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yo-shi
yo-shi, 一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門業務)
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 227
経験:  中央大学法学部・文学部卒業。出版社にて校正・編集業務に10年以上従事。書籍の著作権問題に詳しい。
69504523
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2社ございます・漫画制作室のマネージャーです。この会社にきちんとした契約の下で仕事をしたいとお願いしたところ、覚

質問者の質問

2社ございます
 ・漫画制作室のマネージャーです。口頭で契約して作業を開始した出版社にきちんとした契約の下で仕事をしたいとお願いしたところ、覚書の中に「著作権を譲渡する」との項目がありましたので、「そのつもりはない、貴社は著作権に関してどのように考えているのか」と質問をしたところ、「では、その項目は消去する」とだけの返答でした。「著作権に関する会社としての考え方の質問に回答がない」と再質問をすると、会って話し合いたいとのことでしたが、弊室が希望した録音による記録を希望するなら会わないと言われてそれまでとなりました。口頭ではありましたが、7回連載のお話でしたのに、3回目でこの話があり、それ以降受注がなくなりました。どのように対処すればよいでしょうか。
・別の出版社に連載持っていた連載に際する取材に関しましてその出版社と揉め事が起こり、連載の中止を通告されました。契約上は著作権者は弊室の作家にあり 、出版社には電子ファイルを貸し出しているにすぎません。その後、出版社はその作品を用いての出版の依頼をクライアントから受け、弊室に連絡メールをしたものの、出版社のメールサーバーの異常で弊室には届かず、もちろん返信もできなかったのですが、クライアントとの約束の元に無断出版をしました。後日メールが届き、それに関して苦情を入れ回収を求めたところ、文面では回収を約束しましたが、この行為についての損害賠償は取れるでしょうか。また、出版社に貸し出している電子ファイルを回収すると通告したところ、「同じデータがそちらにもあるはずなので、返却せず消去でいいのではないか」と拒否されました。出版に際し勝手に改ざんされた部分もあり、全てを返却させるために、弊室から記録用のハードディスクドライブを送り、確実に全てを回収したいのですが、どのように行えばよいでしょうか。また、仮に出版社が既にデータの消去をしたなどで回収不能の場合は賠償をしてもらえるでしょうか。
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  satohk555 返答済み 4 年 前.

特許事務所勤務の弁理士です。

ご質問につきご回答します。

 

(1)一社目の件

 先ず、著作権の帰属ですが、著作権は原則として著作者すなわちその漫画を製作した貴室の作家の方に帰属します(著作権法第17条)。一定の条件下では貴室に帰属する場合もあります(著作権法第15条)。つまり、先方に著作権を譲渡する旨の明確な契約がない限りその漫 画の著作権は作家あるいは貴室に帰属します。したがって、例えば先方が無断で出版する行為は複製権(著作権法第21条)および譲渡権(著作権法第26条の2)の侵害となり、ネットで公開する行為は公衆送信権(著作権法第23条)の侵害となります。もっとも、第3回分までは貴室自ら先方に送って、おそらく貴室はその対価を得ているのでしょうから、貴室が一定の範囲で著作物の利用を許諾した(著作権法第63条)と認められるものと思います。もっとも、本件の場合は口頭契約でありどの範囲で許諾したのかはグレーの状態とお見受けします。

 そこで、①著作権は作家または貴室に帰属していること、および②納品した3回分についての許諾範囲は現時点ではグレーの状態にあること、をうまく利用して、先手を取って、7回分全て発注しない限り3回分の利用範囲を制限する旨を伝えるのがひとつの方法かと思われます。

 

(2)二社目の件

 まず、無断改変は同一性保持権(著作権法第20条)の侵害ですので、差止請求権(著作権法第112条第1項)を行使してそれを止めさせることが可能です。また、かかる行為(無断改変した原稿による出版)の差止請求に際して、そのような行為の予防すなわち再発防止のため、かかる侵害の行為を組成したもの(無断改変した原稿)の廃棄を差止請求と同時に請求することができます(著作権法第112条第2項)。

 ただし、無断改変されていない場合には出版した分の回収・廃棄を請求することはできないと思われます。なぜなら、貴室が出版社に対して原稿を送っているということは、その行為の外形上、出版することを許諾したものと捉えることができるからです。

