームをつけられるのがいやなのでよく知っておきたいと思います。


現実には私が取っているメルマガの一日一分英字新聞というものがありますがこれもたぶん何処からかの記事を参考にしていると思っています。


ここの作成者にメール紹介してみましたが回答は来ませんでした。


その辺り安全圏の題材としてご教授よろしく願います。


現実にメルマガの英字新聞みたいなものは多いように思います。

専門家:  patent777 返答済み 5 年 前.

 著作物か否かの判断は、著作権法2条1項1号に規定されている「思想又は感情を創作的に表現したもの・・・」かどうか、すなわち「創作的な表現」かどうかによって決まります。

 小説だから著作物性が認められ、新聞だから著作物性が認められないという画一的な判断ではなく、新聞であっても、創作的な表現が認められれば著作物になるということです。

 また、完結した一冊の書籍である必要はなく、一個のまとまりある文章であっても、そこに創作的な表現があれば著作物となります。

 一方、新聞は事件や事実に基づいて記載されることが多いので、創作的な表現が少ないのは事実ですが、事実の伝達を目的とする新聞記事でも、単なる事実の羅列ではないし、具体的な表現においては記者の個性が出るので、「思想又は感情を創作的に表現したもの」として、著作物性が認められるものもあります。

 前回の回答におきまして、「事実の伝達にすぎない雑報又は時事の報道」は著作物性がないと規定しているといいましたが、これは、ありきたりの表現による単純な事実の伝達に関するものについて著作物性がないことを注意的に規定したものということです。

 ただ単に事実を説明したり紹介したりしたものであって、他の表現が想定できないものは著作物性が認められません。

 例えば、特派員が命懸けで戦場を駆け巡って書いた記事であっても、戦死者のように事実に該当する部分は著作物とは言えませんが、戦闘の悲惨さなどを伝えるような部分は、思想又は感情を創作的に表現したものとなり、著作物性が認められることとなります。

 したがいまして、全体としては著作物性が認められる新聞記事であっても、その中から事実だけを利用して、ご自分の文章・表現で書き直した場合には、著作権侵害にならないと思われます。

 要は、「思想又は感情を創作的に表現」しているか否か、ということです。

 なお、著作権法では権利行使に制限規定を設けています。

 例えば、複製権については、私的使用の目的であれば許諾なく複製できる(著30条)といったものです。

 本事案でいいますと、「引用」が該当するようにも思われます。

 公表された著作物であって、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内であれば引用できます(著作権法32条)。

 この著作権法32条を踏まえた上で、裁判上認められた引用基準というものがございます。以下の4つの要件を全て満たした場合です。

①明瞭性→引用する側の著作物と、引用される側の著作物との区別が明瞭であること。例えば、引用文をかぎかっこでくくって表示するような場合です。

②付従性→(1)引用する質問者様の著作物が主体で、引用される他人の著作物は従たる存在であり、(2)引用された著作物が引用先である質問者様の著作物の中に吸収されており、引用文が本文より高い存在価値を持たず、(3)他人の著作物が大部分で質問者様の文章、コメントがそれより少ないということがないことです。

③必要最小限→引用の範囲が引用の目的上必要最小限の範囲であること。例えば、美術作品・写真・俳句のような短い文芸作品であれば、全部の引用が可能ですが、学説・論文等については全部の引用はできないというようなことです。

④人格権への配慮→著作者の人格権侵害や名誉棄損とならないように配慮する必要があります。

 結構、細かい条件ですが、この判例の条件を全部満たすことで引用が可能になると考えられます。

 そして、上記の条件を全て満たし引用ができるとなった場合には、通常に引用する場合のほかに、著作物を翻訳して引用することができます(著作権法43条2号)。

 洋画につきましては、洋画で使われているセリフをご利用する場合は、著作物である脚本の複製・翻訳ということになろうかと思われますので、保護期間である50年を経過したものであれば、許諾なくご利用できます。

 参考までに、映画自体の保護期間は原則として公表後70年を経過するまでです。経過後は、上映しても問題がないということです。

質問者: 返答済み 5 年 前.

ありがとうございます。
そう致しますと、実際にメルマガにての題材として使用しえるものは、50年超の洋画のせりふ等を教材として掲載してゆくか、あるいは英字新聞などの記事を自分で多少アレンジして作成してゆくかの二点ということですね。


又、最後の洋画の70年超という部分はこれはあくまで上映した場合という解釈で宜しいですね。これは私の場合には関係なしです。この私の解釈で宜しいでしょうか。ご回答をおねがい致します。


また先ほどの回答内に送信権が、とありましたが50年超のせりふは問題はないのですね。


 

専門家:  patent777 返答済み 5 年 前.