 なお、電子ファイルの貸し出しは著作権法で取り扱う範疇ではなく、おそらく民法などの一般法による賃貸借にかかわる問題と思われますので小生からは特にコメントは控えさせていただきます。

 

いずれにしても、まず、相手は将来も貴室に仕事をくれるかもしれなお客様としての一面も持っているのでしょうから、あまり最初からけんか腰にならず、かといって相手になめられないよう、毅然とした態度で法的根拠があることを暗にほのめかしつつ、どこか妥当な落しどころを探るのがよろしいのではないでしょうか。私なら、先ずは会いに行って、世間話などから入り、やわらかい雰囲気になってきたころあいを見はかり、「ところで例の件ですが。。。」と切り出せれば客筋も失うことなく問題も解決できて理想的かなと。

 

以上ご不明な点がありましたら何なりとお問合せください。

円満解決をお祈りします。

質問者: 返答済み 4 年 前.
ご返答、ありがとうございます。

1社目に関しまして、口頭契約時も著作権に関しては何もなく、もちろん作家側に著作権の保持が保障されていると思っております。ただし、その口頭契約では著作権以外の不明点もありましたので、こちらから書面の契約を第1回出版分にさかのぼ って提案したところ、覚書に「著作権を出版社に譲渡する」という一文がございました。到底受け入れられませんので苦情を入れたところ、「著作権を保持したいとは作家は言っていなかった」「覚書を結んでない状態であれば、その一文を削除するだけでよい」と返答されました。この出版社が著作権に関してどのように考えているのかが疑問になりました。
この場合、この出版社はまだ著作権を無視して出版をしていない場合は、出版社自体が違反行為を繰り返しているとの判断は尚早でしょうか。
この件に関して録音を認めない時点で、出版社側には落ち度があると認めているようなものだと判断しております。7回目までをこのようにグレーのままで進めることが弊室の不都合を生じることになるとも考えております。

2社目に関しましては、連載中止を宣告されましたので、既に次回があるものとは思っておりません。編集上の姿勢にも、もはや再取引できない感情があります。
こちらでは2つの問題がございまして、
1件目は、連載中止で取引がなくなった後の無断出版の件です。
著作者に無断出版することなどはあり得ないとかんがえております。特に一方的に連載中止を通告された後の二次使用になるわけです。回収はするとはいえ(回収を実際に行ったかどうかの確認もできませんが)、出版社が一度は出版を行い対価を得たことに関して、著作権違反として賠償を求められるのでしょうか。
2件目は頂戴しました回答からは、回収は不可能とのことでしたが、既に無断で改ざんした上で出版したものに関しては回収できることになるのでしょうか?当時は友好関係もございましたから、改ざんした出版物の回収も困難であることを考慮して(こちらは雑誌の一部に連載でしたので)、黙認しておりました。
また、電子ファイルの受け渡しは、慣例上、連載分は作家からは漫画の部分と台詞の部分を分割して送り、出版社が文字を出版社の責任で編集した上で漫画と合成しておりますので、弊室には同じデータはございません。ただし、その合成されたものも著作権は作家にあると考えており、回収を求めたいと思っておりますが、いかがでしょうか。

よろしくお願いいたします。
質問者: 返答済み 4 年 前.
再投稿:回答が不完全.
ご回答の中に、ご自身では回答を差し控えると仰られている部分があったので、全てにご回答いただける方にお願いしたく存じます。
専門家:  yo-shi 返答済み 4 年 前.
はじめまして。
どのような対処ができるのか、ご質問から読み取れる状況を酌み取りながら、お答えいたします。
足りない部分は、ご指摘いただけましたら、補足いたします。
よろしくお願いいたします。


【1】
著作権は、創作時に、漫画家さんに生じます。
一定の条件の下に、貴室に帰属することもありえます。

著作権に関わる「契約」の一般的な原則として、お互いの合意によって成立します。
口頭でも、書面でも、契約は有効であり、効力も同じです。
書面は、後々紛争になった際の、証拠となるに過ぎません。

著作権の譲渡も同じで、口頭でも書面でも、お互いが合意しない限り、成立はしません。
ご質問の経緯を見る限り、著作権は作家側にあると考えられます。
一口に「著作権」と言っても、中身はいろいろあり、この場合に問題になっているのは、主に「複製権」と「譲渡権」です。
つまり、勝手に複製してはいけない、他人に譲渡してはいけない=販売してはいけない、という権利を、作家側が持っている、ということです。

この状態で、相手の出版社がまだ出版していない場合は、複製権・譲渡権の侵害行為は、まだ行っていないと言えます。
従って、出版社の違法行為を追及するのは、難しいと思います。

7回連載中、3回目までは出版済み、ということでしたら、その分はきちんと対価を受け取る権利があります。
それは何の対価かと言えば、「著作権の譲渡」ではなく、「著作物の利用許諾」に対するものになるでしょう。少なくとも3回目までの「出版」には、作家側も、出版者側も、合意していたと考えられますが、上に書いたように「譲渡」の合意はしていなかったからです。
出版界の慣行として、お互いの明示的な合意なくして、著作権の譲渡がなされることは、考えにくいですから、すでに出版済みの3回分であっても、「譲渡はしていない」と主張することは可能なはずです。


では4回目以降(まだ1回分も出版していないようなら、全7回分)をどうするか、ですが、2つの方向があります。

・「譲渡」の文言を覚書から削ることは可能なようですから、別の契約書(=覚書)を交わす

・連載を打ち切る


新たな契約書を交わす場合、「著作物の利用許諾」もしくは「出版権設定」という2種類があります。
トラブルが起きそうな相手の場合は、利用許諾契約をお勧めします。
《参考》 この中の3
http://www.jbpa.or.jp/publication/contract.html

これを参考にして、「著作権を譲渡する」の文言を、「著作物の出版を許諾する」に変えてもらったらよいと考えます。

交渉時の録音を認めない、とのことですが、そこは割り切って、この契約書の書面をもって証拠としてはいかがでしょうか。
著作権に関する考え方を聞きたい、というお気持ちも理解できますが、理屈だけの議論になって現実の事態を打開できるかどうかは不明なので、そこは目をつぶるのも一案だと思います。

そして、相手の出版社から今後は出版できない、ということになれば、その7回連載を、他の出版社から出版することは可能です。
最初の出版社と「出版権を設定する」という文言の契約を交わしていない限りは、他出版社から出すことができるのです。



【2】
貴室(もしくは作家)が権利を持っている作品を、相手出版社が無断で出版した、と理解いたしました。

その場合、貴室(もしくは作家)は、著作権の侵害を裁判所に訴え出て、差止請求並びに損害賠償を求めることは可能です。勝手に改ざんされていたのなら、なおさらです。
どのように裁判所に提起するかは、極めて具体的な問題になりますので、弁護士に正式にご相談なされることがよろしいかと思います。

お尋ねしたいのは、電子ファイルの貸し出しは、どのように行われたでしょうか。
USBメモリや、ハードディスク、DVD-ROM等のメディアを介して、貸し出されたのでしょうか?
それでしたら、その物理メディアを回収することになるかと思います。

もしくは、メール添付やオンラインストレージなどの方法で、データを送信されたのでしょうか?
その場合は、データの貸し出しというよりは、「複製」として扱われます。
「貸与」の解釈の問題があり、ここでは詳細は控えますが、「貸したデータだから返せ」と言うのは難しいと思われます。
先方にあるデータは、削除させるのが現実的かと考えます。

質問者様が立ち会って削除を確認できればよいのですが、それが難しい場合、消去を証明する業者を利用するという案もあります。または、先方に「確実に消去しました」という念書を書いてもらうことです。
既に削除されていたのなら、そのことも書面に書いてもらいます。

先方が隠していて、無断で出版した場合は、当然、著作権侵害で訴えることが可能です。
その際、書面が残っていれば、先方がウソをついていたことの証明になります。

(マンガとセリフは、作家が書いたままであり、出版社は合成しただけならば、著作権は作家にあると考えられます)


まとめです。

・合意期間中の出版
──著作権侵害ではありませんので、通常の対価を受けることになります。
 ただし、改ざんされていた場合は、著作権並びに著作者人格権侵害として、賠償を請求できますし、出版物を回収させることは可能です。

・連載打ち切り以降の出版
──無断出版は著作権侵害ですので、差止及び損害賠償の請求が可能です。

・データの回収
──消去させる方法をお勧めいたします。



以上です。
足りない点がございましたら、追加でお尋ねくださいませ。
補足説明を致します。

よろしくお願いいたします。



=======================
主に校正を仕事としてきたため、書籍の著作権問題には特に精通しています。「著作権は怖いモノ」という意識が少しでも軽くなるお手伝いができれば、と思います。
質問者: 返答済み 4 年 前.
大変に詳細なご返答をいただきまして、ありがとうございます。