そのような利用方法でご使用になれば問題はありません。

ご質問の中に「英字新聞などの記事を自分で『多少』アレンジして作成してゆく」との記載がありますが、これにつきまして誤解のないようにご説明いたします。

著作物性が認められる新聞記事の中の創作的な表現が認められない「事実、雑報」などの部分を利用して、それにご自分の表現を加えて、全体として、新聞記事に類似しないような文章であれば問題がないという意味です。

すこしややこしいですが、著作権法には「翻案権」(著27条)という権利がありまして、そっくりそのまま利用すると複製権の侵害となりますが、多少アレンジしてもなお、元の著作物(新聞)を直接感得できる場合には、翻案権の侵害になるということです。

したがいまして、創作性のない事実の部分であればそっくりそのまま利用でき、その事実部分に質問者様の表現を加えた全体の文章が、原著作物である新聞記事を直接感得させないものであれば翻案には該当せず、侵害とはならないという意味です。

創作性のない事実の部分を利用し、それに質問者様の表現を加えた全体の文章が、原著作物を直接感得させるようなものであれば、侵害になるということです。

この辺の判断は実際に訴訟となった場合に裁判官が判断することになり、ケースバイケースというところです。

安心して利用するなら事実だけをご利用し、それに相当程度のアレンジをした方がいいように思われます。

質問者: 返答済み 5 年 前.


ご回答ありがとうございました。私なりにじっくりと昨日、考えまして貴殿のご回答に沿い自分なりの結論を以下のようにまとめてみました。


 


○新聞、雑報の客観的な事実を選ぶ


○創作性のないものを選ぶ                                 ○英文記事において簡単なワンセンテンスで自分なりに多少アレンジし、かつ原著作物に対し直接に感得させないものとする


 


又、洋画のほうは                                   ○50年超のものを選びその台詞の部分を自分なりに翻訳して掲載する


 


《例》として


○4月3日、米国のオーガスタナショナルでのマスターズトーナメントにおいて


フィルミケルソンが280ストロークを持って優勝した。


 


等、この様なもので宜しいでしょうか。


最終のご回答をお待ちします。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


というふうにまとめてみました。


最終的にこの結論で宜しいでしょうか。


ご回答お待ちしています。

専門家:  patent777 返答済み 5 年 前.

 前回、回答しました弁理士です。

 ご返信された内容で問題ありません。

 「4月3日、米国のオーガスタナショナルでのマスターズトーナメントにおいて

フィルミケルソンが280ストロークを持って優勝した。」この文章は、単なる事実を表しているにすぎないので、著作物とはいえず、これを利用するのであれば問題ありません。

 この新聞記事が例えば「4月3日、米国のオーガスタナショナルでのマスターズトーナメントにおいてフィルミケルソンが280ストロークを持って優勝した。レフティにとって不利なこのコースを克服し、勝利を収めたミケルソンは偉大なプレーヤーの一人に数えられることになるでしょう。」というようなものであった場合、前段部分は単なる事実にすぎないので、その利用は問題ないですが、後段部分も含めた文章全体は著作物と判断される可能性があるので、それを全て翻訳して利用することは問題ありということになろうかと思われます。

 なお、本事案には、直接関係しないと思われますが、もう一つだけ、注意する点を申しますと、単なる事実であっても、その素材の選択や配列に創作性が認められると、編集著作物となり(著12条)、保護対象となるという点です。

 例えば、電話帳であっても、50音別電話帳は著作物とはなりませんが、職業別電話帳は、配列に創作性が認められて著作物になるというものです。

 このことは、頭の隅にでも入れて置かれた方がいいかもしれません。

 また、著作権法の保護対象は、著作物の内容ではなく、創作的な「表現」であることにご注意ください。

 内容が同じものでも、その「表現」が異なっていれば、別の著作物ということになります。

 例えば、聖書は何千年も前に書かれたものですが、写真や絵画を入れたり、グラフィカルにしたり、3次元画像などの、創作的な「表現」をした聖書であれば、新たな著作物となり、保護対象になるということです。

 これも本事案とは関係ありませんが、「表現」が重要であるということだけでもご理解して頂ければ、今後の利用にさいしてご参考になるかもしれません。

質問者: 返答済み 5 年 前.


いろいろと事例を含めてご説明をいただきましてありがとうございました。多くの不安がありましたが、お陰様でかなり解消できました。又これからも進めて行く中で質問をするかも知れませんがそのときはよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。感謝いたします。

専門家:  patent777 返答済み 5 年 前.

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