申し訳ございませんが、もう少々、ご質問させていただきたく存じます。

1社目につきましては、出版社からの「7回連載」という依頼を引き受けて、1回あたり50万円の制作料の報酬という口頭の約束で引き受けました。
当初は、作家から「ご希望の絵柄があれば先に仰ってください」と尋ねましたが、「先生の自由でよろしいです」と返答を受けました。作家が描いて提出しましたが、それを全面的に拒否され描き直しとなり、他の仕事の関係もあり再提出が遅れたところ、開始時の口頭の会話になかった遅れた罰金と言うことで45万円に削られ、更には40万円は制作費、残り5万円は出版時の印税という形での支払いを強要されました。
こちらは、勝手に減額したことに対する損害、及び、仮に出版社が勝手に重版を行った時の損害、更には、7回と言っていたのに3回目で連載を中止されたということに対する損害は請求できるのでしょうか。
直接著作権に関することではないので申し訳ございませんが、お知恵をお借りできませんでしょうか。

もしかすると、録音をされないことを認めて打ち合わせれば再開があるのかもしれませんが、その件を打ち合わせている際の電話での相手の責任者の態度に信頼が持てなくなりました。




2社目に関しましては、連載は10年に渡っており、こちらからはその度に「提出したものとは変えられている」と解ってはおりましたが、作品の訴えている内容に影響がなかったもので、回収は指示しておりませんでした。
これから100回を超える連載に対して1つずつを精査し、違っているものを回収、賠償要求をすることは難しく、10年前からの物の出版物を回収自体現実的ではないと考えます。
代わりに、販売した形となったデータを全て回収するということは、理由づけにはならないでしょうか。
なお、出版社に対しては、データはネットのストレージにて納品しておりました。
この場合の元データの回収は難しいことはご教示いただき納得いたしましたが、改変分に関しての回収はいかがでしょうか。
無断出版されたものですが、実際は6ページのもので、実害、または出版社自体の儲けは少ないと感じます。このような場合には裁判を起こしても費用が上回って損をしてしまうこともあると聞いたことがありますが、いかがでしょうか。

最近の出版社は形の上では著作権の存在は知っていても、やってしまえば勝ちのような雰囲気があり、現実には好き勝手にやられていますので、今後は厳密に知的財産を管理しようと考えております。

よろしくお願いいたします。
専門家:  satohk555 返答済み 4 年 前.

新たなご質問どうもありがとうございました。以下、回答します。

 

【ご質問】

1社目に関しまして、口頭契約時も著作権に関しては何もなく、もちろん作家側に著作権の保持が保障されていると思っております。ただし、その口頭契約では著作権以外の不明点もありましたので、こちらから書面の契約を第1回出版分にさかのぼ って提案したところ、覚書に「著作権を出版社に譲渡する」という一文がございました。到底受け入れられませんので苦情を入れたところ、「著作権を保持したいとは作家は言っていなかった」「覚書を結んでない状態であれば、その一文を削除するだけでよい」と返答されました。この出版社が著作権に関してどのように考えているのかが疑問になりました。
この場合、この出版社はまだ著作権を無視して出版をしていない場合は、出版社自体が違反行為を繰り返しているとの判断は尚早でしょうか。
この件に関して録音を認めない時点で、出版社側には落ち度があると認めているようなものだと判断しております。7回目までをこのようにグレーのままで進めることが弊室の不都合を生じることになるとも考えております。

 

【回答】

 第3回目までの分は貴室が納品して先方から対価を得ていますので、書面の契約書がない場合でも送品の事実と対価支払いの事実、以上2つの事実の存在により何らかの契約が成立していることはあらためて立証する必要はないと思われますが、問題は貴室が「どの範囲まで」許諾したかが不明確であるという点です。貴室は先方が出版社であることを知った上で漫画を納品したのですから、たとえ契約書がない場合でも「漫画は納品した。しかし出版する権利までは与えていない。」という主張は認められないと考えられます。 しかし、「対価は支払ったのだからあとはそれをどのように利用しようがこちらの勝手だ。」という相手方の主張も無理がありそうです。

 そこで、こちらから先に先方に対してその範囲を通告してしまうのがひとつの方法です。許諾範囲は著作権者が決めることができます(著作権法第63条)。例えば、次のような内容の許諾範囲をメールで先方に通知するのはいかがでしょうか?

●xxxx部までの複製・譲渡(出版)は自由にできるがそれ以上の部数については1部あたりxx円支払うこと。

●納品した著作物(漫画)につき、上記で許諾する以外の利用は一切不可。

●ウェブサイトへの掲載、第三者(例えば別の出版社)に対する複製・譲渡の再許諾、納品した著作物の改変を希望する場合は別途契約を締結すること。

 

 録音を拒否されてもメールなら書面の記録が残ります。打ち合わせをした後に議事録のメールを送るのもひとつの手です。

 

【ご質問】
2社目に関しましては、連載中止を宣告されましたので、既に次回があるものとは思っておりません。編集上の姿勢にも、もはや再取引できない感情があります。
こちらでは2つの問題がございまして、
1件目は、連載中止で取引がなくなった後の無断出版の件です。
著作者に無断出版することなどはあり得ないとかんがえております。特に一方的に連載中止を通告された後の二次使用になるわけです。回収はするとはいえ(回収を実際に行ったかどうかの確認もできませんが)、出版社が一度は出版を行い対価を得たことに関して、著作権違反として賠償を求められるのでしょうか。
2件目は頂戴しました回答からは、回収は不可能とのことでしたが、既に無断で改ざんした上で出版したものに関しては回収できることになるのでしょうか?当時は友好関係もございましたから、改ざんした出版物の回収も困難であることを考慮して(こちらは雑誌の一部に連載でしたので)、黙認しておりました。
また、電子ファイルの受け渡しは、慣例上、連載分は作家からは漫画の部分と台詞の部分を分割して送り、出版社が文字を出版社の責任で編集した上で漫画と合成しておりますので、弊室には同じデータはございません。ただし、その合成されたものも著作権は作家にあると考えており、回収を求めたいと思っておりますが、いかがでしょうか。

 

【回答】

 先ず、すでに納品した分については、貴室は対価を得ているのでしょうから、著作権違反として賠償を求めることは難しいと思います。ただ、1社目の件でもご説明したとおり、許諾範囲が契約上明確でない場合は貴室からその許諾範囲を申し出てもよいかもしれません。

すなわちある部数以上からはRoyaltyの支払いを要求できると思います。

 当然のことながら、無断改変は同一性保持権(著作権法第20条)および翻訳権、翻案権等(著作権法第27条)違反ですので、無断改変した原稿(侵害品)の回収は請求できます。

 合成されたものについてですが、その合成する行為が機械的な作業でできるのなら、出版社は創作的に関与したとはいえないの で、その合成されたものは作家の単独著作物と考えられます。一方、その合成のしかたにいろいろな方法があり、そこに創作性を発揮する余地があり、例えば台詞の表示位置とか書体とか文字の大きさとかまたはそれらのバリエーションを工夫して創作性が加味されていれば、その合成されたものは作家と出版社との共同著作物(著作権法第2条第1項第12号)である可能性もあります。共同著作物となりますと改変が直ちに違反にはなるとは限りませんが、それとは関係なく、貸したもの(例えば電子ファイルが入ったCDなど)を返せというのは著作権法の登場を待つことなく、当然に請求できると思います。

 

専門家:  yo-shi 返答済み 4 年 前.
詳しい状況を教えていただきまして、ありがとうございました。


1社目の行動は、ひどいですね。
「自由でいい」と言っておいて、後から拒否して「描き直し」、さらに減額とは、作家の弱い立場につけ込んだ行為に見えます。
難しいのは、その描き直しが、自由でいいと言われた絵柄が、やっぱり合わないから、という理由なのか、絵が出版レベルに見合わないから、という主張なのか、です。
前者なら、約束と違いますから、そこをハッキリと主張して、満額を受け取れるように話をしていってよいと思います。
後者は、実際にレベルが低いということではなくて、先方の会社が勝手にそういう理由を付ける場合です。物は言いようですから、「あなたの作品はレベルが低くて出版できないよ」という屁理屈を言い出す可能性もあります。ひどい話ですが。そうなると、形の上では、先方には約束違反はなく、言い分が立つわけです。しかし、その作家がどういう絵を描くかは承知のうえで発注するわけですから、出版社が後からそんな屁理屈を言うのは、道理が通りません。これも満額を受け取れるように話をすべきと思います。

約束(契約)当初に、「50万円を払う」という合意があったことが、メールか何かで残っていれば、それを証拠として、満額の請求ができるかもしれません。

ただし、原稿提出が遅れたことによって、先方の出版計画がずれる等、損害が生じた場合は、確かに減額もやむなしの場合がありますが、それでも5万円も削られるのはどうかと思います。
それに、再提出時を指示した際、締め切りも延ばしてくれたのならまだしも、締め切りそのままで書き直しをさせるのは、酷だとも思います。


また、
「出版社が勝手に重版を行う」ことは、作家側に著作権がある以上、阻止できます。
ハッキリと、書面で、「重版してはならない」と伝えておいてください。
内容証明等を使われたらよいと思います。
それでも勝手に重版したら、差止請求並びに損害賠償請求が可能です。

7回連載を3回にされたことについては、損害賠償請求は可能だと考えます。
具体的な訴訟提起の方法は、弁護士にご相談をお願いいたします。

今後は、ぜひ、制作開始時に契約書を作成することをお勧めいたします。

※また別の方法として、こちらが不利な条件であることを承知しつつ、連載を続ける、という方法もあります。原稿提出が遅れてしまったという弱点もありますので、今回はしかたないと割り切って、45万でもいいから続ける。そして今後は契約書をしっかりと制作してから、執筆に入るようにする、ということです。その方法なら、この出版社を通じての出版は、今後も継続が可能になるかもしれません。上に書いたように訴訟になってしまうと、もうこの出版社からの仕事はなくなってしまうかもしれませんから。


支払いの明細(制作費と印税に分けること)については、結果として作家に入金されるのなら、最初に契約で「一括払い」等と明示しておかないかぎり、受け入れざるをえないかな、と思います。「うちは最初からそのつもりだった」と言われると、こちらから言い返しても、水掛け論になってしまって埒があかなくなるので、いたずらに時間と労力を浪費してしまうような気がします。それよりも、とりあえず受け取れるものは受け取っておいたほうが、次に進みやすくなるのではないでしょうか。



次に、2社目についてです。

10年も連載されるとなると、漫画家としてはかなり上の方と言ってよいのではないでしょうか。
それを中止とは、大変ですね。
固定ファンの方もあるでしょうから、他誌での連載継続を図るほうがよいように思います。

出版社が内容を変更していたにしても、それが明らかに作家の意に反するものでないのなら、おっしゃるとおり、すでに出版されたものはそのまま流通させておいたほうが、現実的のように感じました。

そこでデータの回収ですが、データの所有権、という問題もあります。
元の原稿は、当然作家のものですが、すでに印刷所にある印刷用データは、印刷所の所有物である、という裁判所判断もあります。
では出版社の手元にあるデータは誰の物かというと、これがグレーなのです。作家の物とも、出版社の物とも言えます。
ですので、このややこしい部分で争うよりは、データは削除させ、今後は使わせないようにするほうが、現実的かな、と考えます。

たしかに、裁判には費用と労力がかかりますので、起こす際にもそれなりの覚悟が必要です。
実害が我慢できる範囲なら、裁判には持ち込まず、未来に向かって別の道を踏み出したほうがよいかもしれません。


最後に書かれていらっしゃることは大変重要です。
強い立場を利用して、いじめに近いことが、出版業界でも行われています。
特にマンガ業界には多いとも聞きます。
作家さんも、れっきとした権利保持者ですから、お互いにその権利を尊重しあう契約、ビジネスが、今後は必要になってくると思います。
少しでもそのお手伝いができれば、ありがたいです。
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専門家:  yo-shi 返答済み 4 年 前.
評価を頂きまして、ありがとうございました。質問者様のように、不利な立場に立たされながら、声をあげてゆかれることが、社会のためにも、個人のためにも、とても貢献することではないかと思います。解決を心より念じ申し上げます。
またお困りのことが生じましたら、ご相談くださいませ。

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    rikonnsouzoku

    行政書士

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    弁護士事務所事務員行政書士事務所所長
 
 
 

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